朝日杯FS 気になる馬達

混戦模様

今年の2歳牡馬は上位に大きな差がなく展開や条件が変われば簡単に順位が入れ替わる。
層は厚いのだが世代レベルが高いかどうかはまだわからない。
今週も人気通りにおさまらない可能性が高い。

評価

勝ち負け
レイべリング 
ティニア

2着候補
ダノンタッチダウン
バグラダス

3着候補
コーパスクリスティ 気性面に不安
ドルチェモア

掲示板
オールパルフェ


スズカダブル

馬達

ドルチェモア
ルーラーシップxディープインパクト
後ろ脚の流れていく感じが母アユサンと同じ。
ドルチェモアはこれまでの2戦では先行しているが前走も1000m通過は60.0秒と速くない。
今回は中団からの競馬になると思われる。
前走の東京では馬場の反発力を活かした走り
高速馬場での速い持続力が得意そう。
春の阪神や東京で良さそうで冬の阪神は?
サウジはいい勝ち方だけど今回は少し割引たい。

ダノンタッチダウン
カナロアxダンシリ
この馬も後ろ脚が流れている。
デイリー杯では外を追い込んで2着。
上がり1位で2位に0.9秒差。
それはスゴイんだけどどうも他に速い上りを使える馬がいなかったような印象もある。
馬体からもまだまだ成長の余地が大きく、ここも外を追い込んで2,3着までか。

オールパルフェ
リアルスティールxルーラーシップ
Monevassiaとキングマンボの兄妹3x4
ディープインパクトxストームキャットなのでキズナ同様に母方にボールドルーラーがあるといいだろう。
パルフェはタキオンにボールドルーラーあるので〇
これまで3戦とも逃げているが自分のペースで走れれば2,3番手でもいいタイプ。
父リアルスティールよりも胴が詰まっていて今はマイルがベスト。
けっこう完成度が高いので好走して5着以内にははいる。
しかし、なんか迫力に欠けるので勝てるとまでいえない。

レイべリング
フランケルxDocksider(エタン系xフォルリ)
今年の英1000ギニー、コロネーション、ジャックルマロワとマイルGⅠを3勝したインスパイラルもフランケルxエタン系
フランケルを一回り小さくしたような馬体。
トモと下腿部の筋肉はこれからもっとがっしりとしてくるでしょう。
四肢が良く伸びて前脚も大きく前に踏み出して後ろ脚の蹴りも大きく強い。
ストライドが大きいので馬群の中よりも外の方が良さそう。
新馬戦はラスト400m11.1-11.3を差し切っている。
新馬戦だからやや後ろからになったけど溜める必要ないかもしれない。
1回レースを使ったことで次は好位から競馬できるかも。
もしかしたらかなり強いかもしれない馬。

バグラダス
マジェスティックウォリアーxディープインパクト
マジェスティックウォリアーはAPインディxシーキングザゴールド。
APインディはシアトルスルーxセクレタリアートでボールドルーラー色が濃い。
そしてボールドルーラーとシーキングザゴールドは相性が良い。
日本でのシーキングザゴールドの代表産駒はともにボールドルーラー持ち。
マイネルラヴ(母母父セクレタリアート)、シーキングザパール(母父シアトルスルー)
で、バグラダスは母母母がストームキャット系(セクレタリアート持ち)xシーキングザゴールドでマジェスティックウォリアーの要素を強化している。
こういう配合は好き。
シーキングザゴールドは日本では軽い芝よりも洋芝やダートの方に少し向いている血。
ダートで勝って野芝の新潟2歳Sでスピードが足りずに負けると言うのは想像通り。
しかし、11月の東京で新潟よりも速い上りを見せて勝った。
これは少し予想外だ。

新潟2歳Sでは先頭を走って1000m通過62.2秒のスローから残り600mで瞬発力勝負。
L2の10.6秒を出して1分27秒から大きく失速。
東京の1勝クラスは1000m通過57.3秒と速いペースを4番手で折り合ってラスト400mを約22.0秒。
バグラダスとティニアは余力のある1,2着。
キレるタイプではないが、400mを22秒は十分速い。
嘉藤師のコメント
「血統的にダートかなと思っていてダートでデビューさせたんですが、芝行ってみたら走れましたし、ワンペースな馬かなと思っていましたが、ためる競馬も出来ました」

新潟2歳S組はグラニットら負けた馬が違うレースぶりや条件で結果をだしているようにあのレースで力関係がハッキリしたわけではない。
あの条件と展開で強かった馬が上位にきただけのレース。
バグラダスの1勝クラスの時計と内容は当日の東京2歳Sよりも上じゃないかと思っている。
ベストは1400mかもしれないが、阪神で1分33秒台で走れる力はありそうだ。

ティニア
フランケルxジャイアンツコーズウェイ
この子もフランケル産駒だけあって後ろ脚の筋肉がいいですね。
後ろ脚も流れていないし、内でも外でも競馬できる。
新馬も前走の東京1400mも距離が伸びて良さそうな走りをしている。
2000m以上の方が強いだろうから今回の距離延長も問題ない。
競馬うまそうなので成績は安定する。
上位争い可能。

コーパスクリスティ
エピファネイアxキンカメ
前走は出遅れて後方ポツンから追い込み勝ち
直線に入ってからの脚の回転の速さと言ったら!
数字以上の強さがありました。
上位争いできる力はあるが、
スタートをミスったり気性的な難しさがあるのが不安。
追切に乗ったイーガン騎手も「乗り難しいところはあった。競馬の前にそれが分かったのはいい」とコメントしているので軸にはしづらい。

ウメムスビ
ファインニードルxシンボリクリスエス
父ファインニードルよりもさらにゴツくていかにもスプリンターという馬体。
筋肉の付き方は好感が持てるので来年の短距離重賞で活躍するだろう。
朝日杯は1200mからの距離延長での活躍が難しいレース。
今週は気温も下がってさらに土曜に少しの雨も。
反発力が活かせないのでやはり距離が大きな課題になるだろう。

小倉2歳Sは直線で馬場の良くない内を選んでしまい失敗。
カンナSでは先行して力を出せた。
が、重馬場もあって力を余計に使っていたせいもあり、最後はかなりバテていたので距離延長は不安。

 新谷師のコメント
「相変わらず管理しやすいね。餌も食べるし、調教してもへこたれない体調の強さが強みかな。前よりも上体が起きるようになってきたから、ためが利きやすいと思う。距離は長いかもしれないけど、2歳戦だからこなせるレベルだと思う」

スズカダブル
バゴxジャイアントレッカー(コーズウェイxバックパサー系)xトニービン
2戦目の未勝利みたいなレースが理想。
紫菊賞も萩Sも騎手が『行くつもりはなかったんですが、他も行かなくて、自然とハナを切る形になりました』『この距離だと押し出されてしまいますね。あと100メートルまでは頑張ってくれましたが、失速しました』と語ったように前に押し出されてしまいこの馬のレースができなかった。
今回は1800mからマイルへの距離短縮で前に速い馬も何頭かいるので好位で脚を溜めれそうだ。

グラニット
ダノンバラードxフサイチコンコルド
デビューから3戦はスローで先行してそこそこの競馬。
前走のサウジRCで嶋田騎手が『
切れ味勝負は分が悪いので、内枠でしたし、淡々と行こうと思いました』という好判断で1000mを57.8秒と速いペースで逃げて2着と大健闘。
潰れるだろうと予想していた人気馬の騎手を混乱に陥れた。
今回は騎手が替わるが、前半のペースは前走を参考にするだろう。
絶好の展開でもドルチェモアに差されており、今回は3着以内は難しいだろう。

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