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弥生賞 2024年 コスモキュランダおめでとうございます


勝ち時計 1分59秒8

2016年、マカヒキの1分59秒9より0.1秒速いレースレコード。

9レースの湾岸Sは過去10年で6番目。
8レースの2勝クラス1600mは去年より0.1速いが、一昨年より0.1遅い。
今日の馬場は過去と比較して抜きんでて速かったわけではない。

1000m通過が2016年の59.5秒に次ぐ1分0秒4と過去10年で2番目に速かった事を考えれば普通に評価していい時計だ。

さらに後半1000mで見ても過去2年と同じ59.4秒。
全体時計が速くて後半1000mも同じというのも評価できる。

2016年は上位3頭が上がり上位3位を占め、なおかつ4着以下を5馬身突き放す強い競馬。
1着マカヒキが皐月2着、ダービー1着。
2着リオンディーズが皐月ダービー共に5着。
3着エアスピネルが皐月ダービー共に4着。
上位3頭の実力は確かなものだった。

過去10年で2分1秒以下だったのは3回でも去年のタスティエーラが皐月2着ダービー1着、一昨年のアスクビクターモアが皐月5着、ダービー3着、ドウデュースが皐月3着ダービー2着、2018年は2着ワグネリアンがダービー1着。

今年も1,2着馬はクラシックで活躍できる可能性が高い。

1着 △コスモキュランダ

非常に強い内容だった。
終始外を周る、まるで未勝利戦で1番人気が横綱相撲をするかのようなレース。
自分から持続力勝負に持ち込んで勝ってしまった。
強い。

レースを振り返る
不安視されていたようにスタートは良くなかった。
その後は馬群の後方につけるのかと思いきや最初のコーナーから外に出した!

小回りのコーナーは外に行くほど走行距離が延びるし、前に風除けになる馬を置かないで外を走るのは大きな不利になる。

1-2コーナーを風よけなしに外を周って、さらに残り800mから仕掛けて外を周って勝ってしまった。

コスモが上がって行くのに釣られてトロヴァトーレとダノンエアズロックも仕掛けていったが直線に入るとバテてしまった。
人気2頭はスタミナ勝負、持続力勝負で明らかにコスモキュランダに劣った。

2着に迫れたのは道中は内で無理せず馬群の中でスタミナ温存できたシンエンペラーだけ。

この馬の持続力はスゴイね。
菊花賞の有力候補と言いたいが血統見ると少し躊躇する。
皐月賞は3着以内率非常に高いでしょう。
ダービーはトランポリン馬場に対応できるかどうか。

気になる馬でも書きましたが、この馬はこれまでのレースでも外を風除けなしに走らせてスタミナを消耗させるレースを繰り返してきた。
レースが最高の調教と言いますが、そのおかげでこのスタミナが培われたと考えればこれまでのレースも無駄ではなかったのか。

この馬が道中でしっかりと壁を作ってから800m勝負に出たら相当強いよ。

M・デムーロ騎手のコメント
「嬉しいですね。返し馬ですごく乗った印象が良かったです。競馬の前に調教師や関係者と話をして、いつも良い脚を使うけど遊んでいるという事で、ペースがどうかと思いましたし、前残りの馬場でしたから、途中から動いた方が良いと思って動きましたが良かったです。良い馬ですし、この後が楽しみです」

加藤士津八調教師のコメント
「ジョッキーがすごく上手に乗ってくれました。途中から仕掛けて行ってくれて、特徴を掴んで上手く乗ってくれました。まだ緩さはありますが、成長著しく伸びてくれて、動きも、精神的にも体も良くなっています。この後は皐月賞を狙っていく事になります。将来的には長いところを使う事になると思います」

2着 △シンエンペラー

最初のコーナーまでにトロヴァトーレと少し接触するも落ち着いて内に入る。
しっかり折り合って4コーナーから勝ち馬の後ろを追いかける形に。
スムーズな競馬はできたが捕まえられず2着。
追切は控え目ではあったが馬には走る気が見られ、現状の力は出せた。
ただ、ちょっと相手が予想外に強かった。

川田騎手のコメント
「勝った馬に馬場が向きましたね。この馬も久々の競馬をしっかり走れましたし、と思います」

矢作師のコメント
「(川田)騎手は3~4コーナーでバランスを崩してしまったと。その分だと言っていました。もっと道悪がうまいと思ってたんだけど。
次(皐月賞)を見据えた仕上げでもあったし、本番は力を出せると思っています。残念ですが、次が楽しみです」

3着 シリウスコルト

内側を走った馬が2~5着で馬場と展開の利を活かして3着に粘りこめた。
本番は厳しいと思う。

三浦皇成騎手のコメント
「今回調教から乗って、またひとつ上がっていましたので、良いなと思っていました。作戦というより、この馬のリズムで走らせてあげられれば能力をしっかり出せるのはわかっていたので、少頭数でしたし、行く馬もいなかったので出てから、リズム良く行けたという感じでした。

 こだわったわけではないです。終始バランスが良かったです。強いて言えば、馬場がもう少し、しっかりしてくれれば4コーナーの立ち上がりがもう少し違ったのではないかと思います。勝ち馬はしっかり自分のタイミングで動いて、上手く乗られた感じもあります。本番に向けてここでしっかり力のあるところを見せてくれたのでよかったと思います」

4着 エコロレイズ

内がしっかりと溜めて上り1位タイの脚を使えた。
中山を4回走って上り2,3位の実績は伊達ではなかった。
今後も中山で好走できる。
ビーアストニッシド、ブレスレスリーとアメリカンペイトリオット産駒は中山得意ですねー。

横山和生騎手のコメント
「急遽声をかけていただいて、手探りだったのですが、返し馬の感じでこういう馬場はこなせそうだというイメージを持って、人気ほど悪くないなというイメージがありました。大事に乗って、内で我慢してもらって、終いは脚を伸ばしているので、まだ体のフォルムが子どもっぽく、まだまだ芯が入ってほしいなというのが先生との共通の認識なのですが、その中で、なかなか悪くない内容だっだと思います。順調に行って欲しいです」

6着 〇トロヴァトーレ

確かに走る馬を選ぶ馬場だったかもしれないが、2戦2勝しているコースであっさりと負けたのは痛い。
追切の動きも良く、それでこの結果は今回は純粋に力が足りなかった。

キレイな良馬場での巻き返しがありそう

ルメール騎手のコメント
「少し甘そうです。悪い馬場で、走り方が悪くなりました。最後はいっぱいになってしまいました。スムーズな競馬だったら、もっと良い結果になると思います」

7着 ◎ダノンエアズロック

手前の替えがなかったというのは、追切の時点で右回りでの手前替えがないというのを指摘されていました。

そこまで気にするものじゃないと思っていましたが、直線では明らかに脚色は悪かった。

距離や馬場を気にするような馬に見えなかったので正直わからない。

反発力が高い馬場の方が良さそうなのは確かだがここおまで崩れるとは…

キング騎手のコメント
「スタートは良かったですし、前半からいいポジションで進めることができました。道中も手応えがあり、馬場の荒れたところもそこまで気にしていなかったけど、最後が伸び切れなかった」

9着 ▲ファビュラススター

横山武史騎手のコメント
「返し馬からテンションが高かった。調教ではもたれずに走れていたが、気が入っているぶん、もたれそうだと感じた。工夫して右ムチを使ったけど、最後はもたれた。まだ荒削りですね」

シンエンペラーとトロヴァトーレの後ろは有力馬をマークする意味では悪くない位置取り。

4コーナー出口で外に出してから追い出すも真っすぐ走るのに苦労していた。
騎手が終始左に左にと引っ張っていて満足に追えていない。

コスモキュランダとエコロレイズとの差を考えればこの馬が今回力を出せなかったのは明らか。
広い競馬場の方がやりやすいかもしれませんね。

11着 △レッドテリオス

レースのスピードについて行けませんでした。
良馬場で改めて競馬にデビューした感じでしたね。
不良馬場とはいえさすがに新馬の勝ち時計は遅すぎたか。

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