
より近く よりゆっくり より寛容に(12月のひとこと 号外)
皆さん、こんにちは。
キャリアコンサルタントである私から、毎月ひとつずつ、仕事に関する記事をお届けしていますが、今月はボーナス月ということで、ボーナス的に、号外を出してみることにしました。
というのも、12/6(金)NHKラジオ第一の「マイあさ!」経済展望のコーナーで、経済学者の水野和夫さんの話「人口減少社会 身の丈にあった経済」を聞き、内容をどうしてもご紹介したくなったからです。
タイトルは水野さんがその話の中で話されたことばです。
この日の水野さんの話は、内容といい、密度といい、素晴らしいものでしたが、そう感じたのは、自分が日ごろぼんやりと感じていたことにフォーカスを当ててくっきりと切り取ってくれるようなものだったからだと思います。
(ちなみに聞き逃し配信は明日12/13(金)まで。私はノートに取るために何度も聞いてしまいました)
話の中で水野さんは現在の日本について「過剰な財やサービスを供給することで人手不足が起きている。これを解消すれば人手不足は緩和する」と表現していました。
そしてこれまでの「より遠く より速く より合理的に」という考え方を、「より近く よりゆっくり より寛容に」へと変化させる必要がある、とも語りました。
出生率の低下についても、行き過ぎた合理化が原因であり、「子を産んで育てている場合ではない」という考え方が生み出したものだと指摘していました。
本当にその通りだと、しみじみ感じ入りながら聞いていました。
私たちの社会、そして私たちは、商業的・経済的な機会損失を阻止しようとやっきになっている間に、もっと大きな損失を被ってきたのだと思います。
その前提に立って考え、その反省を生かして行動しないと、よりよい社会にはならない、と感じています。
「伝統的にキャリア・カウンセリング、コンサルティングは、結局は個人を対象とした支援だからその範囲内でそれに徹すればいい、問題は雇用問題であってコンサルタントの仕事ではないという思いがわれわれのどこかにないでしょうか。キャリア・カウンセラーやコンサルタントが組織や社会を変えるという立場で環境へ積極的に介入しない限り、問題の本当の解決はないと私は考えます。」とは、キャリアコンサルティングの大家、故木村周先生のことばですが、私も、組織や社会を変えるという立場で、嫌がられても煙たがられても環境に介入して、問題を本当に解決できるキャリアコンサルタントでいたい、今日もそう思って仕事をしてきたし、明日からもそうしたい、と思っています。
ボーナス号といいながら、皆さんに向けることばではなく、私自身の行動宣言になってしまいました。最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
見出し画像はみんなのフォトギャラリーよりお借りしています。
ごるちきさん、いつもありがとうございます。