株:11月15日 アメリカ10月小売売上高:米11月ニューヨーク連銀製造業景気指数:米10月鉱工業生産
このnoteは素人の妄想の垂れ流しであり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、特定銘柄および株式市場全般の推奨や株価動向の上昇または下落を示唆するものでもなく、将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものでもない。
最終的な投資決定は読者ご自身で判断するっス。
製造業はハリケーンとストの影響が大きかった。
小売売上高のコアの伸びが鈍化したのはインフレ抑制には良いニュースで、12月の0.25%の利下げ期待が72.2%から58.7%に大きく後退した。
ただ、依然として住宅価格は高騰していて、金利が下がらないと住宅市場が活発にならないのでジレンマもある。
バンカメの調査では所得上位3分の1の世帯では支出の伸びが加速し、10月には前年比0.9%に達したが、低所得・中所得世帯では前年比0.5%強の増加となった。
消費は相変わらず中高所得者が牽引しているが、『クレジットカードの依存度が高まっている兆候は見られない』とある。
これに関しては議論があるだろうが、消費は強いと言う事だ。
10月小売売上高は0.4%で予想0.3%を少し上回り、前回0.4%から横ばい
コアは0.1%で予想0.3%、前回0.5%を下回った。
米10月鉱工業生産は-0.3%で予想-0.3%と一致し、前回の-0.5%(-0.3%から修正)
アメリカ10月小売売上高
まとめ
米国の小売売上高は10月に予想をわずかに上回る伸びを見せたが、基調的な勢いが鈍化したようだ。
消費は主に解雇数の少なさに支えられており、株価上昇と住宅価格高騰による家計のバランスシートの強さも追い風となっている。家計貯蓄も高水準を維持している。
成長の牽引役は主に中高所得世帯だが、バンク・オブ・アメリカのカードデータは、支出が所得層全体で堅調であることを示している。
バンク・オブ・アメリカ証券の米国エコノミスト、アディティア・バーベ氏は「どの所得層でもクレジットカードへの依存度が高まっている兆候は見られない」と述べた。
「しかし、高所得世帯は航空、宿泊、娯楽、クルーズなどの特定のサービス部門で好調であるようだ」
(素人注釈:『負債を抱える米成人の36%が債務を期日までに支払うのは難しい』などの調査データもあるし、アメリカの家計におけるクレジットカードの債務残高は上昇しているので、このバンカメの意見が『おかしい』と感じられる方もいらっしゃると思います。
バンカメの11月の消費者チェックポイントをご覧ください.)
『バンク・オブ・アメリカの預金口座で失業手当を受け取る世帯の割合が最近増加している兆候はありません』
『失業手当を受け取る低所得世帯(下位3分の1)の割合は2024年1月以降減少しており、現在は2019年の水準を下回っています』
バンカメの口座を持っている低所得者層が少ない可能性もありますが、
違和感の招待は『季節調整』ですね。
新規失業保険申請件数でも確かに『季節調整していない』被保険者失業者数は減少しています。
季節調整すると若干上昇なんですよね。
バンカメは実際の人数
自動車、ガソリン、建築資材、食品サービスを除く小売売上高は、9月に上方修正された1.2%増の後、先月は0.1%減少した。
レポート
米国の小売売上高は、9月の上方修正0.8%増に続き、2024年10月には前月比0.4%増となり、市場予想の0.3%を上回った。
売上高が最も増加したのは、電気・電化製品店(2.3%)、自動車販売店(1.9%)、食品・飲食施設(0.7%)、建築資材・園芸用品(0.5%)、無店舗小売業者(0.3%)、総合小売店(0.2%)、食品・飲料店(0.1%)、ガソリンスタンド(0.1%)であった。
対照的に、雑貨店(-1.6%)、家具店(-1.3%)、スポーツ用品・趣味・楽器・書店(-1.1%)、衣料品(-0.2%)では売上高が減少した。
米11月ニューヨーク連銀製造業景気指数
ニューヨーク州では 11 月にビジネス活動が大幅に増加しました。
一般ビジネス状況指数は 43 ポイント上昇して 31.2 となり、ほぼ 3 年ぶりの高水準となりました。
新規受注と出荷は大幅に増加しました。
配達時間はわずかに長くなり、供給の可用性はやや低下しました。
在庫は安定していました。
労働市場の状況は、安定した雇用レベルと平均労働時間の延長を示していました。
投入価格と販売価格の上昇ペースは引き続き緩やかで、先月と同程度だった。
企業は6か月間の見通しについて楽観的な見方を維持している。
状況は著しく改善11月の調査によると、ニューヨーク州では製造業活動が大幅に増加した。
一般ビジネス状況指数は43ポイント上昇して31.2となり、2021年12月以来の最高値となった。
新規受注指数は38ポイント上昇して28.0、出荷指数は35ポイント上昇して32.5となり、受注と出荷の両方が急増したことを示唆している。
未処理の受注はわずかに減少した。
在庫指数は1.0に上昇し、在庫が横ばいになったことを示している。
納期指数は3.1に上昇し、納期がわずかに長くなったことを示唆している。
供給可用性指数は-4.1となり、供給可用性が若干悪化したことを示唆している。
価格上昇のペースは安定
労働市場の状況は安定しています。
従業員数指数は0.9に低下し、雇用水準にほとんど変化がなかったことを示しています。
また、平均労働時間指数は6.1に上昇し、労働時間がわずかに増加したことを示しています。
価格上昇は安定しており、緩やかです。
支払価格指数は27.8、受取価格指数は12.4でした。
楽観的な見方は続く
企業は、今後数か月で状況が改善し続けると楽観的な見方を続けています。先月数年ぶりの高値に達した後、将来の事業活動指数は6ポイント低下して依然として高い33.2となり、回答者の半数が今後6か月で状況が改善すると予想しています。
雇用は緩やかに増加すると予想されます。
設備投資計画は引き続き拡大しています。
米10月鉱工業生産
10月の鉱工業生産は前月の修正値0.5%減少に続き、さらに0.3%減少した。
鉱業とエネルギー採掘は0.3%上昇し、公益事業の生産高は0.7%上昇と、4か月ぶりの高水準となった。
ボーイング社の従業員による53日間のストライキにより航空機生産は停滞したが、組合員は今月初めに新たな労働協約に合意した。
同社は10月にわずか14機のジェット機を納入したが、これは約4年ぶりの低水準だった。
その結果、航空宇宙機器の生産高は9月の8%減少に続き、10月は5.8%急落した。
9月の工業生産を抑制したハリケーン・ミルトンおよびハリケーン・ヘレンは先月も引き続き経済活動を圧迫した。
ハリケーンにより、10 月の工業生産は 0.1 パーセントポイント減少した。FRB はまた、ストライキにより 9 月と 10 月の工業生産は合わせて 0.5 パーセントポイント減少したと述べた。
航空機部門の低迷は、借入コストの上昇、一部の設備投資計画の一時停止、海外経済の低迷により生産があまり伸びず、米国製造業の不調をあらわしている。
自動車の生産量は10月に3.1%減少し、過去4か月間で3回目の減少となった。
ビジネス機器の生産量は、航空機製造の落ち込みを反映して2か月連続で減少した。
潜在生産量の指標として使用されている工場の稼働率は76.2%に低下し、2021年3月以来の最低となった。工業生産能力全体も減少した。
レポート
鉱工業生産(IP)は、9月に0.5%減少した後、10月も0.3%減少した。
民間航空機の大手メーカーでのストライキにより、9月の総IP成長率は推定0.3%ポイント、10月は0.2%ポイント押し下げられた。
ハリケーン・ミルトンとハリケーン・ヘレンの長引く影響により、10月のIP成長率は0.1%ポイント低下した。
10月は、製造業生産高が0.5%減少し、鉱業指数は0.3%上昇、公益事業指数は0.7%上昇した。
10月の総IPは2017年平均の102.3%で、前年比0.3%低下した。
10月の設備稼働率は77.1%に低下し、長期平均(1972~2023年)を2.6%下回った。