3歳の卵焼き

【今日、なに食べる?】

外出が制限されていて家にいる事が多くなった3月。必然的に子どもらが、ご飯を用意しております。
朝、今日何時まで仕事ーー                      ●●(食材)は今日中でーー
後よろしくーー
と、出ていってしまう母さんがいる為に発生している事でもあります。

小さい頃から、全員料理の好きな子達でした。
台所デビューは、おそらく1歳半くらいから。まずは皿を洗うとか。   基本的に「やりたい」と思うならおやりなせえというスタンスでいた事と、道具をシンプルにし、子どもサイズを用意するとか、環境の孤立化といったモンテッソーリ的な環境の配慮は経験があったし、ゆっくりステップの手順を視覚的に見せて伝えるとかは苦にならなかったので、それぞれが「おしまい」と顔を上げるまでは、やってもらうという日々。

そのうち、玉ねぎをむくとかクッキング要素が出てきて、包丁デビューしたのは2歳台であったろうと思います(かなりうろ覚え。そして、何歳になったらこれやるといいよって話では全くないです)

包丁は、まずはまっすぐに切る、だけ。きゅうりやパンをスティックにするとか。

てな感じで、少しずつ少しずつ子どもらがやりたい事は複雑化していき、ピーラーでニンジンの皮むきしはじめ、それを細かく切り始めという感じで増えていき、3人とも3歳になると卵焼きを焼いていました。3歳差があるので、上の子がやっているのを見ているわけではなかったと思うけれど、全員3歳になるとなぜか卵焼きを焼き始め、それがしばらく続くという日々を過ごしておりました。


モンテッソーリでいうところの敏感期に、卵焼きが入っているのではないかと思ったくらい。
3歳卵焼き、は私の中で記憶が大きい。

台所に卵を用意するところからスタートして、卵を割った後に入れる小さめのボウル、割った後の卵の殻を入れるお皿なりボウル、卵をまぜる子どもサイズの箸、調味料(我が家は塩)、卵焼き器、油はしょうゆさしくらいのものに入れておく、とか手順はありますし、ガスを使うので、手は出さないけれど、側には必ず大人がいるという環境は必須で、ガスコンロに届くようにステップ台はいるし、火に触ると熱いしやけどもする事、卵焼き器のどこを持ち、どこを触ると危険かは、脅かさずにゆっくりシンプルに伝えておく事が必要です。

まあ毎日毎日焼いてたよなあ。いつ辞めたかはそれぞれ思い出せませんが、ひたすら焼いていた事だけは覚えています。

子ども産まれた時に(出産ハイテンションを抜けた後)
まず何を思ったかというと
「これから毎日誰かがご飯を用意しないと生きていけない人が出来た」であった私なので、そこから20年近く私の育児モットーは「腹を満たす」がメインだった事もあり、

自分のごはんを自分でしつらえるというのは、子育ての権限移譲としては悪くないなあと思っておりました。片付けがぐちゃぐちゃだったり、台所がえらいことになっても、自分が家事が得意でないこともあって気にならないというのもあり。。

てな事で、そこから15年近くたち、
我が家の台所は私だけが立つ場では全くなく
何かを食べたいもしくは食べさせたいと思って
ご飯を作る人が立っている場所になっております。

昨日は12歳ジナンが昼にから揚げ揚げてた模様。
(から揚げはジナンの大好物)
子どもって食べたいもの作る時に手間暇かかるとか
めんどくさいとかないのね。。
私なら絶対しないよなあと、

もちろん、何年たっても台所がきれいに片付いているわけもないですし
好きなもの作っている時は、栄養バランスよりも
腹満たし最上位なので、キャベツとか添えられるわけもなく。
帰宅した私が、そりゃねえぜとガミガミ言う日も、
それはそれはと聞くだけの日もあります。

まあでも、まずは家の中で自分で食べることに困らないでいるのは安心だ。冷蔵庫にあるものでちゃちゃっと作る人、食べたいもの作る人、ある程度こちらが指定した方が作りやすい人とタイプも違うのですが、料理したいと思った時に自分でどうしたらいいかはわかっておる模様。

てな事で、今日のお昼、何食べた?
帰ってきてから聞いたり、台所の残骸から推測したりする日々です。

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