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グリーンピースから考える障害

こんにちは。車椅子の旦那と5歳の息子と暮らす主婦、こぶたです。

息子の特性とグリーンピース

昨日、自転車でスーパーに買い物に行った。
野菜コーナーを見ていたらグリーンピースが売っていた。
1パック198円。
2パックは欲しいが、少し高い。

諦めて次のコーナーに行こうとしたら
見切り品コーナーに山と積まれたグリーンピースを見つけた。

この地域の人はあまり鞘付きのグリーンピースに馴染みがないらしい。
この地域に生まれ育った旦那も、あまり見たことがないと以前言っていた。

嬉しくなって見切り品を3パック、カゴに入れた。
傷んだものもあるかもしれないから3パック。

見慣れない、馴染まないものは見向きもされない。
そういう運命にある。

自宅に帰りグリーンピースを剥いていたら
やはり発芽しているものもいくつかあった。

息子は特性上、発芽したものがあると知ったら食べないだろうなとふと思った。

「ママ、これは何?オヘソがデベそです」
そう言って食べないだろう。

発芽していたらもう食べない。
キャベツの千切りに黒い点があるともう食べない。
種があると思わなかったのに種入りだと食べない。

そんな些細なことが気になりすぎる特性のある息子。

こんな偏食の人は生き残れないんだろうなぁと考えながら
豆を剥いていたら、頭の中に石器時代の景色が拡がった。

奇抜な閃きをする人たち

「こんなもん最初に食べようとした人凄いなぁ!」
って言うような物を
片っ端からガシガシ採っては「食ってみるよ!」とニコニコ笑う旦那みたいなタイプの人、
息子みたいに注意深くひとつずつ、つまみ上げては観察して
「これは危険かもしれない」と毒がないか調べ始めたり
そこから調理に発展する人。

その傍らで、そんな人たちを馬鹿だと笑って
これまでのやり方でこれまで食べてきたものだけを採り、
これまで通りのやり方で食らう人たち。

いづれ、それらが食べれると知り
それらが調理すれば美味いと知り、だんだんとそれが
スタンダードな食事として、調理法として
社会に浸透していく。

そんな風景を思い浮かべたら、頭にこう浮かんだ。

発達障害も社会の歯車じゃないか。
むしろ、奇抜な閃きが発展を
促してきたんじゃないだろうか??なんだ、阻害されてきた発達障害の人も
この世には必要な要素なんじゃないか。

これは発達障害だけに言えることなのか?
そう考えたら、そうじゃないことに気づいた。
不自由の中から便利が生まれた例もある。

昔、父が私によく言っていた。
障害者のために開発されたオートマ車はいまやスタンダード。
障害者はバカにされることが多いけど、社会の一部にかわりない。

そう、人と違うからバカにされることも多いし
孤独ではあるけれど、生きにくいけれど
私たちは無駄ではない。無駄な存在ではない。

人が気づかないことに気づき、
人がやらないことを試し、
時には迷惑もかけるし
他人から理解されることは無いけれど
世の中の必要な要素の一部。

見切り品の50円のグリーンピースを剥きながら
なら、私は何を見つけてやろうか?
何を拾い上げてやろうか?
なんだか私の心にも春が来たようでワクワクと嬉しくなった。

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