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言葉は、贈り物になると思う。松浦弥太郎さんが書きとめてきた、人生を支える言葉たち。

松浦弥太郎さん待望の新刊、
正直、親切、笑顔  僕が大切にしている125の言葉
が2025年1月22日に発売になります。

この本は、松浦さんが日々、手帳やメモなどに書きとめてきた本当に大切な125の言葉を、松浦さんご自身のセレクトでまとめた一冊です。

新書判のコンパクトでかわいいサイズ、ハードカバー。じっさいに持っていただくと、本のやさしい手触りを感じられる装幀になっています。

そして、本文中に差し込まれた写真も、表紙の装画(水彩画)まで、すべて松浦さんによるもの――。

さらには、Amazonで購入された方への特典として、松浦さんご自身が語る「本書への思い」音声データ配信というプレゼントもございます。

松浦さんが「この本をあなたの大切な人に、プレゼントしてください」と語る同書より、noteのユーザーの方にもぜひ読んでいただきたい「はじめに」を抜粋してお届けします。

僕はなぜ文章を書き続けているのだろうか。言葉を紡ぐ理由とは何なのだろうか。

いつかの僕は、「どうしたらいいかわからない」という悩みを抱えていました。

年齢を重ねるにつれて、「これからどうなるのだろう」という不安も増してきました。

「自分にとってのしあわせとは何だろう」という問いの答えは見つからず、考えることを避けようとするような、諦めにも似た気持ちが心の中に漂っていました。

そんな日々の中でも、「自分なりの生き方や暮らし方を見つけたい」と心の奥底で思い始めた瞬間がありました。

その思いはやがて、「これからの新しい生き方を」という希望の灯火となり、そこから「今日もていねいに。」という言葉が自然に生まれたのだと思います。

穏やかな時間を取り戻すための言葉をセレクト。

毎朝、「今日もていねいに。」と書いて一日を始める。

それは、今日という日を少しでも前向きに生きるためのおまじないのようなものでした。

そしてその言葉を繰り返していくうちに、「ていねいに生きる」とは一体どういうことなのだろう、と考えるようになりました。

行動のように思われるかもしれません。

しかし、僕にはもっと本質的な意味があるのではないかという疑問がありました。

そしてたどり着いた一つの答えは、「どんなことにも感謝すること」でした。

よいことも、そうでないことも、それらはいつか自分の糧になる。

だからこそ、感謝の気持ちを持つ。その感謝が考え方や所作に現れ、それが「ていねい」というささやかな美しさとなるのではないか。

そう気づいたとき、「ていねい」の本質は感謝にあるのだと納得しました。

巻末には、あなたの言葉を書くことができるフリーノートも。

さらに、「今日もていねいに。」という言葉には、現実と向き合い、一つひとつの課題を乗り越えることと同時に、現実から精神的に独立することが含まれています。

これこそが、僕が考える「これからの新しい生き方」なのです。

ヘンリー・デイヴィッド・ソローの言葉に、「何も変わりはしない。変わるのは僕らだ」というものがあります。

自分の人生という物語を、自分自身で描いていくこと。

そのためには、他人に期待せず、学びという名のもとで自分を変えていく。

こうでなければならない、こうあるべきだという固定観念に縛られることなく、自分なりの「これからの新しい生き方」を見つけていくことが大切だと思います。

本書にまとめた言葉や文章は、そんな「これからの新しい生き方」を模索し、考えた結果生まれたものです。

タイトルにした「正直、親切、笑顔」という言葉は、高村光太郎さんが花巻の小学校の生徒に贈った言葉からいただきました。

この言葉は、僕の人生の出発点ともいえるものです。

この小さな本が、あなたの「幸せ」や「これからの新しい生き方」を見つけるきっかけとなれば、本当に嬉しく思います。

松 浦 弥 太 郎

おやすみ前に、朝の時間に、ぼんやりタイムに。おすすめの一冊。
125の厳選された言葉を所収。
帯の「この本をあなたの大切な人に、プレゼントしてください」というコメントも、松浦さんによるものです。