株:11月18日 マーケットアナライズマンデーの岡崎さんのお話:鈴木さんのおススメ銘柄
このnoteは素人の妄想の垂れ流しであり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、特定銘柄および株式市場全般の推奨や株価動向の上昇または下落を示唆するものでもなく、将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものでもない。
最終的な投資決定は読者ご自身で判断するっス。
今週のストラテジー
日本株はトランプ大統領誕生前まで戻してしまった。
アメリカの株は先週のSQに向けての利食い売りが出たので少し下げたがまだプラス。
ただ、ヨーロッパの方は日本株よりも大きなマイナスになっている。
この1~2週間の大きな変化は、アメリカの金利が大きく上昇した事、それに引きずられる形で日本の金利も若干上昇している事。
ドル高も進んでいる。
ヨーロッパの方はもう我慢も無理で金利が下がっているので余計にドル高ユーロ安が進んでいる。
ヨーロッパにとってはユーロ安の方が景気が良くなるので金利も下げるし、ドル高は歓迎。
日本は日本中がインフレだ!困る困る!という話ばっかりしていますから、その結果日銀が『時間的余裕がないので利上げします』みたいなことを言っています。
その結果、長期金利は上がって行くのだが、上げ方が少ないのでドル高円安が進む。
2週間が終わったらドル高だけが残った。
トランプ大統領の政策はアメリカファーストですがアメリカにとっていい事ばかりではない。
アメリカファーストによってドルにお金が入ってくる。
ドル高はトランプ大統領が『ドル高けしからん!』と言うまでおさまらないのでは。
パウエル議長がなかなか利下げできないと認めてしまったのも問題。
金融緩和に向かわなければいけないのだが、期待だけでドルが買われるのもアメリカにとって良くない。
関税上げてアメリカは成長できるのかどうか?という疑問もある。
終わってみれば、つまんないことをやっていたな我々は、と。
皆もそう思っているんじゃないでしょうかね?
あんまりいい未来が待っていないようなそんな絵ですね。
日本株は4万円の壁がかなり分厚くなりました。
103万円の壁も130万円の壁も厚い。
この国は壁だらけだと皆痛感しているんじゃないでしょうかね?
その『壁だらけ』を真っ先に折り込むのが株式市場。
新しい石破政権に4万円を突破する力はない。
選挙で過半数を取れなかった与党にも力はない。
少数党とも組まないから結局は何も決まらない。
突破できないままじり貧に戻っていく。
かろうじてデフレまでは戻っていないが、この閉塞感は3~6か月は続く。
この1週間で株価は1000円落ちたがボラティリティは下がった。
これは株式市場が諦めた、と言う事。
このパターンになると日本株は弱い。
安値を切り下げていく展開になるだろう。
もともと、日本株は安かったから買われていた。
郵政解散とかデフレ脱却とか突破することがあれば外国人投資家が買ってくれるが、そうでなければ安くなるまで買ってくれない。
簡単に言えば10%は下がる。
36000まで外国人投資家は待つんじゃないか?
戦略的には今週は売りで入らざるを得ない。
岡崎さんとしては夏もそうでしたが、日銀は利上げをしてはいけない。
じっと我慢すればするほど外国人投資家にとって日本に投資する価値が出てくる。
日本の消費者物価指数が上がってくるのはおそらく来年の後半から。
日本の企業物価指数と日本の消費者物価指数の動きは一年遅れで連動している。
アメリカの消費者物価指数は賃金に連動している。
人手不足で物価が上昇するという構造で経済学の教科書通り。
日本の消費者物価は教科書に載っていない。
日本のインフレは何処から来るかと言えば海から来る。
海からやってきてふもとの村につくまで一年近くかかる。
一年遅れで物価が浸透していくという繰り返し。
今年からようやく賃金が上昇したので、賃金と物価の関係は来年以降に日本でも見られるようになる。
30年間も賃金上がりませんでしたから。
基礎控除も30年間上がりませんでしたから。
壁をブチ破るには相当の覚悟が必要。
日銀も『我々は利上げに慣れていませんでした』と議事要旨に書いている。
国民は物価の上昇に慣れていませんでした。
賃金の上昇はもっと慣れていませんでした。
こういう状況。
1年はこんな状況。
株価が3万円を割るようなデフレにはならない。
しかし、壁をブチ破らなければいつまでたってもイオンはウォールマートになれない世界。
ナニカにならなければいけないんだけどそのなりたい姿を見失っているのが日本企業。
ナニカになろうとするのならば、自社株買いじゃなくてなろうとする方向に向かって投資をするはず。
自社株買いをするのは目的を見失っている一つの証拠でもあります。
自社株買いで株価が上がるのは3日だけでその後はダラダラと下がっていく。
昔の日本は自動車会社がフォードやGMを目指して追い越した。
今の日本企業でアップルを目指すとかないじゃないですか。
どっかの会社がNVIDIAを目指すと言わないじゃないですか。
遠く離れて諦めてしまっている。
ナニカ目的をハッキリ持たないといけない。
抽象的なSDGを目指すとか、地球のためとか、未来のためとか、それはいいのだが、具体的に何兆円企業になるとか、具体的な目的がないのが日本企業の経営スタイル。
鈴木さんのおススメ銘柄
トランプ大統領になって、どうなるかわからないから予測するのはやめよう、戦略は建てないが今できることをやると言う流れ。
できる事、一番手っ取り早いのは自社株買い。
思い切った自社株買いが結構出てきた。
企業の構造改革も着実に進められている。
閉鎖すべき工場は閉めて、新しい展開の為にキャッシュを溜めるなり吐き出すなりと器用に動いている。
液晶周辺は注目。
天満7958
トランプ大統領が世界に向けて関税を引き上げる時に日本において何を見ればいいかを考えてターゲットにした。
天満は押入れの収納家具。
プラスチックメーカー
Fitsという収納ケースが売り上げの20%
工業用のプラスチック製品、OA、家電、自動車、ハウスウェアなど。
エリア別だと日本20%、中国20%強、東南アジア20%、北米20%。
メキシコ工場で作ったモノをアメリカに売る。
メキシコは関税引き上げに2年の猶予がある。
天満は構造改革中で業績は良くないが持ち直している。
借入金ゼロ
自己資本比率78%
時価総額670億円
現預金260億円
利益剰余金460億円
会社の中がずぶずぶの無駄だらけ。
やりようによってはどうにでもなる。
PBR0.73
そこに目を付けられてダルトンインベストメントというゴリゴリのアクティビストが株式の16%を保有して改善を求めている。
天満自らも非常に悩んでいる。
そこにトランプ大統領誕生。
さぁ、どうする?
何処に力を入れていくかを見ていきたい。
この会社は金型が強い。
この金型を使って次に何かできないか?
メキシコからアメリカに輸出するのはしばらくは大丈夫だがその先はお先真っ暗。
ROEは4%を9%に高めていくのが方向性。
この会社の悩みは日本の、世界の悩みでもある。