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サウジアラビアRC 2024年 気になる馬達


過去10回のサウジRC&いちょうSの傾向

人気馬で決まる可能性が高く、1,2人気の複勝率は80%、3人気でも70%。
ただ、4人気が2勝しており、そこに穴の可能性を求める。

4人気で2勝した馬は勝ち上がるのに3,4戦を要していて、確かにこの時期の重賞では人気しづらい。
2頭とも未勝利は上り1位で勝ち上がり、着差も0.3と0.8とつけている。

1人気で馬券にならなかったのは2頭だけ。

1人気で勝った3頭は新馬の上りだけで上がり2位に0.8秒差をつけていた。
グランアレグリア、サリオス、コマンドライン。

今年はアルレッキーノが新潟1600mで上がり2位に0.8秒差。

ヒシアマンは1人気で0.6秒差。

1人気で2着以下に負けた馬は上り1位でも上り2位との差は0.1~0.3差。

2014年のサトノフラムは新馬上がり3位でサウジ10着
前走上がり3位以下だったのはこの馬だけ。

前走での1,2人気というのも重要

上がり3位で勝利した3頭は新馬で逃げるか、2番手から4コーナー先頭。

上がり1位でも着差は0.3秒以上ほしい。

前走で新潟は勝ち切れていない。

評価

今年は、『新潟以外の新馬1,2人気で勝ち上がり、上がり1位で上がりだけで2位の0.3秒以上差』という過去の勝ち上がりパターンに該当する馬がいない。

アルレッキーノの圧勝の可能性もあるが、札幌1500m組も侮れない。
フードマンも良馬場でさらに良くなる可能性もある
アルレッキーノ軸で行きつつ、フードマンで夢もみたい。

勝ち負け
アルレッキーノ 強い相手に長い直線でどうか
ヒシアマン

2着候補
アルテヴェローチェ 佐々木騎手が東京苦手で減点
マイネルチケット

3着候補
フードマン
タイセイカレント  血統と走り方は好き


ニシノルアーヴァ  ハイペースで面白い

馬達

アルレッキーノ  想定1人気
B&Mxキンカメ
オークス2着チェッキーノの子でチェルヴィニアの半弟

過去10回で1番人気は全て新馬勝ちだった。
前走未勝利でサウジRC3着以内になったのは2~6人気
7頭中7頭が1,2人気で、6頭が前走上り1位で着差0.3秒以上。

今年の未勝利組でこの条件を満たすのはアルレッキーノとヒシアマンの2頭。

新馬は6月東京1800m
上がり2位タイで0.4秒差負け。
その新馬からはまだアルレッキーノ含めて2頭しか勝ち上がっていない。
新馬はスタート良く先頭に立った。
アルレッキーノの外を走ったクロワデュノールには完敗。
この2頭の比較ではアルレッキーノの方がやや小柄で直線に入ってからのピッチも速く、長い直線ではストライドが大きいクロワデュノールの方が有利。
未勝利は新潟1600m
スタートで隣の馬が飛び上がるように出て来たのを警戒したのか、あまり良くないスタート。
それでもスピードの違いで先頭に立った。
ゆったりと進み、残り400mで軽く仕掛けて加速。
相手の力が足りなかったので、そのまま全力は出さずに引き離して勝った。

強く仕掛けたわけではないが、11.4-10.8という加速はギアチェンジの速さ。
この未勝利では相手関係もありゴール前の失速とか関係なかったが、強いメンバー相手だと少し気になる。

2着馬はその後も1秒以上の負けを続けているが、3着のミラーダカリエンテは楽なメンバーの新潟1600mで勝ち、先週もサフラン賞でも馬場の恩恵を活かして逃げて2着。

サフラン賞は馬単的中したが、ミラーダカリエンテを選んだのも逃げ馬というのと、勝ち馬に離されはしたが1分34秒6は悪くないタイムだと思ったから。
ミラーダカリエンテがサフラン賞で2着に入った事でアルレッキーノの優秀さを証明したことになる。

父モルタルは現役時代はアメリカの小回り競馬場の内側の芝コースで馬群の中を上手く立ち回っていた。
好位からキッチリと勝ち切る馬だった。
なので、どちらかと言えば小回りが得意かと思ったら産駒は『長い直線>小回り』になっている。
父のストライドは受け継いだが器用さは受け継いでいない印象。

B&M産駒の芝レース

ヒシアマン 想定2人気
モーリスxマンカフェ
モーリス産駒で母にトムフールあり〇
新馬は7月札幌1500m。
外側で風を受けながら走った。
ヒシアマンは3-4コーナーでアルテヴェローチェの後ろで少しスリップに入る事が出来たが、アルテヴェローチェは絶えず先頭で風を受けていた。
スタミナ消耗の面からではアルテヴェローチェの方が不利だった。
ラスト11.6-11.5と加速ラップで上がり1位はヒシアマンでアルテヴェローチェは上り3位。
ほとんど力の差はないと思う。

2戦目は札幌1500m稍重を上り1位(2位に0.6秒差)で圧勝。
メンバーは他のレースでも善戦していて悪くない。
このレースでは外で前に壁を作ってしっかりと脚を溜めてラスト12.0-11.5と余裕を持った勝利だった。

ヒシアマンとアルテヴェローチェは甲乙つけがたい。
今回はヒシアマンがアルテヴェローチェを風除けに使えればヒシアマンがゴール前で前に出るんじゃないかとは思う。


マイネルチケット 想定3人気
ダノンバラードxマツリダゴッホ
新馬は新潟1600mで外3列目先頭で上り4位タイで2着。
2列目先頭で有利だったニシノルアーノヴァには完勝も1人気の馬には差された。
能力差で押しきろうとした強引なレースだった。
2戦目は9月中京1600mを上り1位で勝利。
新潟2歳Sを勝ったトータルクラリティの新馬での2着馬にも0.1差勝ち。
新馬とは違い、内ラチ沿いの前から2番目という絶好のポジションで有利だった。
しかし、前壁で残り200mで外に出さなくてはならず、ラスト100mでムチを入れてから一気に抜き去った脚は印象的。
この脚を見てマイネルチケットにホレた方も多いだろう。
ラスト11.6-12.2で前2頭が失速していたのもあるが、着差以上の強さ。
ラトラース(3-4コーナーで外を周る強引なレースだったが)との比較からも軽く扱ってはいけない馬だとわかる。

戸崎騎手のコメント
「返し馬の段階で走りそうな感触を受けました。
事前に聞いていたとおり、気性面は変なスイッチがありそうでそわそわしていましたね。
ところが、レースでは全然問題ありませんでした。
直線は追ってからふらふらしましたが、外へ出してよく伸びてくれましたね。
雰囲気のある馬で今後が楽しみです」

アルテヴェローチェ 想定4人気

モーリスxディープインパクト〇
札幌の新馬1500mを外枠から外3列目先頭で加速ラップ勝ち。
足長大跳びで外を走るのが向いている。
おそらく今回も外の先行になりそう。
今回は位置取りの有利不利で着順が決まりそう。

札幌1500mの1分29秒9は速くないが、加速ラップだったのは大きく評価したい。
今年はニタモノドウシ(新馬を加速ラップ勝ち)がクローバー賞で1分28秒6(11.7-11.5-11.7)のレコード勝ちをしている。
そのレースの2着はメンバーが揃った6月東京1600mを勝っている。
2、3着は次走で大差勝ち。
先週のサフラン賞を勝ったクリノメイが外3列目先頭から1分29秒7(11.7-11.5-11.7)で勝っている。

アルテヴェローチェは加速ラップだったのでもっと速いタイムで勝てる能力がある。

佐々木騎手は東京が意味不明な位に苦手。
もともと、直線が短いコース向きな傾向はあった。
Goサインを出してからの馬へのあたりが強すぎるんだと思う。

佐々木騎手芝レース

タイセイカレント 想定5人気
モーリスxガリレオ
モーリス産駒で母にトムフール〇
新馬は9月中京1600mで5人気、上り1位(0.2差)1着(0.3差)
スタート後もキビキビしていて先頭に立つ。
前脚の上げ方から重馬場も得意そう。
直線に入ってからの手前の替えとピッチの速さも良い。
土曜に雨が降るとして、他の馬が少しマイナスになればこの馬にもチャンス。

新馬の2着ベイリークロアが先週の中京1600mで最高の位置取りから大敗。
2着とはいえ、ラスト400mで約0.3秒差をつけられたのは大きかったか?
翌日、9月8日の中京未勝利でマイネルチケットが1分34秒5で勝っているし。

シンフォーエバー 想定6人気
コンプレクシティxプルピット
父49er系でコーナリング上手そう。
ボールドルーラーたくさん。
新馬は新潟1600mで好スタートから先頭に立ち、スローペースからラスト11.6-10.7-11.0で勝ち。
新馬のメンバーから芝で勝ち上がった馬はまだいない。

新潟2歳Sも先頭を走ったがバテた。
新馬の1000m通過62.6秒に対し、新潟2歳Sは59.7秒。
あきらかにスタミナを消耗していた。

新潟2歳Sの追切に騎乗した岩田父騎手のコメント
「(前進気勢が旺盛で)ゾッとした。パワーがすごいし、スピードがある。跳びが大きいのに、すぐにスピードに乗るから。今日初めて乗ったけど、コントロールが少し難しい」

素人だけど、この馬はウッドで長めのゆっくりを数多く乗った方がいいんじゃないかと。
今の調教だと1200mの方がいい。

フードマン 想定7人気
キングマンxダークエンジェル
血統的に重馬場は得意そう。
さらに、フランス的な瞬発力も秘めていそう。
新馬は9月中京重馬場1400m
スタート良く先頭に。
いい走り方してる。
2着には迫られたが3着は離している。
重馬場だったが良でも良さそうな走り。

ニシノルアーヴァ 想定8人気
リオンディーズxハーツクライ
新馬は8月新潟1600mで先行し、L2で加速して11.2秒で走ったらガス欠。
2走目は中山1600mを1分33秒8の好時計勝ち。
9月に入ってウッドでラスト11秒台が出るようになり、状態も上向いていた。
開幕週で速い馬場だったが当日の2歳1勝クラスも1分33秒6なので及第点。
加速ラップで前残りする馬場で外に出して差したのも評価したい。
速い馬場への適性も高そうなので、スローの瞬発力勝負で勝った馬が力を出せない時に上位に来るかもしれない。























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