運転手はあなた(1月のひとこと)
皆さん、こんにちは。この冬は寒さがひときわ厳しく感じられますが、
いかがお過ごしでしょうか。
キャリアコンサルタントである私から、毎月ひとつずつ、仕事に関する記事をお届けしているシリーズ。
今月は「運転手はあなた」と題して書いてみます。
もう数えきれないほど相談を受けてきましたが、いいキャリアコンサルティングができたな、と思うときは必ず、キャリアコンサルタントである自分が主導権を握ることなく、相手がハンドルを握った状態で話がすすんでいきます。
私は助手席に乗っているような感覚。
「暗くなってきたらライトをつけましょうか」とか
「この先は三叉路があるから気を付けてくださいね」というような助言はするのですが、あくまで運転しているのは相談に来たクライアントのほうです。
だめだったなと思う時は、自分がハンドルを握ろうとしてしまうとき。
もしくは本当にハンドルを握って行先やスピードを決めてしまうようなときです。
人生もそうですが、仕事についても、続ける、辞める、どれにするか選ぶ、その主体は本人であるべきでしょう。
キャリアコンサルティングでは、クライアントとコンサルタントが共通の目標をもってそれに向かって進んでいくのですが、それでもやはり主体はクライアント本人です。
でも、私の場合、どうしても元来のおせっかいな性格が災いして、「こっちのほうが」「こうしたほうが」とハンドルを握りたがってしまいます。
本当に気を付けないといけない。
そして皆さんももしキャリアコンサルティングを受けるなら、「運転手は自分だ」という感覚をもって受けてほしいと思います。
相手が専門家だからと、なんでも決めてもらおうとしない。
キャリアコンサルタントは、あなたが知らない情報、気づいていない視点、そういうことを教えてくれますが、それを聞いて、決めるのはあなたです。
自分がハンドルを握っている感覚を忘れないでいてください。
また、今は前に進む気力がないなら、そのことをコンサルタントに伝えてみてください。運転席でじっと座っているあなたの、その気持ちを聞いて、一緒に座っていてくれるのが、いいキャリアコンサルタントです。
イラストはみんなのフォトギャラリーよりお借りしています。
ごるちきさん、いつもありがとうございます。