前澤社長の100万円企画に考える
前澤社長の100万円プレゼント企画が
何度もTwitterのタイムラインに流れてきて、
私も何か夢のあることをと考えて応募してみました。
実は一度、Twitterの現金プレゼント企画に
当選したことがあるのです。
ある福祉系企業が企画したそのプレゼント企画で
10万円を手にすることが出来たおかげで、
私は仲間とそのお金をもとに、
当事者コミュニティ(ウィルチェアファミリー)を立ち上げました。
10万円で当事者コミュニティが出来たのに、
100万円という金額は10万円以上に現実的で
一体、何ができるだろう?と考え込んでしまいました。
まだ当選してもいないのに。
どうもこんにちは。
車椅子の夫と5歳の息子と暮らす主婦、こぶたです。
妄想その1 絵本
今年やりたいことにも書きましたが
ひとつは絵本を作りたいという思いが浮かびました。
残念ながら絵も文章も得意では無いのです。
ですが息子を育てる上でいくら探しても
障害のある親について描かれた絵本が2冊しか見つからなかったことを受け、
障害のある親の子どもの気持ちを
絵本に出来たら素敵だなという思いを
ずっと薄ぼんやり描いてきたのです。
これは障害のある親の子どもたちに向けたものでもあり
障害のある親もいるんだということを
広く知っていただきたいという思いを込めたいと思っています。
息子の言っていた言葉や、
実際に息子の経験したことを拾い集めて、
大事に私の宝箱にしまってあります。
妄想その2 車椅子を身近に
もうひとつ浮かんだのは、
車椅子を敷居の高いもの、遠いものにしたくないという気持ちでした。
確かに安いものでも1台10万円以上する車椅子です。
敷居が高いのは仕方ないのですが
(病院にあるようなものなら1万円からありますが、
車椅子は、かっこよくないと意味が無い!)
遠いものではなく、身近に感じて欲しいのです。
(写真はウィルチェアファミリーのブログの使い回しです)
例えば子どもたちは遊びながら、
ものの性質を学んでいきます。
ここに重心をかければこちらに倒れる。
ここを押せばタイヤは外れる。
こうすれば畳める。
急には止まれない。
こっちを動かすとこっちに動く。
そんな単純なことを知っているのと居ないのとは
雲泥の差があるのです。
そもそも車椅子はかっこいい乗り物です。
カスタム次第で自分のこだわりや個性を魅せることができるファッションアイテムでもあります。
同時に素晴らしい乗り物でもあります。
それが無ければ1歩も出歩けないかもしれない人を乗せて
庭に出ることも出来れば、町内1周だってできます。
なんなら旅行にだって、ディズニーランドやユニバーサルスタジオにだって行けます。
最近では飛行機に乗って、世界中をまわる人さえいるのです。
それが無ければ、1歩も出歩けないかもしれない人を乗せて。
そして隔てない乗り物でもあります。
時には椅子にもなり、カートにもベビーカーにも早変わりし
車椅子に乗りさえすれば、障害の有無隔てなく
一緒にスポーツをすることもできます。
車椅子は素敵な乗り物です。
触っていいよと言うと大抵の子は「いいの?」と目を輝かせます。
「それかっこいいね」「あれに乗りたい」という子もいます。
ですが大抵の親は、障害への触れ方を知りません。
障害を理解するということは
生まれながらに人が身につけている本能ではないからです。
簡単なことです。
障害に触れることが出来る人間が、その触れ方を教えてやれば
彼らもうまく触れられるようになります。
その上で忘れてはいけないのは
「それしか手段がない人もいる」
ということ。
まずは触れる機会と場所を作りたい。
趣味で障害理解や多様性理解に繋がりそうな絵本を集めています。
それらを自由に読めるようにして、
たまには読み聞かせなんかもして。
そうだ。庭に小屋を建ててだねぇ……。
小屋を?小屋。
小屋は100万円じゃ到底建たない。
これは困った。
一般的に車椅子は1台10万円~30万円程します。
100万円で3台程買って、アダプターもいくつか買って、
場所なんてなんとでも……???
現実は?
そもそも私は対人恐怖症で
コミュニケーション障害のあるASD。
言語コミュニケーションで人に伝えるなんて
到底、現実の世界では難しい話でした。
そもそも私はキャパが小さい。
止まらない思考と感覚過敏にエネルギーを消費し
1日の生活をやりきる体力すらないのです。
今の生活以上のものを抱えるだけの容量が
一体どこにあるのかしら?
人生とは、上手くいかないものですね。
まぁね、夢は夢なのです。
変わったことを考えるだけはタダなのです。