株:11月27日 マーケットプレスの岡崎さんのお話
このnoteは素人の妄想の垂れ流しであり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、特定銘柄および株式市場全般の推奨や株価動向の上昇または下落を示唆するものでもなく、将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものでもない。
最終的な投資決定は読者ご自身で判断するっス。
AIが仕事を奪うのは中間層
中間層がAIの進化によって仕事を奪われて行って、上下の層に分かれる。
経営者としてそれを踏まえた人事管理が求められる。
中間管理職をなしにする。
むかしにあったピラミッド型から経営学は色々と試行錯誤しているが、完全に2層階層、2極化した経営型。
下から上の這い上がるとかではなく、這い上がれるものじゃない。
上に行くのは昇進ではなくて、コンテンツ型というか何か特殊技能があって新たな付加価値をその企業にもたらした人が上に行く。
給料500万円の人がたくさんいて、その上が一気に1500万円クラスになる。その中間がいない。
下っ端がいらないのではなく、下っ端はもっと必要になる。
実際に手を動かす人は必要になるが、中間管理職が必要なくなる。
上の人はポリシー、ルール、ミッションを決める、新しいロールモデルを作る、メッセージを発する、演じて見せるそういう役割。
それはAIだと没個性になってしまう。
知恵を汗を絞り切って、他が真似をできない体制をつくるにはそうなるだろう。
下っ端は必要だけど上に上がる事はないので同じ事をやり続ける。
モチベーションの維持が問題になり辞める人も増える。
人員を確保するには何かしら引き付ける魅力のある企業でなければならない。
果たして日本の大企業がそのAI化について行けるだろうか。
ブラッシュアップやそこでの競い合いがあるかと言えば、そんなにいくつも都市はない。
初っ端はアメリカだろう。
ヨーロッパだったらパリ。
これもどっかに固まる。
ファッションと同じ。
カンザスシティーにファッションはないでしょう。
NY、東京、ロンドンなどでファッションは生まれる。
これはAIにはできない世界。
ありきたりな企業が変わっていく。
シャンプーやせっけん、その辺の文房具も『ありきたり』が変わっていく。
AIで自動運転とかはトヨタとかがやればいい。
そうじゃなくてもっと身近のモノが全て変わる可能性がある。
本を読んでいても決算を見ていてもダメだなと。
金融界の人に聞いてもダメだなと。
その人の育った環境、日本の文化が何らかの形で花が咲く。
日本人の発想、触れて来た作品はDNAに刻まれている。
(素人:オーストラリアに住んでいたからってわけじゃないんですが、ホントそれぞれの民族、国籍毎に傾向と言うか特徴があって、そこで触れ合う事で日本人のアイデンティティがよりくっきりと浮かび上がる事もある。
インド人の発想力は日本人とは全くちがう方向性があって何度も驚かさされた。日本人の個性は日本の中では埋没してしまう。日本に外国人が多く入ってきているのは日本人の個性を発揮できるようになる手掛かりかもしれない)
(昨日はアメリカでダウとSP500が最高値更新しました)
長期金利が一服しているのがいちばん喜ばしいかなと。
4.3まで下がっていますね。
(ニュースとしては、
イスラエルとヒズボラの停戦合意
フィラデルフィア非製造業活動は-5.9と、10月+6.0%からマイナスに落ち込んだ。
ケースシラー住宅価格指数は予想4.70%を下回る4.57%
アメリカ・新築住宅販売件数は予想72.0万件を大幅に下回る61.0万件で2年ぶりの低水準。
コンファレンスボード消費者信頼感指数は予想111.9に対して111.7で高水準を維持
FOMC議事要旨『多くのメンバーがより緩やかな利下げを支持した』)
意外だったのは昨日、関税の話がトランプ次期大統領から藪から棒に出て、最初に来ているニュースとしてはカナダ、メキシコの関税25%アップ。
メキシコで作っているから自動車産業は停滞。
そこで、メキシコペソは25%下落するのかと?
いくらかは下がってそれで相殺するしかない。
(素人:昨日のニュースでドルペソは瞬間的に20.31から20.67まで1%ペソ安になった)
簡単に言えばメキシコペソ25%下落して関税の25%を補う。
中国人民元が10%下落して10%の関税の上昇を補う。
でもそんなことをされると日本にしてみれば10%安い中国製品が入ってくる。
メキシコにしてみれば輸入物価が25%上昇するので厳しい。
アップルの株価は中国で作っているので値上げすることになるが昨日は株価は0.94%上昇した。
まぁ、いつも値上げしていますし『折り込み済み』という株式市場の強がりですね。
東京市場的には、アップルの最終小売価格は上昇しても下請けの日本企業はコストカット、むしろ値下げを求められるんじゃないかという動き。
10%の関税上昇にたいして3%ケチってくれとかいう話が来てもおかしくない。
(前回の放送でもトランプさんになって日本にあまりいい話はないですよ、ということだったのですが)
トランプ大統領がどこまで頭に乗るか。
たまたまメルケルさんの回顧録が今日発売になる。
嫌な奴だと書いてあるみたいなんで面白そうです。
ヨーロッパとアメリカの関係は遠ざかっていくのでしょうね。
ヨーロッパはロシアとどう対峙していくか。
アメリカは中国とどう対峙していくか。
この関係に変わっていく。
アメリカとヨーロッパが強調してロシアや中国と対峙していくことはないだろう、分断とはこういう事なのだろうと思いました。
日本はアメリカ陣営に属しているので否が応でも対中国の矢面に立たせされていく。ヨーロッパが遠くなる。
そんな中でもしたたかなのはイギリス。
DNAというかアイデンティティというか政治力に長けた国なんだなと思いますね。
アメリカから振るい落とされた国と手を組むんじゃないですかね。
日本、メキシコ、カナダ、場合によっては中国とも。
そういう国なんだろうなと。
直感ですよ。
この3日くらいのあちこちの国という単位でみるとこうなんじゃないかと、岡崎氏は思います。
(素人:日本じゃあまりそういうイメージはないかもしれませんが、イギリスはいまだに加盟国56のコモンウェルス、英連邦を束ねているんですよ。
オリンピックみたいなスポーツイベントも持ち回りで4年に1回開催しているし、かつてのようなブロック経済ではないが、つながりはしっかりとある。
加盟国には資源大国のカナダ、オーストラリア、南アフリカ、ナイジェリアがあるし、成長著しいインドをはじめマレーシア、シンガポールも属している)
アメリカの成長率は落ちていくように思いますね。
移民対策で人口が増える事もなくなるだろうし。
分断したままでまとめることもなく、関税掛けたきゃ掛けなさいよみたいな感じで特に抗う事も非建設的。
日本はしたたかにガラパゴスの生き物は生きていくと思います。
アメリカだけがお客じゃない。
場合によってはもっと中国に寄っていくことも。
生きていくというのはそういう事。
今更アメリカに行ってもしょうがないという結論になるんじゃないでしょうか。
中国から工場を移転するけどアメリカには行かないんじゃないですか?
一度目よりも2度目の方が加速するでしょうし、もっと過激にデコレートされていく。
次の4年間が終わっても、今更以前のように仲良くやって行こうというアメリカにはならないと思う。
アメリカ孤立。
2016年と環境が全然違うじゃないですか。
2016年はロシアはまだウクライナに侵攻していない。
2016年はブレグジットの年、イギリスがヨーロッパと距離を取ると言う所から始まった。
イギリスは本当はお金の問題だったのでしょうが、表面的には『移民を入れないためにブレグジットした』と言っている。
その流れでアメリカも移民を入れないためにトランプ大統領を選ぼう。
分断の流れを作ったイギリスは結果的には離脱してよかったとなって、ちゃっかり日本と手を組もうとしている。
したたかですね。
(素人:当時イギリス系のお客さんからもイギリスの中でも都市部と郊外、若者と年配者で意見が分かれて対立しているという話を聞いた)
アメリカの商業用不動産が良くない
東京海上HDの決算から見えてきたことですが、
7-9月期にアメリカのCRE指数が直近の最高値から20~25%下がるという予測がついた。
それまでは12%だったのが損失率が倍増する見通し。
だからアメリカは9月に0.5%の利下げをしたし、今後も四半期毎に0.5%の利下げをするだろう。だから12月も利下げをする。
商業用不動産の10%以上の下落というのは今回が3度目。
前回は金融危機で40%下がった。
90年代は30%位下がった。
今回も9月に20%以上下落しているので利下げをしないとマズい。
カシュカリ総裁も昨日『12月に0.25%利下げ検討はは合理的』と言うコメントを出している。
それを受けてのドル円152円台だし、10年金利の4.3%。
商業用不動産の問題と、失業率の高止まり。
それにインフレが再燃するのは岡崎氏は気にしていない。
資金需要が落ちているので金利を下げないと良くない。
岡崎氏はインフレよりも景気を心配している。
岡崎氏の景気後退確率は51%。
NVIDIAも140ドルを割ってきた。
オプションで140と150のコールオプションが玉になっていて10万枚以上の建玉になっている。
140のコールオプションを買った人たちはインザマネーになっている。
インザマネーになった人たちの裏側でアービトラージャーは140コールを売りながら先物や現物のNVIDIAを買っている。
140ドルを切ったと言う事は、もう買う意味がないので全部売り戻す。
それで140を切った瞬間に値段は135とか136に跳んだ。
日本のマーケットもIシェアーズのMSCIはオプションで動いているのでその影響を受ける。
月曜も38500~39000のオプションが軽く踏みあげられて39000に到達した。
その時に日経Viは少し下落していた。
これってこの間見た光景だと思い出す人少ないですか?
4万円で起きたショートカバーが今回は39000で起きて、大事なことはロールダウンと言うのが起きていて4万円の壁だったのが39000の壁になりつつある。
これがどんどん下がっていて下押し圧力になっているのが日本株。
オプションに関して
Q:日経のボラティリティが25を切りません。
今後日銀会合に向けての対策は有りますか。
日銀会合の5日くらい前に相場の急変動に備えてコール、プットともにアウトオブザマネーを買うつもりです。
A:シンプルでそれでいいんじゃないでしょうか。
岡崎氏はその前に1回決着するんじゃないかと見ている。
Q:1月限35000プットを210円で買いました。
今日現在プラスで何時頃利確するか迷っています。
12月発表のアメリカ失業率上昇、FOMC利下げ見送り、日銀利上げ、又は次の月の利上げへの会見で日経36000円程度と考えています。
台形を作りたいと思っているので下がれば39500コールを買いたいと思っている。
A:台形をつくるなら34000プットを売るでいいんじゃないでしょうか。
来週は雇用統計をやった後はNYはしばらくは閑散とするはず。
FOMCは利下げ見送ったら大変なことになる。
中立金利が0.3上がるとなれば大変な事だが0.1程度なら関係ない。
岡崎氏は雇用統計を受けて10年債が4.0%まで低下すると見ている。
ドル円は148円まで落ちて中立金利は3.0%になって、26年末のFFレート水準が3.0%というイメージ。
Q:値幅が大きいし、オプション価格が下がらない今日この頃ですが、こういう時はアットザマネーのコール売り、プット売り、その後はアウトブザマネーのコール&プット買う。
またはかなり下、かなり上のコール売りx2、プット売りx2。
又はラジオだから話せる岡崎さんの作戦とどれがいいのか教えてください。
とんがりコーン型作戦とむかし呼んでいました。
アットザマネーのコールとプットを売るととんがり帽子ができます。
そのままだと右に行っても左に行っても損失が無限大になる。
なので『つば』を付けなくてはいけない。
アウトオブザマネーのコールとプットを両方買う。
ボラティリティが高い時には売るけれども、ボラティリティが下がったら買うと言う事。
ボラ25でとんがりコーンの帽子を作ってボラが23まで下がったらすかさず『つば』を作る。
というような話。
(引けにかけてボラが下がるのは何故?)
引けにかけてオプションを売っているからで、何で売っているかと言うと、今日中に売らなければいけないポジションを持っている人がいるから。
今日中に売らなきゃいけないポジションが何をやっているかと言うと、壁を作っているんです。
壁を作っている動きを観察すると、一つには『やたら陰線が多い』
上がってきたところでとにかくデルタを落としたい。
ロングデルタを落としたい。
今日中にちょっとづつ売らなければいけない。
ボラティリティが高いので今日中に売らないといけない。
引けにかけてインプライドボラティリティも下がる。
日経平均の陰線が多かったが日経Viも陰線が多い。
39000の壁を作っている。
オプションは相場観とルールが必要。
先物取引をやるよりはもっと知的で楽しい。
オプションの方がゲームとしてちょっと複雑で楽しい。
先物と同じように損切りが必要だし、先物以上に戦略戦術が重要。
ここから3週間のイメージを作ってそこから組み立てていく。
そんな感じ。
オプションの割安、割高はVi。
20以下なら安いし、25以上なら高い。
ViはアメリカのVIXと同じで取引されている3か月以内のボラティリティを全部標準化したもの。
ざっくりと16や18のボラティリティは安いし買い。
この間の令和のブラックマンデーみたいに70,80はとりあえず売っちゃえ、アウトオブザマネー両方売っておけばいいだろうで大正解。
今年の場合は8月に異常な記録をしたので来年の2月くらいまでは高い。
6か月位はViは高くて日経平均は高値を取れない。
雑談
日本のアメリカ向けの輸出数量は7、8、9、10月とずっと落ち続けている。
数量単位でみると自動車だけでなく、医薬品(KG単位)も悪い。
集積回路も落ちている。
株式市場はエンターテイメントでボディービルド会場ではない。
筋肉を見せるよりもホームランをかっ飛ばす方が世界の投資家は喜ぶ。
堅実な試合運びをするよりも試合に勝たないと投資家は喜ばない。
日本の銀行は調和がとれたカルテル。
金利が上がってくるところで安い金利で貸してくれるところは日本中探してもどこにもない。
アメリカやヨーロッパだと抜け駆けする所があるのだが、日本の金融機関は絶対に抜け駆けしない。
金利が上昇傾向になると金利で利益が出る仕組みをみんなで一緒に作る。
それを日銀はレポートで資金需要が上昇していると書く。
金利が上昇してもお金を借りに来る人がいるっていうのだけど、当たり前だろう、借りなきゃやっていけないんだから。
『雨の降る日には傘を貸してくれない』という世界が実際に戻ってきている。これは嫌われるところだがメガバンクの業績は好調に推移する。
メガは変なファンドやクレジット、デリバティヴや過剰な債券ディーリングをしなくなった。
むしろ地銀のほうがそういうのに頼っている所が多い。
メガはスワップでポジションを取れるが、地銀は昔ながらの銀行業務。
地雷を踏むとしたら地銀。
変動型住宅金利を持っている方は銀行株を買えばいい。
日経平均は終値で37500を切るようだと夜の間に大きく動くと思います。
12月の雇用統計は10,11月の選挙による水ぶくれが無くなるのか。
今までのパターンだと12月と1月の雇用統計でもとの4.3%に上がる。
岡崎さんはアメリカは減速していると見ている。
高い金利とインフレのダブルで企業収益が下押し圧力がかかりながら4か月過ぎた。
悪くなるだろうと言われて以外に良かったのがこれまで。
借金返済引き延ばしにしているとか、今まで蓄えられたモノでやって来れたとか。
消費者もインフレだからと1年半年は我慢したがだんだん息切れしてきてラーメンも止めようかとなってきた。
自動車もちょっと無理だぜって新車を買わない。
それがどんどん重なっていきますから少しづつアメリカの景気は失速していると思います。
景気が強くなっているとは思いません。
アメリカは全体指標の経済指標になると割と良くて、決算見るとこういう所がポロポロ出てくると言うのは、AI後じゃないですが真ん中がいないんじゃないか。
色んな形でバイアスがかかったのが2024年。
金融危機後の大統領選挙は異常。
どんどんと選挙費用が掛かるようになり、同時にSNSが広まっていく。
SNSで誹謗中傷の広がりが拡散して情報とお金が飛び交うのが21世紀の民主主義。
常に共和党と民主党が僅差。
1%で決まる世界。
ペンシルベニア州の1%の人たちに世界が振り回される。
それが8年続いている。