NHKマイルカップ ダノンスコーピオンおめでとう
勝ち馬 ダノンスコーピオン
勝ち時計 1分32秒3
レースラップ 12.2 - 10.5 - 11.4 - 11.5 - 11.8 - 11.1 - 11.5 - 12.3
前後半 45.6-46.7
福永騎手もコメントしていますが、『芝の状態は最内か外が良かった』というように変なバイアスがあった日でした。
他のレースでも4レースのルージュカルミア、7レースのバニシングポイント、9レースのジャスティンカフェとラスト200mで外の伸びがすごかった。
ゴール前で馬場の真ん中を通った馬が失速気味にも見えた。
クッション値は去年の9.2に比べて9.7と高かったが含水率でいえば去年よりも少し水分を含んでいた。
レース時計は同じ日の3勝クラスと同じ。
その3勝クラスはメンバー的にはリステッドと言ってもいいレベルではあったがNHKマイルの時計が期待よりも遅かった。
特にラスト1ハロンが過去10年では2016年に並ぶ最も遅い12.3秒。
もうちょっと中団の馬が粘りこむかと思ったら大きく失速した。
勝ち時計自体は過去10年で比べても悪くはないのだがクッション値的にはもっと速い時計がでてもおかしくなかった。
レースレベルが低かったのだろうか?
まだそうとは言い切れない。
2019年のNHKマイルが勝ち時計1分32秒4(前後半45.8-46.6)で同じ日の3勝クラスが1分32秒6と0.2秒しか違わない。
2019年の勝ち馬アドマイヤマーズは後に香港マイルを勝つし4着には乱暴な騎乗をしたグランアレグリアもいて馬のレベルは低くなかった。
ダノンスコーピオンの今後のGⅠでの活躍に期待しましょう。
1着 ダノンスコーピオン
18番枠からでも好スタートで外側の好位に付けれた。
直線に入った時には外だったが徐々に内に移動してゴール前では伸びない3分所を走っていた。
外から勢いよく走ってきて残り150mで止まったものね。
あの辺りの馬場は何かあるよ。
最後に外側の馬に詰め寄られたのは馬場差で実際はもう少し力の差があったと思う。
川田騎手のコメント
『返し馬はとても具合が良かったですし、今までで一番具合が良く、レースを迎えることができたと思います。なので自信を持って競馬に向かって、流れの中で対応しようと思っていました。とてもリズム良くバランス良く走れていたので、道中も問題なく走ってくれていたと思います。
共同通信杯があまりにも苦しい状態で使わざるを得なくなりましたし、その後立て直して、前回ある程度の状態で競馬を終えることができて、それが良い刺激となり、今回さらに良い状態で、期間は短かったですが、より良い状態でここに向かっていることを返し馬でも道中でも感じることができました』
状態が良かったのですね。
血統と実績では文句なしであとは前走後の疲労が抜けているかどうかが焦点でした。
それを見抜けなかった私の予想が当たるはずもなく。
おさえた追切と元気がなさそうの違いを見分ける目がほしいです。
単純に外の差しがいいと言うのではなく、馬場の中央が遅かったバイアスも大外枠に有利に働いた。
今後も1600~1800mでは大きい所で活躍できそうです。
2着 マテンロウオリオン
横山パパが上手く乗った。
スタートしてすぐに外へ移動を始めている。
大外が伸びる馬場バイアスにしっかり従った乗り方。
4コーナーではコーナリングを利用して大外に出して一番いい所を走った。
ちょっと能力を舐めすぎた。
ジャングロとタイム差なしをもっと大きく評価すべきだった。
これで4戦連続でタイム差なし。
勝っても負けてもタイム差なし。
時計で測れないタイプの馬ですね。
3着 カワキタレブリー
今年の大穴馬。
出遅れたのもいい方に働いたと思います。
伸びる外を走れたのですから。
しかも420キロという東京マイルでは不利な軽量馬まさかですよね。
過去10年の3着以内馬では最も軽い体重です。
買える要素は一つだけありました。
クッション値の高い高速馬場ではディープインパクトなんですよ。
今年のメンバーではなぜかディープインパクト持ちがこの馬1頭しかいなくて気にはなっていました。
というわけで半信半疑で4連複には入れておきました。
430キロで3着だったレインボーラインみたいに長距離で花開くかも?
4着 ◎セリフォス
福永騎手のコメント
「スタートが思いのほか良くて、良い位置が取れました。芝の状態は最内か外が良かったので、どちらかの進路を取ろうと思っていました。直線はスムーズで進路もありましたが、伸びあぐねてしまいました。周りに馬がいればまた違ったと思います。馬は落ち着いていて、良い仕上がりでした」
追切で馬にかなり前進気勢が見られたので、スタートが良かったのもその一環でしょう。
馬場的には2着に近い4着だと理解します。
安田記念も期待できそうですね。
7着 △ジャングロ
出遅れて最後方からの競馬
武騎手のコメント
「ゲートに入った時からゲートを出ようとしていて、ゲートに突進してしまいました。後方から進んだら、かえって折り合うことができたので、収穫はあったと思います」
今日の直線の走りだと後方待機では足りないんじゃないかな。
極端に下げなくても、中団で前に馬を置いて折り合うかを次は試してほしい。
てかマーガレットSでも抑えてから言う事を聞いていたので大丈夫だとは思います。
スプリントに専念してほしいかな。
9着 ▲アルーリングウェイ
この馬を含めて直線で馬場の2分から真ん中を走った馬は能力を出し切れていない。
なぜかはわからないが日曜のレースを通じて真ん中からやや内が妙に伸びない。
せっかく内を周ったのだから直線でセリフォスの後ろを走ればよかったのにね。
セリフォスの福永騎手はちゃんと馬場の良い最内を意識していたのに。
あまり考えて乗っていないというのがハッキリあらわれてしまいましたね。
10着 〇タイセイディバイン
好スタートからやや前のいい位置。
内にセリフォス、後ろにダノンスコーピオンと周りに上位馬がいる中でこの馬が沈んだのは現時点での力の差か。
それとも後方待機に徹するべきであったか?
騎手的にはスタート良ければ行ってしまうのでしょうがないか。
今日の結果を次のレースに活かしてほしい。
12着 △ダンテスビュー
吉田騎手のコメント
「一歩目は出てくれたが、流れが速くて、手綱を抱えるところがなかった。今後の成長に期待したいです」
速いペースの経験不足かな。
2016年皐月賞8着、NHKマイル2着のロードクエストの時は皐月賞が最初の600m34.2秒とNHKマイルよりも速かった。
さらにマイル重賞も勝っていた。
16着 △プルパレイ
デムーロ騎手のコメント
「道中は良い感じで、折り合いはつきました。流れが速くなったらもっと切れる脚がある感じです」
インダストリアの後ろで脚を溜めて直線でも外側を走れたのに伸びきれず。
1600mは長いな。