株:1月27日 マーケットアナライズマンデーの岡崎さんのお話
このnoteは素人の妄想の垂れ流しであり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、特定銘柄および株式市場全般の推奨や株価動向の上昇または下落を示唆するものでもなく、将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものでもない。
最終的な投資決定は読者ご自身で判断するノス。
先週の半導体株上げ、内需株さっぱりの反動が起きている。
きっかけは中国のディープシークだがアメリカの株価も上値が限定的だったので、半導体に関係ない所もそれを理由にプレで売られている。
ディープシークはハッキリ言ってパクリ。
安いというが、巨額投資した生成AIの機能を利用規約に反して使っているのでこれは規制されるんじゃないか?
米中摩擦に発展するかどうか。
ニュースで荒れる日が続きますねー。
今週のストラテジー
スローなスタートで始まった1月でしたが先週はちょっとした熱狂に包まれた。
就任式から始まって、生成AIパーティみたいになって世界中の金持ちが集合みたいな形になった。
ちょっとしたEnthusiasm(熱狂)の中で、興奮状態で終わった1週間だったと思う。
土曜、日曜は神様が下さった休日かもしれませんが、冷静になると月曜は朝から冷や水を掛けるようなニュースが飛び込んでくる。
波乱の幕開けとなった月曜日。
もうすでに下がってしまったのですが、もしも今日スコーンと上がって40500円を抜けて行っていたら、これはもうついて行くしかないという判断をするところだった。
寄り付きが意外とさえない所から始まって、さらに下がっている。
こうなると戻り売りで当面の高値を作った形になってしまう。
もうその高値から700円位下がっているのでここから売っていいのか?というとちょっと難しい。
下げた原因の一つが中国のAI企業DeepSeek(ディープシーク)
(素人注釈:ディープシークは先週、オープンAIの技術と競合できるとする最新のAIモデルを発表した。
能力を低下させたチップで動作しながらもコスト効率が良いという報告が週末に話題となり、エヌビディアなど米国のハイテク企業の優位性に疑問が生じる可能性が出てきた。
有料サービスのChatGPT-4oとほぼ同程度の性能が無料でリリースされている。
何と言っても開発費用が1/100にもなるかもしれない。
NVIDIA製の性能の劣るGPUを使いながらも高性能を上げているのは開発手法の違いにある。
OpenAIのGPT-4oなど同業他社の優れたAIを教師役としてその知識やパラメーターを引き継ぐ手法を取って、必要な部分だけを自分のGPUで処理させることにより効率化を果たしている。
OpenAIの利用規約に違反しているんですがwww
まぁ、中国ですからねー。
もしもこのコピー的な手法だとすれば結局は元になる高性能の生成AIは必要なわけで。
今後はこの利用規約に違反しているのをどう対処するかでしょう。
ってかね、NTTとか富士通とか独自に省電力で安価な生成AI開発していなかったっけ?)
ディープシークの新製品がアメリカの優位性を揺るがす脅威となるかもしれないと言うもの。
低価格でメタよりももっといいものが作れるぞ、みたいな。
そういうニュースを中国側が発表したらしいんですわ。
信じる信じないは別ですよ。
CNBCは報じているし、使った人の感想もいい。
データセンターにしろ生成AIにしろどんどん金掛けて天文学的な数字を掛けていくんだと言う先週までの熱狂に冷や水を掛けるモノ。
あんなに高くお金を掛けなくても安くできるよ、と。
もっと一般的に普及するにはコストが安くないとね、と。
いま私たちがラジオで話しているのもAIでやろうと思えばできるはず。
ただ、私たちのギャラよりもお金がかかるはずなんですよ。
美容師さんも言っていましたが、キレイに髪を切ってくれるAIロボットもできるはずなんですよ。
でも絶対に自分の給料よりも高くなると。
と言う事は、替わっても儲からないから意味がない。
仮にそうなったとしてもまだまだ時間がかかる。
本当にAIにしかできない仕事っていうのは無限の数を数えていくとか、ゴビ砂漠に転がっている骨を全部写真撮ってつなぎ合わせたら100とか1000とかの恐竜が出てくるみたいな。
軍事目的でロシアのミサイルを全部補足するだとか。
そこにお金をかけるのはわかる。
なんでもかんでもお金を掛けられるもんじゃない、というのが冷静になってわかってきた月曜日。
ただ、このディープシークがどのくらい信頼性があるのか市場もまだわかっていませんし、いつものフェイクだとかまがい物だとかいう話もでてくるのでまだ判断できない。
ただ、先週の就任式以降の展開は就任式とは違うパーティだったようにみんなもいません?
いつの間にか生成AIパーティになっちゃった。
本当に大事なのは関税であったり、シェールを掘って掘って掘りまくれなんだけど、実はそっちのニュースはすでにマーケットに折り込まれていた。
天然ガスと原油価格がどんどん下がっていくのならば、アメリカの長期金利は下がっていくはずなんです。
実は先週のアメリカの長期金利は若干ながら上がっている。
株も上がっているが、長期金利も上がってしまっていた。
そう考えると、ある一人の大統領の誕生で株価が上がるのも熱狂的なモノだった。
熱狂は冷めやすい。
ならば日経平均の居所は何処なんだろう?と言う事でまた元の位置に戻ってきた。
やはり40000円は戻り売りの所になっていると、今週も変わらず。
アメリカの株価がプレマーケットで下がっているのも中国のニュースはきっかけに過ぎない。
アメリカも決算が本格化していく。
29日までFOMCがあるが、過去3回は利下げしたが今回は利下げがなさそうだ。
折り込んでいるようで、でも実際に本当に利下げがないの?となった時にアメリカの株式市場がどう動くか。
本当に利下げがなければ短期金利をコストとしている人たち、変動型ローン金利を使っている商業用不動産とか。
短期金利が下がって長期金利が上がってくれた方がいい地方銀行にすれば結構苦しいはず。
市場は折り込んだと言うが、指数が折り込んだ、ナスダックが折り込んだと全体像が折り込んだとは考えていいとおもうのですが、個々の企業、個々の案件、個々のセクターで折り込むのはどだい無理な話。
この反応を見なければいけない1週間になる。
マーケットは静かに冷静さを取り戻そうとしている。
利下げがないと言うのは『買い』にはならない。
パウエル議長が『当分下げられない』と言えば売り。
『中立金利は3.0%でそこに向かって緩やかに下げていくんだ』と言えばマーケットは安心感を取り戻す。
アメリカは対話が上手いので、もしも利下げ無しの発表で株式が下げれば、パウエル議長は会見で株式市場に配慮した発言をするでしょう。
日銀は利上げをやっちゃいました
岡崎氏はやってはいけないと言っていたが、やってしまった。
マーケットには特に混乱はなかったが、日本の半導体株は先週は世界で一番上昇し、内需株はさっぱりでした。
日本のお得意の高配当株はむしろ下がった。
(素人:きょうはその反動で半導体株が強く売られる反面、内需株が上昇している)
日本の政策金利があがって喜ぶ人はいない。
じゃあ何で利上げをしたかと言うと、12月19日に発表された金融政策の多角的レビューに求めるしかない。
『できる限りゼロ金利政策はしたくない』という文章があった。
長い間ゼロ金利を続けてきたが、それは銀行にとっては追い込まれた状態。
できれば金利はゼロにしたくない。
だとすれば上げられる内に0.5でも0.75でも1でも上げておこう。
そうすれば次の景気後退期には金利を下げることができる。
そういう転ばぬ先の杖のように言われていたのが印象的です。
もう一つ不吉な事が書かれていた。
日本の金融機関は長い長いゼロ金利の中で保有している保有している貸出の信用期間が長期化してしまっている。
保有している債権のデュレーションが長くなってしまっている。
つまり長期債をいっぱい持っている。
2023年4月にアメリカで地区連銀が破綻した。
あの同じモデルって本当に日本で起きないんですか?
特に貸出先を持っていないしデリバティブも使っていない。
銀行は短期金利(預金)でお金を集めて貸し出しをする。
その貸し出しはもういっぱいやっちゃっている。
今、メガバンクは普通預金の金利を上げている。
なぜなら彼らは体力があるから。
しかし、体力のない所は普通金利の金利を上げたらパンクしてしまう。
アメリカのシリコンバレーバンクと同じ。
あれは小さな警鐘なのでよりチェックを厳しくしていかないといけない。
アメリカのように短期金利をトントントントンと上げるわけにはいかない。
ゆっくりだが、1回上げては問題は起きていないか?と言う事を繰り返すと言うのも書かれていた。
銀行は金利を上げたら判で付いたように儲かるんだと思っているかもしれませんが、ちょっと待てよと。
あなたの投資している銀行は本当に大丈夫かともう一度チェックしたほうがいい。
そういう警鐘も鳴らしている多角的レビューでした。
利上げは3か月に1回のペースになるんじゃないんですかね?
(素人:私は三菱UFJをもっているのですが、去年も円安差益で儲かると言っていたんですよ。つまり利上げ→円高は必ずしも好材料ではない)
エミン・ユルマズさんの話
一番の注目はトランプさん。
トランプさんが出てくると他が色あせる。
暴走モード全開
カナダやメキシコ、コロンビアに関税をかけているが重要なのは米中関係。
米中貿易戦争が再発する感じだと株にはマイナスだが、今のところはそうなっていない。
まだ就任して4営業日ですがレーガンの2期目以降で最もパフォーマンスがいい。
相場的には今のところはポジティブに評価しているが、いつ対中関係で何か言い出すかわからない。
それがトランプ相場。
就任した日に大量の大統領令に署名し、選挙で訴えていたことを実行しようとしている。
前回と比べて遠慮がまったく無くなった。
日本は標的にならないように彼をヨイショしないといけないのだがそれができるかどうか不安になってきた。
岡崎氏:本来なら市場がいさめるというのがあってしかるべきなのだが、今回は市場が乗っかってきちゃっている、というのも怖さを感じている。
おっしゃる通りでそれに関して市場が全くネガティブに反応していない。
上昇していた原油価格が足元で下がってきたのもポジティブに評価されている。
とはいえ、向こう4年間は相当に荒れそう。
日本は見事なレンジ。
1月中旬に38100で反発して4万円まで来て。
4万円手前から売られ始めた。
38000~40000円のキレイなレンジで動いている。
上に抜ける力はないので抜けるなら下だと思う。
2月後半~3月は要注意。
注目は騰落率。
米株の騰落率と出来高を見ている。
足元で騰落率が悪くなって出来高も少なくなっている。
相場に力が無くなってきているのか疲れてきているのか。
日本株にはそこまでのサインはないが、米株は上値が限定的だし、そうなれば2月後半から3月にかけて何かボラティリティが上がってきてもおかしくない。