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爪の先に色を塗る
昨夜からたっぷり雨が降っている。春の雨だな。
仕事に行かなくなって、髪の毛を染めることと爪に色を塗ることをやってみたくなった。
学生時代にもやらなかった奇抜な髪色にしてみたい。
でも、次の仕事を探している状況で髪の毛を染めることは難しい。面接を受けなければならないタイミングがいつくるか分からないから。染めたのにまたすぐに黒髪に戻すのは寂しいし、お金ももったいないし。
爪は、今までも長期休みの間に興味が向いて塗ってみたことがあった。でも急に気まぐれでやってみても、不慣れでぐちゃぐちゃ、自分は不器用なのかと不細工な指先を見てテンションが下がってしまう。
あれは乾かしている間、静かに待っていないといけないのだ。乾かしながら何か用事しようものなら、すぐに色が剥げてしまう。指先って、あらゆる動作で酷使されているんだなぁと変にしみじみと思う。そして塗り直しになる。(何度も塗り直すとデコボコしてしまってきれいな仕上がりにはならないしね)
今はたっぷり時間がある。乾かす時間を悠長に待てる。それに毎日人に会う必要もないし、ちょうどいい。
ということで、塗ってみた。ベースを塗って、乾かして、色を塗って、乾かして、カバーを塗って、乾かして。
100均で買った安物だけど、十分に満足な仕上がり。指先に色がついて、ピカピカしている。
ああ、これだけでテンション上がるなあ。
自分の指先を見つめて、今までと違う様子にドキドキする。動く指先を見ていたくて、キーボードを叩く。
色を着けた指先が働いている。
モデルさんのように手にポーズをとらせたりしてみる。
なるほど。世のネイルサロンに通う人の気持ちが少しわかった。
自分の視界に入るところにトキメキがあるってことなんだな。
爪に色を着けると、爪が伸びていることに気がつきにくいからそれも嫌だったけれど、頻繁に色を塗り替えることができる今は、塗り替えの度に切ればいいってことだから、そのモヤモヤも解消された。
指先に色を着けるの、楽しいな。
次は何色にしようかな。