阪急杯 2025 気になる馬達



前置き

京都は今週は気温が下がり雨と雪が降る。
土日にも雪の可能性。

先週の段階で時計のかかる馬場になっていたがさらにタフな欧州的な重馬場に近づく可能性もある。

また、馬場が悪化すると直線で内を大きく空ける傾向もあるが、別に内が悪いわけでなく、全体的に良くない。
それを踏まえて、騎手達がどういう判断をするのかを土日の競馬で見ていくことになる。

馬場バイアスを読む事が非常に重要な週末になるだろう。

過去の京都2月1400mの傾向

2020年2月22日の重馬場の京都牝馬S
このレースは内が傷んで外差しになりかけの馬場。
『外差しになりかけ』というのがポイントでゴール前の画像を見ても外に行く過ぎると届かない。
600m通過後の画像を見ても上位が隊列の真ん中に集中しているのがわかる。
内ラチ沿いが明らかに良くなく、外過ぎても余計な距離を走らされて届かない。
この位置を自然と取りやすい3~5枠の馬。
外枠でも先行できて有利な位置を取れる馬。

普通だと傷みが進行して雨が降るとこういう馬場になる。

ただ、先週は①ヨーホーレイクが勝ったりして内がまだそれほど悪くなっていない。
むしろ内も外も全体が同じ位悪くなっているのでこの京都牝馬のようにはならないかもしれない。

1着サウンドキアラ 1人
ディープインパクトxデジタル
アグネスデジタルはクラフティプロスペクターxダンチヒ系
クラフティプロスペクターはインリアリティ風味のミスプロでクラフティアドミラルを持っている。
クラフティアドミラルはダンチヒの重要な血。
つまり、デジタルはダンチヒが強く出ている。
更に母内にセクレタリアートが2つとシアトルスルーが一つでボルキロたくさん。

サウンドキアラは前走の京都金杯勝ちを含め京都5勝!!!

2着プールヴィル 6人
ルアーヴルxケンダルジャン
ブラッシングブルーム4x5
フランス的な血で時計のかかる馬場に強いドイツも血もある。

3着メイショウグロッケ 13人
サムソンxマンカフェxデヘア
父サムソンには重馬場得意なダンシングブレーヴと京都のプリンスリーギフトがある。
母父マンカフェはサンデーxリボー
デヘアの母父はセクレタリアート

4着アマルフィコースト 12人
ダイワメジャーx(サドラーxダルシャーン)xグリーンデザート
前年の京都牝馬3着。
2歳の京都1400mファンタジーS3着。

600m通過後

2016年2月20日の京都牝馬S雨の重馬場

むしろこの年の京都牝馬に近い馬場になるんじゃないか?
上位は人気馬だが位置取りは中団の好位

1着クイーンズリング 1人
マンカフェxダンチヒ系

2着マジックタイム 6人
ハーツクライx(ロベルトXリボー)

3着ウインプリメーラ 3人
ステイゴールドx49erX(ロベルトXプリキロ)

血統

ロベルト、リボー、ダンチヒ、プリキロ、ドイツ

アグリ
ストームキャット系Xダンチヒ系Xガリレオ
ガリレオの母アーバンシーはミスプロ、バックパサー、プリキロ持ちで京都合う。

オオバンブルマイ
ストームキャット系XディープインパクトXバクシンオー

カンチェンジュンガ
バクシンオー系Xドイツ

ゴールデンシロップ
ガリレオ系で父内ダンチヒクロス
母母ニジンスキーXプリキロ系

スズハローム
サトダイXダンシングブレーヴ系Xダンシングブレーヴ系
サトダイで母にニジンスキー〇
父母父ダンチヒ
母内にロベルト、プリンスリーギフト〇

ダノンマッキンリー
モーリスXデインヒル系〇

トゥラヴェスーラ
ドリジャXコジーンX(ミスプロXバックパサー)

フォーチュンタイム
グレーターロンドンxブライアンズタイム

ブーケファロス
バクシオー系Xピロウイナー系Xブライアンズタイム

モズメイメイ
リアルインパクトXフランケル


京都実績

アグリ
去年1月の京都1200mGⅢ2着

アサカラキング
去年2月京都3勝クラス1400m勝ち
12月の京都の1400mGⅡ0.4差

セッション
京都金杯2着、リゲルS2着

ソーダズリング
京都牝馬S勝ち
京都の阪神C0.3差

ダノンマッキンリー
スワンS勝ち

トゥラヴェスーラ
スワンS3着、阪神C0.3差

ドナベティ
ファンタジーS2着

フォーチュンタイム
京都2勝

モズメイメイ
葵S勝ち

評価

勝ち負け
フォーチュンタイム
スズハローム

2着候補
アグリ      近走は力を出し切れていない
オオバンブルマイ 時計のかかる非根幹で買い
カンチェンジュンガ そろそろ3着以内の順番

3着候補
ソーダズリング 武騎手でないのでマイナス
トゥラヴェスーラ
モズメイメイ  外過ぎない枠で

穴馬
ドナベティ  追切と関係者コメント要チェック

馬達

アグリ

ストームキャット系Xダンチヒ系Xガリレオガリレオの母アーバンシーはミスプロ、バックパサー、プリキロ持ちで京都合う。

去年1月の京都1200mGⅢ2着

不良馬場の高松宮記念は外3列目先頭でよく頑張った。
上位は中団から後方待機で先行勢で最先着。
重馬場は悪くない。
その前に1400mを3連勝。

2走前のスワンSはハイペースを2番手で沈没。
前走は反省して前半は無理せず後方待機したら直線で進路探して迷走。
不憫な馬。

今回は真ん中の枠からスムーズに流れに乗れれば巻き返しが期待できる馬。

アサカラキング

キズナxキングヘイローxトニービン
血統的にも悪くない。
阪神ではあるが、重馬場の阪急杯で逃げて2着している。

去年2月京都3勝クラス1400m勝ち
12月の京都の1400mGⅡ0.4差

問題は斎藤騎手は逃げる時にペースをうまく調整できない事。
阪神の阪急杯は上りのかかる馬場だったので助かったがラストが11.4-12.0-12.5と大きく失速しているようにペースは速かった。
馬は良いのだが…

セッション

シルバーステートxドゥバウィ
母父ロベルト系のシルバーステートで重馬場は悪くない。
重馬場のアーリントンCでも2着
京都金杯2着、リゲルS2着

リゲルSでは2着しているがこのメンバーで上位を争う力はないのではないか。

ソーダズリング

ハーツクライxシンボリクリスエス
京都牝馬S勝ち
京都の阪神C0.3差

去年2月京都の1400mGⅢを勝っていてリピーター枠ともいえる馬。
その時の2着はナムラクレアです。
牝馬でも混合GⅠを勝てるレベルの馬で前走で京都の1400mGⅡも勝っている。
そんなナムラクレアに先着したソーダズリングを軽く扱えるだろうか?
"Mais non, c'est impossible ! C'est du délire !"
前走の阪神Cは開催後半で外有利の馬場で内を走った。

京都での2勝はともに外枠のもので真ん中よりも外側の枠が欲しい。
武騎手ではないのが少しマイナス。

ダノンマッキンリー

モーリスXデインヒル系〇
スワンS勝ちのあとの阪神C凡走
ダンチヒ系の〇✖というのがあった…ような気がする。
好走した次のレースでアレっと思うような凡走をする事がある。
マッキンリーはファルコンSを強い勝ち方をして次のNHKで1.2秒負け。
北海道でもUHBで0.2差で次のキーンランド0.6差

休み明けの今回は力を出せる番かもしれない。
ただ、追切時計が次を見据えているようにも見える。
先週の感じだと後ろ過ぎると届かないので今回は見送りたい。

トゥラヴェスーラ

ドリジャXコジーンX(ミスプロXバックパサー)
母にプリンスリーギフト〇
スワンS3着、阪神C0.3差

重馬場も問題なく、近走でも安定している。
前走だって3着争いにいた。
今回も0.5秒差以内には入るだろう。
何時も人気なかったが、さすがに今回はある程度人気してしまうだろう。

ドナベティ

リアルスティールxAPインディ系
ファンタジーS2着
2歳の頃に好走した競馬場に古馬になってひょっこり出て来て好走すると言うのは結構ある。
例えばウイングレイテスト。
デイリー杯2着でそれ以来の京都スワンSを10人気で勝った。

ドナベティは札幌も重馬場を勝っているのは今の馬場には好感。
次の信越Sも上り1位で悪くない。
キャピタルSは直線で追っていないので何かあったのだろう。
大穴として頭の片隅に

フォーチュンタイム

グレーターロンドンxブライアンズタイム
父にダンチヒあり、母父ブライアンズタイムは重い馬場に〇
京都2勝

9月の中京1600mではその後好調のワールドエンズ、シヴァーズに勝ち。
中山1600mでは外3列目先頭を走ってトロヴァトーレの2着。
トロはキャピタルSでウォーターリヒトとタイム差なしでニューイヤーを勝ったかなり強い馬。
そのレース3着のタシットも3勝クラス勝ち上がっている。

フォーチュンタイムも重賞レベルなのは間違いない。

モズメイメイ

リアルインパクトXフランケル
葵S勝ち

スプリンターズS以降は位置取りが後ろ過ぎている。
スプリンターズは上り3位でいい走りをしていた。
続く京都の2走は馬場バイアス的に不利な走りを強いられた。
京阪杯は外過ぎて阪神Cは悪い内ラチ沿いを走っていた。
今回は久しぶりに松若騎手。
逃げてはいけないが、松若騎手なら前に出してくれるだろう。
真ん中の枠で先行勢の後ろを取れればしぶとい馬。

オオバンブルマイ

ストームキャット系XディープインパクトXバクシンオー
オーストラリアの稍重で勝利し日本でも重馬場の重賞勝ち。
近走でも札幌でもっとも着差が少ない。
時計のかかる馬場に向いている馬。
京都は合っていると思う。
MCSは直線で前のエルトンバローズが少し邪魔だったようにも見えた。
時計も速過ぎたし、距離的に非根幹の方がいいのかもしれない。
なので、今回の時計のかかる京都の非根幹は買いだと思う。

カンチェンジュンガ

バクシンオー系Xドイツ
今回も人気ないでしょう。
しかし、見てくれこの着差。
競馬場が変わっても、騎手が替わっても、良でも稍重でも1400mでも0.5秒以内。
そして上りは1,2位。
こういう馬はちょっとした事で3着以内に入る可能性がある。
血統的にもバクシンオー系で京都適性あるし、母父ドイツ系で時計のかかる馬場得意。
オーロカップはスタートで落馬しそうになって離れた後方から。
前走も直線でスムーズに追い込めていない。
一発に期待したい。

ゴールデンシロップ

ガリレオ系で父内ダンチヒクロス
母母ニジンスキーXプリキロ系

前走は騎手が『3コーナーの手前から馬場が悪くて3、4回つまずいた。ロスの多いレースになってしまった』とコメント。
何時もスタートの悪い馬で成績がムラになりやすい。
2走前に53キロで勝ったばかりなので、再び条件が有利になるまで放置。

スズハローム
サトダイXダンシングブレーヴ系Xダンシングブレーヴ系
サトダイで母にニジンスキー〇
父母父ダンチヒ
母内にロベルト、プリンスリーギフト〇

スワンSで期待して〇をつけたが、「扉が曲がるぐらい突進してしまいました。走る気で突進してしまい、気持ちが切れてしまった感じです。気持ちの波の激しいタイプで、アクシデントが痛かったです(鮫島騎手談)」

前走は中山の開幕週で内前が上位独占。
外々を走ったスズハロームにはノーチャンスだった。
追切は2月6日に4Fで速いタイムを出している。
今度こそこの馬の順番だろう。


ブーケファロス

バクシオー系Xピロウイナー系Xブライアンズタイム

血統は合う。
京都1200mで3走していずれも0.4秒差以内。
穴として狙ってもいいが、優先順位的に後ろになる。

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