堅山南風《大震災実写図巻》と近代の画家:1 /半蔵門ミュージアム
半蔵門ミュージアムは、真言密教系の新宗教・真如苑による美術館。運慶作と推定される《大日如来坐像》の展示で知られている。
このお像は長らく個人蔵で、2008年にクリスティーズでオークションに出品、海外流出の危機に瀕したところを真如苑が14億円で落札し、大きな話題を呼んだ。のちに重要文化財の指定を受けている。
半蔵門ミュージアムの展示空間はこのお像を核としており、文字通りこの館の顔となっている。
展示室では、向かって左方に密教の世界観を図像化した《両界曼荼羅》(昭和時代