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英2000ギニー 予想

前置き

英2000ギニーが4月30日に行われます。

欧州の平地のGⅠの第一弾です。
本格的な平地競馬シーズンの幕開けみたいなレース。

ニューマーケット競馬場のローリーマイルコース

1609mの直線コースで行われます。
イギリスで一番長い直線コースで2000mまで直線コースです。
上の写真はマイル戦のスタート地点から見た眺めです。
ウネウネしているのがお判りでしょうか?
こういった小さな起伏がたくさんあるのが英愛の競馬場。
ゴール前300mは急坂でその手前は下り。
ラスト600mは上って下って上る。

英2000ギニーのレースレコードは2020年のKamekoの1分34秒72。
日本換算で約1分33秒4でしょうか。

ゲートの位置が年によってスタンド側になったり真ん中からになったりします。

英2000ギニー2020

英2000ギニー2021

上が2020年で下が2021年。

スタンド側でスタートした2020年はラチ沿いに馬が集まり、2021年は馬場の中央を走りました。

今年は『Centre』。2021年と同じ中央からのスタートです。

去年は4,2,3とスタンド側から遠い方が上位を占めました。

2019年は中央ゲートだったのですがスタンド側を走った3頭が1,2,6着。

果たして今年の馬場傾向はどうなるか?

去年の勝ち馬ポエティックフレアのラップタイム

レース全体じゃなくて個別ラップです。
14.84-10.91-11.20-11.47-11.27-11.25-11.63-13.12
最初の1ハロンがスタート補正しても約13.5秒。
このスタートをゆっくり入るのが欧州の競馬の傾向。
日本みたいにゲート出ていきなり手が激しく動くと言うのはあまり見ない。
しっかり馬のリズムで助走をさせてからスピードに乗っていく感じ。
騎手の手が動き始めるのが残り700m位。
最後の急坂で大きく失速してフィニッシュ。

血統

2021年
1着Dawn Approach(サドラー系xアイスカペイド系)xロックオブジブラルダル(デインヒルxビーマイゲスト)
2着Master of the Seasドゥバウィxデインヒル
3着Lucky Vega(シャマルダルxマキャヴェリアン系)x(ダンチヒ系xアホヌーラ)

2020年
1着Kameko (サドラー系xロベルト系)xロックオブジブラルタル
2着Wichita ノーネイネバー(ストームキャット系xミスプロ系)x(ミルリーフ系xエタン系)xアホヌーラ系
3着Pinatbo シャマルダルx(ミルリーフ系xミスプロ系)xサドラー系

2019年
1着Magna Grecia (ダンチヒ系xエタン系)xガリレオxロベルト系
2着King of Change (ヌレイエフ系xアカテナゴ系)x(ミスプロ系xサドラー系)xベーリング
3着Skardu シャマルダルx(ミスプロ系xヌレイエフ)xデインヒル

坂のあるマイルなのでダンチヒは重要。
シャマルダルとその中のマキャベリアン的なスピードの血も優秀

過去20年の勝ち馬の傾向

1番人気【6-4-2-8】勝率30%、複勝率60%
11番人気以内で40/1よりも低いオッズ。
経験距離は1400~1600まで
新馬戦で31/4馬身以上負けていない
近3走で勝ち星あり
枠は5~12
重賞経験あり、GⅢ勝ちあればなおよし
2回以上3着以内
出走経験6走以内

スタンド側が有利だがゲートは中央。
果たしてスタンドよりの馬達がラチまで行くかどうか?

14枠の⑤がラチに行くかもしれない。
そうなれば人気の⑩は喜んでその後ろについて行くだろう。

中央の馬群は⑬が先頭。
去年は遠い方が有利だったのでこの組からは1~6枠が有利か?

◎⑪Perfect Power
過去の傾向よりキャリアだ1戦多い。
スピードを感じるのはこちら。
マイルも持つと思う。
勝利 30%
3着以内 60%

〇⑩Native Trail
いまいちスピード感を感じないので不安はある。
恵まれていた感もある。
スタンド側を走れれば1着の可能性はかなり高くなる。
勝利 25~60%
3着以内 70%

▲③Checkandchallenge
オールウェザーだが前走のタイムが古馬オープンクラス。
可能性に期待。
勝率10%
3着以内 20%

△⑨Luxembourg
ここは叩き台だが良馬場のカラで見せた脚が忘れられない。
勝率15%
3着以内30%

△⑥Eydon
前走のゴール前の脚が良かった
勝利 1%
3着以内10%

△①Berkshire Shadow
毎回なにかしら不利がある。
騎手も変わって心機一転。
今回は枠的に前壁になりそうな悪寒
勝利1%
3着以内10%

馬券

単勝⑪1000
複勝③500
馬単
1着⑪⑩ 2着⑪⑩③⑨ 6x200
3連単
1着⑪⑩ 2着⑪⑩③⑨ 3着⑪③⑨⑥① 22x300
1着⑪ 2着⑩ 3着③⑨⑥①⑧⑬⑤ 7x100 


出走予定馬

1番人気
15枠 ⑩Native Trail RPR 122 ビュイック騎手 好位
オアシスドリーム(ダンチヒ系xダンシングブレーヴ)x(ミスプロ系xロベルト系)x(レインボウクエストxニジンスキー系)
GⅠ2つ含む5戦無敗
2走前のニューマーケット1400mではスタートしてすぐにスタンド側のラチに寄って行った。
1~3着までラチ沿いを走った馬で独占。
如何にラチ沿いが有利かわかる。
大型馬で走るフォームも前脚を高く上げてダイナミック。
トモも大きく幅がありそう。
折り合いが付き、好位で競馬できて最後の200mでの失速が少ない。
今年の初戦ニューマーケットのマイルも快勝。
一番スタンド側になってしまった。


2番人気
1枠④Coroebus RPR116 Jドイル騎手 追い込み
ドゥバウィx(ガリレオxデインヒル)x(キングマンボxリボー系)xヌレイエフ
10月のニューマーケットローリーマイルのGⅢ勝ち
9月にはニューマーケットローリーマイルのGⅡクビ差2着
前進気勢強く先行する
9月は残り200mで突き放して圧勝かと思ったら最後に失速して差された
10月は一転して最後方からの競馬。
おそらく9月の先行失速を反省したのだろう。
残り600mで追撃開始から強い勝ち方をした。
本番でも控える競馬をするだろう。
ゴドルフィンの2頭は極端(①と⑮)な枠になった。
オセロなら他の馬も全部ブルーに染めるな。


3番人気
4枠⑨Luxembourg RPR116 ムーア騎手  差し/追い込み
(モンジュxキングマンボ)xデインヒルダンサー
Aオブライエン厩舎
ドンカスターのマイルGⅠ勝含む3戦3勝
カラのマイルGⅡでは後方待機からラスト200mでスゴイ瞬発力を見せた。
10月のドンカスターは重馬場で遅いペースからラスト400m勝負を抜け出した。
スローだったからあまり着差はつかなかったが違いは示した。
カラの脚が非常に印象的でいい。
ただ、シーズンは2000mを主に使われそうで休み明けのマイルには不安がある。
エイダン先生は『he has a very high cruising pace』と評価。
このCruising paceは日本語でいえば巡航速度みたいなもの。
『巡航速度(じゅんこうそくど)とは、航空機や船舶、車両などの速度で、燃料の消費効率が最も良い状態で移動(巡航)できる値。通常時の移動に用いられる、経済速度』(WIKI)
競馬で言えば、馬が気分よく自分のペースで走っている時のペースというか速度。
騎手が追ったりしないでも自然と出せるスピード。
これが速ければ先行しやすいし、短距離にも適性がある。
遅いと後方待機になりやすく、長い距離も無理せずに走れる。


4番人気
3枠⑪Perfect Power RPR115 スミヨン騎手 
(デイヒル系xロベルト系)xオアシスドリームxニジンスキー系
これまで7戦しているのはマイナス
8月のドーヴィル1200mGⅠに後方待機からラスト400mで一気に抜き去った。
9月のニューマーケット1200mもラスト3ハロン33.81秒の上り最速で勝ち。
今年の初戦はニューベリー1400mを1分22秒77の好時計勝ち。
去年までとは違い前で積極的なレースをした。
初マイルだがこなせるんじゃないか?
いいスピードがある。

11枠⑫Point Lonsdale RPR113 デットーリ騎手 逃げ/先行
(ガリレオxダンチヒ系)x(トライマイベスト系xアホヌーラ)xニジンスキー系
ブルームの全弟
オブライエン厩舎
5戦4勝
8月のカラ重馬場1400mGⅡを逃げ切り勝ち
9月のカラ1400mGⅠは2番手から2着に粘ったがNative Trailに完敗。
果たして巻き返せるか?

10枠⑥Eydon RPR107 イーガン騎手
(ミルリーフ系xノーザンダンサー系)xフランケルxロベルト系
デビューから2戦はオールウェザーで3,2着。
4月のニューマーケット1800m(リステッド)に挑戦して強い差し切り勝ち。
走り方は脚の動きが独特。
跳ねるような掻き込むような。
良馬場がよさげ。
上りは2位よりも0.7秒速かった。
面白い存在。
2,3着で

14枠⑤Dubawi Legend RPR115 トム・マーカンド騎手 先行
ドゥバウィx(イルーシヴクオリティxブリガディアジェラード系)
10月のニューマーケット1400mGⅠでは先行してNative Trailに差された。
逆転は難しいかな。
14枠なのでもしかしたらスタンド側のラチ沿いを走るかもしれない。
そうすればNative Trailがその後ろで優位に立てる。
そんなシナリオなら2,3着あるかもしれない。

13枠③Checkandchallenge RPR108 差し/追い込み
(デインヒル系xミスプロ系)x(ミルリーフ系xミスプロ系)xサドラー
前走のオールウェザーのマイルの勝ち時計が同じ日の古馬オープンと同じ位。
スローからの上り勝負で時計に差がつきにくいとはいえラスト3ハロンも悪くない。
抜け出す時も周りの馬が懸命に追っているのに余裕があった。
もしかしたら強いかもしれない。

6枠⑬Royal Patronage RPR112 逃げ
重馬場で2度とも大敗。
9月のニューマーケットマイルでは逃げたが残り400mでCoroebusに先頭に出られるもゴール前で差し返した。
Coroebusが早仕掛けでバテた。
タイム的に同じ日のPrefect Powerに魅力を感じる

7枠①Berkshire Shadow RPR109
ダークエンジェルxオアシスドリーム
Native Trailが勝ったニューマーケット1400mではスタンド側を走った3頭が上位を占めた。
それ以外で再先着のBerkshire Shadowが面白い。
穴馬

12枠⑧Lusail RPR112 先行
(アクラメイション(母父アホヌーラ)xマキャヴェリアン)x(ダンチヒ系xバステッド系)
ベストパフォーマンスは平坦ヨークの1200m
800m通過が46.55(約45.2秒)と速いペースで先行して粘りこんだ。
失速を抑えたのは心肺能力高そうだ。
このレースで出遅れたBerkshire Shadowは無理に押して行って200~800mを10.56-10.75-10.63の31.94秒とアホみたいなスピードを出して後半沈没。
馬のせいでなく、騎手のせいで力を発揮できなかった。
Lusailは9月のドンカスター1400mは勝負所でスピードが上がった時についていけなくなって凡走。
稍重苦手?
4月のニューベリーの1400mではPerfect Powerをマークする競馬で2着。
フランスのGⅠ2勝馬にはハナ差先着した。
1600mは少し長いかなー?
ドンカスターの凡走でオッズがやたら低くなっているがそんなに悪くはない。

9枠⑭Tacarib Bay RPR102
(ドゥバウィxガリレオ)x(アクラメイションxミスプロ系)xダンシリ
足りない

2枠⑮The Wizard Of Eye RPR105 差し
(ダンチヒ系xガリレオ)x(デインヒル系xエタン系)x(サドラーxハビタット)
ロンシャン不良1400GⅠで5着
サウジダービーで7着
4月のニューベリー1400mでPerfect Powerの5着
馬もレースに不満がありそうで力を出し切れていない。
足りない。

8枠⑦Light Infantry RPR107 差し
(デインヒル系xミスプロ系)xヌレイエフ系xリバーマン系
10月のニューベリー重馬場1400mは失速ラップのバテあいでこの馬が最も燃料を残していた。

5枠②Boundless Ocean RPR97 先行
(ガリレオxデインヒル)x(ガリレオxアホヌーラ)x(マキャベリアンxサーアイバー)
1400,1800と使って2000mで初勝利。
マイル向きではないでしょう。

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