秋華賞 2023年 気になる馬達
リバティアイランドはリスペクトしつつ
オークスは最初の600m35.1秒でも6番手につけることができた。
後半はペースの落ちない展開だったのに末脚に衰えはなく違いを見せつけた。
追い込み一辺倒でなく、自在性を見せたのは展開に左右される可能性が小さくなる。
リバティアイランドの堅実性が増したオークスだった。
京都の秋華賞で今回も前半35~36秒が予想されるので再び好位につける競馬ができるだろう。
内枠でスタート遅れて団子状態の中で閉じ込められなければ勝つ。
圧倒的一番人気リバティアイランドを1着固定で2,3着に人気薄を期待するのが本線。
そして、リバティアイランドに何かあった時の1着候補を選ぶ事に力を注ぎたい。
先週の京都競馬場内回りの傾向
開幕週は月曜に雨が降って重馬場にまでなりましたが基本的に道中で内を走った馬が有利。
3日間で内回りは4レースしかなく、内の3-4コーナーは痛みが少ない。
秋華賞も内有利が続くと見られる。
土曜3レース(2000m)は外を走った馬が上位に来ましたが人気3頭で力があった馬達。
坂路とウッドの上位2頭。
日曜の1レース(1200m)は内を走った馬が上位。
1着(3人),3着(7人)は前走を含めた坂路のL1で1,2位。
1着はウッドでもL1~L4で1位で2着(9人)は前走を含めて2位。
2歳未勝利は前走を含めての追切時計の上位を狙えばいい。
日曜11レース(1200m)も道中内有利。
1着(2人)は坂路L1・5位
2着(5人)は坂路L1・2位
3着(14人)は坂路でいつも失速ラップ。
森厩舎らしいといえばらしいのだが。
3頭出しで一番人気のない馬。
買い要素は最後の勝利が小倉。
二けた着順からの好走もあるという点。
大穴狙いで買う馬。
道中は内の後方で溜めて直線で外に出しながら3着まで差してきた。
月曜は5レース2000mはスローの400m勝負で前有利。
そんな中、最後方から3着まで追い込んだジャスティンアースは次で勝ち上がるだろう。
1,3着は坂路L1・2,1位
2着はウッドL3・1位だが失速ラップ。
失速ラップだがL4~L7まで3位で長目で速い時計を出しているしラスト2ハロン11秒台。
過去の京都の秋華賞
1枠が人気以下なのは馬場が悪い時に人気馬が入ってしまったから。
8枠の2勝は1,3番人気。
枠は馬場状態に左右される。
5番人気以内。
特に1と3人気が良い。
1着は上位人気。
5番人気以下は2,3着まで。
騎手は関西>>関東
前走で逃げ先行したは少し不利
前走の上り3位以内は優秀
上り下位で秋華賞を勝ったのは前走で古馬混合クイーンS勝ちとGⅠオークス3着という実績馬。
今年の前走上り3位以内は
1位フェステスバント、モリアーナ、リバティアイランド
2位シランケド、ドゥーラ、マスクトディーヴァ
3位ハーパー、ピピオラ、フェアエールング
前走オークス組は1着か着外で人気以下になりやすい。
勝った3頭の内2頭が3冠馬でもう一頭も桜花賞、オークス3着。
桜花賞とオークスの両方で上位に入るような馬でないと休み明けの秋華賞を勝てない。
今年は
リバティアイランド 2冠馬
ハーパー 桜花賞4着、オークス2着
前走紫苑S組はオークスで好走している馬が秋華賞で走る。
マジックキャッスル(オークス5着)、カレンブーケドール(オークス2着)、ディアドラ(オークス4着)
今年は辛うじて
ヒップホップソウル(オークス6着)
パールコード(東京GⅡ2着)のパターンで
モリアーナもあり。
血統的には
2020年は1,2着がシンボリクリスエス(ロベルトxボールドルーラー系)持ち
3着にもセクレタリアートありボールドルーラー。
2,3着はディープインパクト
2019年も3頭ともボールドルーラー持ち
2018年は2,3着ディープインパクト
京都、東京での実績
京都、東京での好成績を上げている馬の活躍が目立つ。
ソフトフルート(9人)京都2200m勝ち
マジックキャッスル(10人)京都GⅢ2着、東京GⅢ2着
カイザーバル(8人)京都1勝クラス2着
マキシムドパリ(8人)東京GⅡ0.1差3着
リラコサージュ(15人)東京OP勝ち
今年の人気薄では
グランベルナデット クイーンC0.3差5着
シンリョクカ 東京勝ち
ドゥアイズ クイーンC2着
ピピオラ 京都、東京勝ち
マラキナイア 東京2勝クラス0.2差2着
ラヴェル 東京GⅢ勝ち
2020年 デアリングタクト
この年は開幕日が不良馬場で始まり2週目の土曜も5レースから重馬場になる雨の中でレースが行われ、馬場が非常に傷んだ。
外有利な馬場で内の先行馬には厳しい馬場
今年2023年も重馬場になったが2020年ほどは傷んでいないのであまり参考にならないかも。
1着エピファネイアxキンカメxサンデーxダンチヒ
2着ディープインパクトxシンボリクリスエスxフェアリーキング(スペシャル牝系ノーザンダンサー)
*スペシャル牝系ノーザンダンサーとは
母にSpecial(父フォルリ)を持ちフォルリの足回りの力強さを受け継いだ馬達。
サドラーズウェルズ(背が高くクロスカントリータイプ)、ヌレイエフ(脚の運びが速くて力強くピヴォタルなど重馬場得意な馬が多い)などそれぞれ個性はあるが共通点があるのでスペシャル牝系でまとめられることが多い。
3着ディープインパクトxキングマンボx(ストームバードxセクレタリアート)
ストームバードxセクレタリアートはストームキャットと同じ。
圧倒的な外差し有利馬場。
外で風を受けて走った馬が上位というのはそれだけ内を走るのが不利だったという事。
2019年 クロノジェネシス
稍重
この内が有利なレースが今年に近いと思われる。
12.3 - 10.7 - 11.6 - 11.8 - 11.9 - 12.7 - 12.5 - 12.0 - 12.3 - 12.1
1000m通過58.3秒と速いペースではあったが3コーナーの丘をゆっくりと越えられたおかげで逃げ馬も5着に粘れた。
1着バゴxクロフネ
2着ディープインパクトxストームキャット系x(ミスプロ系xボールドルーラー系)
3着ダイワメジャーx(サドラーズウェルズxミルリーフ系)xダンチヒ系(セクレタリアート持ち)
2018年 アーモンドアイ
12.1 - 10.9 - 12.7 - 12.1 - 11.8 - 11.9 - 11.8 - 11.5 - 11.8 - 11.9
この年も馬場状態良く今年の参考になる。
最初の800mは遅かったが丘を速く上ってしまった。
前に厳しい流れなのに逃げて2着に粘ったミッキーチャームすごい。
アーモンドアイ(1人)は安全策で不利を受けにくい外で前に馬を置いた。
3着のカンタービレ(3人)も外をまわし、人気馬は内でゴチャつく危険を避けた。
1着カナロアxサンデーxヌレイエフ
2着ディープインパクトx(デインヒルxニジンスキー系)x(プリンスリーギフト持ち)
3着ディープインパクトxガリレオxラストタイクーンxグレイソヴリン系
評価
勝ち負け
リバティアイランド
2着候補
モリアーナ
マスクトディーヴァ
3着候補
ハーパー
ヒップホップソウル
ラヴェル
次点
ドゥアイズ
ピピオラ
シンリョクカ 出走未定
馬達
リバティアイランド
ドゥラメンテx(ロベルト系xニジンスキー系)
母内にプリンスリーギフト、ボールドルーラー有〇
1週前追切もウッドでラスト2ハロン10.9-11.0。
オークスで自在性も見せて展開に左右される危険性もかなり小さくなった。
アクシデントがない限り3冠馬誕生。
モリアーナ
エピファネイアxダイワメジャー
母内にセクレタリアートあり
さらにシーザリオの要素であるスペシャル(=Thatch)とハビタットも母内にある〇
紫苑Sはモリアーナのラスト1ハロンが10秒台。
確かに速いペースで前には厳しい流れだったかもしれない。
しかし、先頭で風を受けた馬達の後ろにいた好位勢は上位に残っているんです。
そして最後が加速ラップなんですよ。
加速ラップという事は、上位3頭はまだ余力が残っていたんですよ。
ヒップホップソウルは位置取りも良く、普通ならば勝っていたレース。
それを異次元の10秒台の末脚でぶち抜いたモリアーナがおかしい。
シランケドも地味におかしい。
この紫苑S上位3頭はこれからも注目するべき。
そんな中で目の覚めるような末脚を見せたモリアーナは別格。
東京でもハーパーと0.0秒差があり、平坦のスピード勝負でも劣らない。
あとは、横山父騎手の騎乗に不安を覚えるかどうか。
マスクトディーヴァ
ルーラーシップxディープブリランテxホワイトマズル
体重450キロ弱なのだが大きく見せる走り方。
新馬で上り2位に0.9秒差をつける強い勝ち方。
2着のウインスノーライトもすでに2勝している。
忘れな草賞はスローペースでラスト600mになりミヤビともども外を追い込んで届かず。
忘れな草の上り上位4頭は未出走1頭を除いて3頭は1勝クラス勝ち上がっている。
先行して1,2,3,5着馬はその後1勝もしていない。
ローズSでは追い込んだ上位3頭の中で最もいい位置にいた。
そのいい位置に居られるというのは強みになる。
母父ディープインパクトで高速適性高く良馬場の時計勝負になればチャンス。
ハーパー
ハーツクライxAPインディ
持続力型で長い直線の方が向いていそう。
小回りだと上手く加速できないかもしれない。
3着候補には入れるがこの舞台で力を発揮できないかもしれない馬。
ヒップホップソウル
キタサンブラックx(フェアリーキングxボールドルーラー系)xダンス
血統はプリンスリーギフト、ボールドルーラー、ダンシングキィと申し分ない。
オークスでも直線で軽やかなステップで前に出てきた時は胸が躍った。
中山で結果をだしているキタサン産駒は強い。
紫苑Sもモリアーナの末脚にやられたがヒップホップソウル自身も加速ラップで上がっていて次に期待できる内容。
キタサン産駒で内枠で競馬できるのは大きな武器。
再び内枠をひければ出し抜けを食らわせる事ができそうだ。
ピピオラ
モーリスxダンスインザダークxデインヒル
豪のモーリスのGⅠ勝ちは全て母父デインヒル系。
モーリスとデインヒルはニックスと言ってもいい。
母父ダンスインザダークは京都が得意。
さらに母母母ウインドインハーヘア。
モーリス産駒で母にトムフールが無くても走るのは母父ディープインパクト系。
その母ウインドインハーヘアの相性良いに決まっている。
京都、東京、小倉で勝ちがあり、京都での好走が期待できる。
ラヴェル
キタサンブラックxダイワメジャー
阪神で3回とも二けた着順は何か苦手要素があるのだろう。
もう一つ、前走は最終追切で坂路13.7-12.4-11.9-12.8とL2で11秒台を出して最後に大きく失速する厳しい追切をしてしまったのも原因ではないか?
追切の疲労が取れなかった可能性もある。
京都を考えれば小倉で勝ち、東京のオークスで4着と好走は好感が持てる。
オークス4着は侮れない。
シンリョクカ
サトノダイヤモンドxキンカメxカーリアン
サトノダイヤモンド産駒のオールナットが先週京都2000m勝ち。
この秋の京都で4頭走って【1-1-1-1】全て人気より走っている。
シンリョクカ自身の牝馬GⅠでパフォーマンスもトップレベルにあるのは間違いない。
出走してくれば候補に入れるべき馬。
ドゥアイズ
ルーラーシップxディープインパクト
オークスの成績がなければ間違いなく人気上位になる馬。
クイーンC2着から東京が悪いわけではない。
札幌1800mで好走を続けているのも2000mという距離への不安を無くす。
騎手が変わるのはプラマイゼロ。
内枠でうまく立ち回ればチャンスある。
ドゥーラ
ドゥラメンテxキングヘイロー
過去10回の京都秋華賞でクイーンSを勝って臨んだのは
アベンチュラ(52キロ)で秋華賞1着
アイムユアーズ(52キロ)で秋華賞0.3差6着
アエロリット(52キロ)で秋華賞1.2差7着(重馬場)
ちなみに札幌2勝クラス1800m勝ち(52キロ)で秋華賞2着のミッキーチャームは翌年クイーンS勝ち。
京都2000mと札幌1800mは関連があるかもしれない。
ドゥーラは今年51キロでクイーンS勝ち。
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