あの世の探検 ー地獄の十王勢ぞろいー:1 /静嘉堂文庫美術館
静嘉堂所蔵の仏教美術を一堂に展示する、丸の内移転後としては初の展覧会。
タイトルにあるように、閻魔大王を含む「十王」を描いた「十王図」の一挙公開が最大の目玉となっているが、地獄絵のみを集中的に扱うものではなかった。
考えてみれば、十王図にかぎらず仏教美術全般が、「あの世」を強く意識するなかで生み出された造形である。
広い意味での共通項を示す「あの世の探検」というタイトル設定により、作品に没入するのみならず、つくられた意味・意図や、どのような場で飾られ、使われたのかとい