
株:7月8日 岡崎さんのお話
このnoteは素人の妄想の垂れ流しであり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、特定銘柄および株式市場全般の推奨や株価動向の上昇または下落を示唆するものでもなく、将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものでもない。
最終的な投資決定は読者ご自身で判断するっス。
(株は)行ける所まで行こうという限界がだんだんと近づいてくる雇用統計でした。
今週は買いから入るのだが、どっかで利食わなければいけない1週間になる。
7月10日のTSMCの月次売上に注目。
素人的には小型株指数の動きに注目。
マーケットアナライズでの岡崎さんのお話
今週のストラテジー
今現在起きている事は、たぶん1週間や2週間では消化できない。
世界で政治の世界がドロドロドロと動いているような感じ。
音を立てて崩れて行く感じではない。
流動的に溶岩みたいに流れているような気がする。
フランスでは極右はあまり伸びなかったが左派が伸びている。
ベースになっているのは最低賃金の引上げ。
インフレにはインフレで対抗する。
賃金を上げて行くんだ~!という支持が世界中で広がっていく。
イランでは意外だったが、改革派という大統領が勝利して、これは小さな朗報かもしれない。
西側諸国と仲良くやってくれれば石油の供給量も増えてインフレの緩和になる。
(素人注釈:勝利した改革派のマスード・ペゼシュキアン元保健相はイランの世界からの「孤立」解消を目指し、イランの核開発をめぐり西側諸国と「建設的な交渉」を呼びかけた)
アメリカで待ちに待った雇用統計が発表されたが、新聞とかで報じられている所だけでは無理な時代になった。
20万人位雇用者数が増えたとか、あいかわらず家計調査では増えていないとか、マルチジョブが増えているとか、これはもう耳にタコができるくらい言われているので皆さんもそうだろねと思われたでしょう。
失業率は私(岡崎氏)は4.1%と予想してこれは自分では当たったとして金曜に祝杯をあげた。
FRBが見ている長期失業率見通し、自然失業率(4.2%)まであと0.1%まできた。
ボトムからもう0.7ポイント上がったので、ボトムからの反動で言うと景気後退気味になってきた。
今回、最も肝心なのは、長期(27週間以上)の失業者がかなり増えている。
27週間というのは半年なのですが、アメリカはほとんどの週で失業保険を26週間しかもらえない。
長期の失業者がボトムから0.3%(失業率の4.1%の中の0.3ポイント)上昇していて、過去50~60年のデータでは景気後退の2つ目のギアが入ったという事になる。
(素人注釈:長期失業者(27週間以上失業している者)の数は6月に16万6千人増の150万人になりました。
これは、1年前の110万人から増加しています。
長期失業者は、6月のすべての失業者のうち22.2%を占めています)
失業保険がもらえなくなると、いよいよ消費は完全に切り詰めないといけないし、人によってはフードスタンプをもらわないといけなくなるし、貯蓄を切り崩さざるを得ない時期に入ってくる。
こうなってくると、失業率の増加が単純に生産が、GDPが落ちるだけでなくてギアがもう一回転して消費が一段下がる形になる。
4,5月と停滞していた消費が6月も停滞する可能性が出てきた。
金利が4.2%まで下がったので株式市場はいつものように行ける所まで行こう、上がっている間は売らなくていいだろう。
為替でも株でも行ける所まで行こうというのは理にかなっていて、下がらないんだったら金利5.5%もらえるドルを買おうとか、下がらないならアメリカでも配当で1.5%位もらえますから株を買っておこうとか、日本だったら2.5%だから買っておこうとか、こういう風にお金が集まってくる。
行ける所まで行こうという限界がだんだんと近づいてくる雇用統計です!
だからと言って今週下がるかどうかはわからないが、次なるテーマ、最終的には株というのは企業業績ですから、本丸(NVIDIA、マイクロソフト、アップル)の企業業績が壊れるかどうか。
今週は7月10日にTSMCの月次売上が発表になるが、ここでまた20%以上の伸びがあれば本来ならばNVIDIAに買いが集まるはず。
簡単に消化できないというのは、アメリカの景気が質の悪い形で悪化しているという事。
世界中で最低賃金を上げようという動き。
アメリカでは失業率は上がっているのに求人率も高止まりしている。
安い優秀な労働力はどんどん減っているし、キツイ仕事は来てくれない。
私が社長だったらAIに替わりに仕事をしてもらいます、どんどんロボットを雇いますという事になる。
どんどん糸がもつれ始めている。
もつれた糸はちょん切るしかない。
もつれた糸をほどくような優しい事は現実社会では誰もしない。
ものすごく失業率が悪くなるとか、ものすごく業績が悪くなるとか、弱い所にドーン!とダメージが来てバラバラになって終わる。
コロナの時もそうだし、金融危機の時もそうだし、ITバブルの時も、必ず結末はそれです。
そういう中で日本は、賃金の発表がありましたがやっぱり駄目でしたね。
基本給は伸びているのですが、働かなくなってきた。
手取りベースで見ると給料がへっている。
これでは内需はなかなか起きないですね。
日本株は今週、4万円を超えてのSQなので、警戒が必要なのですが、今日はもう兆候が見えています。
(午前では)株価はほとんど動いていないのですがVIXは0.6くらい上昇している。
今回の7月限SQの主役は、買う権利、コールオプションを勝っている人たちの動向。
相場が上がりましたから、コールオプションを買っていた人たちは今大儲け。
この大儲けをどうやって利食おうかと思っている最中。
相場は38000円位から始まったので、39000,39500、40000円で買った人たちは全部利食える。
しかし、39500のコールオプションを買った人が利食おうとして今売ろうと思っても誰も買わない。
SQまであと4日なのでSQまで持ち込むか?
しかし、SQに持ち込むというのはSQ値で売りに出すというのと同義語ですから、これはアービトラージャーの仕事によってSQ値が下がるという事。
それは嫌だな!?という事で先物を売っておくかとなる。
下がってくると、売った先物は儲かるのだが、39500円を下回ってきた時に買っていたオプションのネガティブガンマがかかってきて丁度いいボリュームでなかなか売れない。
今となったら1でいいんですけどね。
39500円を下回ると空売りになってしまうので買い戻さなければいけなくて面倒くさい事になる。
正しく、真面目にオプションを利食おうとすれば39500円のコールを買っている人は、39500円のプットを売らないといけない。
そして先物を売ると完全にニュートラルになる。
キチンと利益の確定をしている人は世の中にそんなに多くなくて、実はほったらかしにしている人が多い。
ほったらかしにしている人が多いので、今週に関しては相場は上に行きたがっているのですが、上に行くと売り物が出やすくなる。
上に行って売り物が出なかった時はSQ値が下がる。
今週は売りから入るのは難しく、やはり買いから入る。
しかし、金曜のアメリカ市場までもつかと言うともたない可能性が高い。
何時の時点かわからないがUターン型の相場になりそう。
41000円でUターンするのか?水曜のTSMCの決算で上昇してそこでUターンするのか?
買いから入るのだが、どっかで利食わなければいけない1週間になる。
短期的な相場をしている人は今週は休まない方がいい。
アメリカに関してはもうだいぶ来ちゃっているので、今週はCPI、TSMC、パウエル議長講演と神経質な展開になる。
時間はどんどんと4-6月期の業績が再来週くらいから発表になるがそこにシフトしていく。
7月はFOMCと日銀金融政策決定会合に注目
30~31日にFOMCと日銀金融政策決定会合がある。
FOMCはもういいでしょうと緩和に向かうかもしれない。
日銀はひょっとしたら利上げに動くかもしれない。
日銀が利上げしたら最悪の結果が待っている。
FOMC動かず、利下げ、日銀動かず、利上げで4つの組み合わせでそれぞれのシナリオを考えないといけない。
鈴木さんの注目企業
ENEOS5025
前期の決算はすごく良かった。
売り上げは-7%でしたが、営業利益が65%増。
原油の部分を除いた営業利益が3932億円で本業以外でも好調。
PBR0.7倍
配当利回り2.6%
ROE6.5%
CO2をいかに削減していくかに社運をかけて取り組んでいる。
CCSという空気中にある二酸化炭素を直接取りこみ、地中に埋める技術。
そしてCCUSという分離・貯留したCO2を利用する技術。
2024年5月に二酸化炭素の貯留事業に関する法律(CCS事業法)が成立して、貯留事業・試掘の許可をもらう制度ができた。
直接CO2をとりこんで活用するENEOSの技術はこれからm注目。
素人の見方
ETFの分配金捻出売りが入っているのですか?
強いですね。
本当にどこからこのエネルギーがきているのでしょうか?
この上昇はいつまで続くのか?
個別株で言えば、三菱重工や中外製薬はバンドウォーク終了のサインまでキープ。
では指数は?
小型株指数の動きに注目したい。
小型株指数のmacdがデッドクロスを組みそう。

ボラティリティが去年の9月7日と同じ位まで下がっていてもうすぐ上に行きそう。
ボラが大きくなるとmacdのヒストグラムが+だと上に-だと下に大きく動きやすい。
小型株指数のmacdのヒストグラムはこれまではプラスだったのだが、もうすぐマイナスになる。
RSIも下へと転換したかもしれない。
このままmacdのヒストグラムがマイナスに向かえばボラティリティが上昇するタイミングで株価が下落しそうだ。
ここから10日間は小型株のmacdのヒストグラムとボラティリティに注目したい。
