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逗子の山寺・神武寺の御開帳 :1
三浦半島の付け根に位置する山寺・神武寺(じんむじ)へ。お目当ては、御本尊の《薬師如来像》(室町時代・15〜16世紀 逗子市指定文化財)である。
33年に1度だけ開帳される秘仏。けれども、毎年12月13日の午前中にだけ、「お煤(すす)払い法要」という名目で拝観が許されている。次回、2050年の御開帳まで待ちきれず、行ってきた。
毎年12月13日午前中に神奈川県逗子市にある神武寺でお煤払いがあります。薬師三尊様を拝観できます。下は2年前の神武寺のフェイスブックですが今年は中に入れるのかしら?駅は京浜急行の神武寺駅よりも横須賀線の東逗子駅の方が近くて楽です。神武寺駅からは登山です。https://t.co/Y5nNiSQKZ9 pic.twitter.com/sSvSP4gce5
— もぐじ (@chibiosa1) December 7, 2023
神武寺のある山塊を避けるように、京急逗子線が北から、JR横須賀線が東西に走り、交差している。京急線の駅名として、神武寺をご記憶の方もいらっしゃることと思う。
ただし、神武寺の最寄りはJRの東逗子駅で、表側の参道もこちらにつながる。鎌倉駅の2駅先で、アクセスもしやすい。そのため、今回はこちらのルートをとることにした。
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聖武天皇の発願により行基が創建、慈覚大師円仁が再興したとされる古刹。
源頼朝は妻・北条政子の安産を祈願して神馬を奉納したといい、そうして生まれてきた実朝も長じてこの地を参詣したことが、『吾妻鏡』に記されている。
以降は度重なる戦乱や火災に見舞われ、そのたびに時の権力者や地域の人びとの助けを受けて、復興を繰り返してきた。
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——撮影時刻を確認すると、1枚めの分岐点から上の紅葉まで、わずか16分。やぐらへの寄り道を含めてこの時間で、登りもきつくはなかった。
それでも、ご覧のように人里離れた風情、古代山岳寺院の雰囲気はたっぷりと味わえる。御開帳のない日でも、鎌倉近郊の気軽な散策コースとして、万人におすすめできる道だと思った。(つづく)
※こちらのサイトを参考に巡った。