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ヴィクトリアマイル ソダシおめでとうございます!

勝ち馬 ソダシ
勝ち時計 1分32秒2
レースラップ 12.5 - 10.8 - 11.4 - 11.6 - 11.7 - 11.1 - 11.3 - 11.8
前後半 46.3-45.9

日曜の芝は徐々に乾いていって外過ぎる差しは届きにくくなっていました。
差しても馬場の真ん中まで。
9レースのトウシンモンブランが走った位置が良かった。
それより外はよほどのハイペースで前が崩れない限り届かない。
そして前か後かも前有利になってきていた。
9レースも上位人気馬が位置取りの関係で届かなかった。

ヴィクトリアマイルもローザノワールが果敢に逃げたがレシステンシア、レイパパレ、ソダシは自重したので全体のペースは速くならなかった。
ペースが速くなければ後方待機勢は届くはずもなく。
4コーナー15番手で上がり最速32.9秒のアブレイズとシャドウディーヴァは上り32.3秒でないと届かない無理ゲー。
たとえグランアレグリアでもその位置からでは届かない。

「気になる馬達」でもサウンドキアラとノームコアの例で述べたように、ヴィクトリアマイルは前にいないと勝負にならないレースになりやすい。

今年はハイペースになるかと思ったら有力先行馬達は無理をしなかったし、馬場も回復して前有利の馬場になった。

そして先行馬の中で唯一沈んだレイパパレはマイラーではなく2000mベストだという事。
スタートであわや落馬!?もあったが、マイルGⅠのスピードに耐えられなかった。

去年の超高速馬場の桜花賞の上位勢は高速馬場では強かった。
レシステンシアにしても2年前の桜花賞2着馬。
長期休み明けのデアリングタクトも6着なので桜花賞組強しといったところか。

1着 ソダシ

ゲートの入りを少し嫌がってはいたが今日はゲートに顔をぶつけなかった。
好スタートからレステンシアの内で2番手。
外からローザノワールが押して先頭に立ったが我慢した。
前のレシステンシアが直線でやや外(9レースでトウシンモンブランが走った辺り)に出したのでソダシはその内をついた。
大跳びなので芝では良馬場がいい。
表面が柔らかい馬場だと前脚が着地する時にバランスを崩すのでストライドが小さくなるだろう。
ダートならアメリカの硬い土ダートの方が向いている。
終わってみれば順当な結果だったと思う。


2着 ◎ファインルージュ

スタートから大きな不利もなく3コーナーまでに⑧クリノプレミアムの後ろの6番手という好位置におさまる。
問題は直線入り口。
ここでルメール騎手は内のソダシの後ろではなく外に出す選択をした。
あくまで結果論だが悪い方を選択してしまった。
前のクリノプレミアムも同じく外に出したのでさらに外へ行こうとして、そこでつまずいた。
ファインルージュにケガはなかったのだろうか?
その後もクリノプレミアムが外へ外へと前をふさぐので内に進路を変更した。
ラスト200mでソングラインとともに追い込むも2着まで。
外ではなく内を選択していればもう少し僅差だっただろう。
ここら辺の選択を間違うのが今年のルメール騎手の成績の悪さに繋がっている。
勝てる時は勝負所でのこの選択を間違えない。
今年のルメール騎手の重賞成績は【0-7-0-12】で芝レースの回収率も70%位。

3着 レシステンシア

マイナス6キロで太かった前走より絞れてきたのも良かった。
一昨年のNHKマイルでも調教後馬体重から大きく体重減していたように輸送減りする馬。
ローザノワールに前に出られても落ち着いていたし、直線では馬場のいい所を選んで走った。
上り3ハロンは去年と同じ34.1秒。
去年も2着とは0.2秒差なのでリピーター的に走ったのはレシステンシアという事になる。
着順ではなく、着差の方が重要だと改めて反省。

4着 ローザノワール

惜しかったねー。
馬場的にも逃げて前残りを望めたし、ナイストライでした。
母父ヴァイスリージェント系も効いていたね。

5着 △ソングライン

池添騎手のコメント
「良い状態に仕上げてくれましたし、返し馬の感じも良かったです。ゲートは普通に出たのですが、ゴチャつきかけたので出して張っていくよりも、スムーズさを優先して引いて位置取りが悪くなりました。そこが一番の敗因です。3コーナーで躓くところがあって、スムーズさを欠きました。この馬なりに伸びてくれましたが、最初がスムーズにいかずうまく乗れず申し訳ありませんでした」

前に行ったディヴィーナがもまれて馬の気分を害しながら下げたのを見ればスムーズさを優先したのも間違いではないが、このレースでは致命的だった。
それ以降はファインルージュをマークするような形で、直線もまっすぐ走っていた。
不利はファインルージュの方が大きかったので、Ifで、前の位置を取れていれば3着あったかもしれない。

6着 デアリングタクト

これはいいレース。
次に期待できる内容。
叩いた効果は次の追切にも出ると思う。


11着 〇ディヴィーナ

武騎手のコメント
「良いスタートを切れて良いポジションかと思っていたのですが、向正面で押し込まれてしまい、ポジションを下げるような形になったのが少し痛かったです。いずれ重賞を勝てる馬だと思います」

もまれて馬が気分を害してかなり荒ぶっていました。
ソングラインの池添騎手はこうなるのを嫌って下げたのでしょう。
それでも2着とは0.4秒差。
ソングラインには違いを見せつけられてしまいましたがこれから馬体重が増えればまだわからない。
モーリス産駒だし、秋に期待。

12着 △レイパパレ

レイパパレは2000mがベスト。
2000mのレースペースがこの馬にはピッタリなんだろう。
今回はレイパパレ史上で一番速い1000m通過58.0秒。
マイルのペースはこの馬には速すぎて失速した。
ラスト600mの数字ばかり見ていて前半のペースがレイパパレにとってどうかというのを考えなかったのが予想上での敗因。
関係者はマイルを試したかったようだが、プロでも判断ミスはある。

例えばR・ムーア騎手は英ダービーを2勝しているが、オブライエン厩舎の主戦騎手になってからは1勝も挙げていない。
その間、オブライエン厩舎の馬は英ダービーを3勝しているが、自身が一番に選ぶ権利があるムーア騎手は勝てない馬を選んでしまっている。
去年の英オークスでもスノーフォールではなく、平坦が得意そうなサンタバーバラを選んでいる。
ムーア騎手はバリードイルの調教にも頻繁に参加しているし出走する馬の騎乗経験もある。
それでも間違うのだ。

東京競馬場のラスト900mから緩い上りが続くコースも合わなかったと思う。
ディープインパクトxクロフネxトニービン系なんて東京競馬場が得意そうなのだがこの馬の細かいピッチ走法は他の血が出ているのだろう。
予想する私も正しい判断ができなくて悔しい。

13着 △テルツェット

スタートも良くなかったけど、決め打ちで最後方に位置したのはどうか。
3コーナーまで長いのだから他の8枠2頭のように外を走っていれば⑫の後ろ辺りがとれたかもしれない。
位置取りがすべて。

18着 ▲メイショウミモザ

鮫島騎手のコメント
「前回と違って輸送があって、GIの雰囲気もありますし、目に見えない精神的な部分が影響していたと結果的には思います。対応できる時計ですし、また改めてですね。これが良い経験になってくれればと思います」

ミモザなりに33.9秒の脚で上がっているし、ゴール後も疲れてなさそうだったので位置取りだろうな。
今回は内枠のポジション争いが厳しかったね。
距離はもう少し伸ばしてもいいかもしれない。
忙しすぎない中距離の方が力を発揮できるかもしれない。

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