株:10月9日 マーケットプレスの岡崎さんのお話
このnoteは素人の妄想の垂れ流しであり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、特定銘柄および株式市場全般の推奨や株価動向の上昇または下落を示唆するものでもなく、将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものでもない。
最終的な投資決定は読者ご自身で判断するっス。
岡崎さんの雇用統計の見方
世間一般は『良かった、強かった、景気はいいぞ」。
大統領選挙の年の9月の雇用統計は最もゆがむ傾向にある。
過去に遡っても大統領選挙の年は8月に比べて9月はほぼ失業率が下がっている。
9月に減った失業率は12月に上がる。
なので、岡崎氏は状況に変化なしと見る。
季節調整は月次調整であって、大統領選挙だからと言って年次調整はかけない。
しかも年々、大統領選挙に掛けるお金が増えている
総動員で選挙スタッフを雇っていく。
選挙活動にはお金もかかる。
裏金ではなく、表のお金。
大会を開いたり、選挙スタッフ雇ったり、広告宣伝費、政治コンサルタントの費用も含めて『表』の選挙費用。
前回の大統領と議会選挙では両陣営合わせて150億ドルかかったらしいが、今回はヒートアップしているのでもっとかかっているらしい。
TV討論会が終わって終盤戦に入れば人海戦略でもっと人を雇う。
今なら時給が35ドルだから4時間働いて140ドル。
1か月で3000ドルとしましょう。
15万人で4.5億ドル。
15万人雇うとアメリカの失業率で0.1%動く。
アメリカの労働者人口が1億5千万人いますから15万人で0.1%。
4.5億ドルならポンと出せるからこの選挙のために簡単に0.1%下がる。
短期的な公共投資。
景気の拡張はしていない。
今の金利4%超はそんなに続かない。
来年、一年かけて粛々とFFレートは3%まで下げる。
問題は3%下げる時に長短金利を何%欲しがるかと言う事。
3.5~3.75%になればドル円は130円台に入る。
大きなリセッションではなく、1四半期のマイナス位はある。
ここで日銀が急いで利上げをすると歯車が噛み合わなくなる。
円高方向に動けば相場はモメンタムがつくので勢い余って130円を割る事もあるかもしれません。
アメリカ国内の需要はラッセル2000
アメリカの中小型株ラッセル2000は2021年の11月につけた高値を未だに抜けることができない。
アメリカの国内の需要はラッセル2000。
マグニフィセント7はアメリカの経済というよりも世界の経済。
10月限オプション
今回の10月限のオプションは非常にドラマチックな展開になりました。
高市期待バブルとその崩壊
そして石破氏の金融緩和姿勢で復活
先週からの流れは38500と39500のコールオプションの踏み上げが大勢になっている。
月曜にかなり踏んだんで、もうそんなに力は残っていないかもしれないが、買い戻しが強い1週間が金曜の寄り付きまで続く。
金曜の寄り付き後は、9月FOMCの議事要旨と10日のCPIを見てからになる。
9月の議事要旨では、0.5%利下げに至った経緯。
7月分とまとめて0.5%になったのか、それとも急に0.5%下げることになったのか。
ドットチャートも割れているのでかなり激しい議論があった事が予想される。
失業率は今年も来年も最大4.4%のシナリオ。
その一方で経済成長は2%を維持するシナリオ。
経済成長は強いんだけど労働市場にはゆるみができたままになっている。
その状態でなんとか2%のインフレ率に下がっていくという、かなり薄氷を踏む、テクニカルに難しい事をしている。
ギュッと引き締めた金利をガバッと緩める。
ゆっくりゆっくり上げて行く時と急いで上げて行く時。
ゆっくり下げていく時と急いで下げていく時。
その経済効果の違いは岡崎氏でもわからない。
これは日本にいてもわかるわけもない。
どういうメカニズム、ロジックを持っているのかを知りたい。
自民党が解散
君子は豹変する。
豹変するのが君子であるが、その豹変が著しい。
自民党の伝統的な『禊』
これで選挙を通ったら、『みんながいいよ!って言ってくれたよ』と、自民党に戻る。
昔ながらの自民党ルールみたいなモノ。
この『禊』を漢字で書けないし、外国人に説明するのが難儀だった。
『LDP(自民党)のクリーニングだ』と説明したらOKと言っていた。
(素人:個人的には社会的信用ロンダリングだと思います)
岡崎氏は今回おやめになられる岸田氏を高く評価している。
岡崎氏が資産運用の世界に入ってから中曽根首相以来多くの首相がいたが、
安倍さんは最初はスゴク良かったのだがだんだん良くならなくなった。
小泉さんは構造改革のあの一瞬はものすごく輝いていたが、そこに至るまでの道のりがあまりにもひどくて、不良債権処理はやりすぎだったし、非正規の問題とか。
輝いていた橋本龍太郎さん、最後は追い出されてしまった。
志半ばで倒れてしまった小渕さんもけっこう好きだった。
岸田さんは、やる事をやったから支持率が悪いんだと。
まともな事をきわめてまともにやって株価はスゴイ上がったし、デフレ脱却のところで日本株がぬかるみから飛び出す瞬間の総理だった。
初めて学者から日銀総裁を選んだ。
こじれた日韓関係を建てなおした。
資産運用立国のマクロ的な道筋
家計調査の中に平均消費性向というデータがある。
2人以上の勤労者世帯のデータとして2000年からある。
可処分所得に対していくら使っているか。
8月の平均消費性向は66.1%
ボーナスが多かった6月は36.9%
8月時点での過去1年の平均は67.4%
2000年は78%。
10%も消費が落ちている。
2020年の1月時点で72%。
年々、少しづつ落ちて来ているのですが、今回も所得が増えて平均消費性向は減っている。
つまり、所得は増えたが使っていない。
この使っていないお金は貯金。
銀行に預金以外には保険もあるかもしれない。
NISAも消費ではない。
物サービスではなく金融
銀行にお金が増えると債券を買う事もできるし、貸し出しもできる。
銀行にお金が増えると日本の金利は下がる。
NISAで株を買えば株価が上がる。
オルカンを買えばドルが上がる。
平均消費性向が落ちると言う事は、仕組み上は資産運用を進めることになる。
株高円安を作ってくれる。
しかし、平均消費性向が落ちると言う事は消費をしないので経済は悪くなる。
企業は海外で稼いでいるから賃金はある程度増えていく可能性はあるが、どっかで息切れする可能性もある。
アメリカの場合は95%位使う。
この平均消費性向が落ちて、お金はお金で使う(運用する)んだ、となれば見かけ上は資産運用立国は成立する。
しかし、ここで問題になるのは実質と言うところ。
8月は実質賃金がまたマイナスになり、実質消費もマイナスになった。
つまり、今の生活を続けていくうえで物価に負けていくと言う事。
その結果、今の生活を続けるためには貯蓄を取り崩さないといけなくなる。
健全な資産運用をやるためには実質ベースでプラスが必要。
日本の内需やGDPには限界があって、日本人の投資や消費だけでは日本の企業の業績は成長しない。
日本の内需はひたすらインバウンド頼みになる。
次の段階として、
実際にどれだけ日本の家計や個人は貯蓄してきたか。
日銀の資金循環表のフローで見ていくしかない。
このフローの部分が増えていれば資産運用に回すお金が増えていると判断できる。
運用していくと配当がでてくる。
この配当が可処分所得の中に入ってくる。
これが増えてくると、やっと回転が始まった、ちょびっとだけど資産運用立国が始まったとなる。
実質可処分所得が増えていくと平均消費性向が落ちて行く。
平均消費性向がその後は横ばいになって、80%あった消費が68%まで落ちていく。
オプションに関して 『フロアを作る』
フロアとは損失を限定させるもの
損失を限定させるときに、先物(例えば12月限225)を買っていました。
これにフロアを掛けようと思って12月限のプットオプションを買いました。
これが典型的なフロア作り。
合成されるポジションは、先物買いとプット買いで、二つ合わせるとコールを買った時の損益曲線になる。
逆に、先物を売っても、先物は怖いからコールオプションの買いに変えました、先物を売ってコールの買い、これも同じでフロアを作っている。
先物とかオプションの取引は現物の取引が関与しないから、現物の出来高を伴わない。
売買代金の取引には入らない。
しかし、時には売買代金を伴う事がある。
先物の踏み上げ相場が起きました。
コールオプションの踏み上げ相場が起きました。
単純な踏み上げ相場なら、先物の買い戻しだけで終わりました。
あるいはコールオプションの買い戻しで終わりました。
これだけなら出来高は伴わない。
去年の5月相場とか、今年の1,3月相場は出来高がドン!と増えた。
現物の商いが増えながらオプションのボラティリティが上がっていく。
オプションも現物も買われていく。
これがフロア取引です。
先物やオプションが現物に波及するかどうかは、簡単に言えば『本気かどうか』
本気でポジションを取りに行く時は現物でないとポートフォリオを作れませんし、配当も高いモノを取れないし、欲しいモノを買えませんから。
ボラティリティが上昇しながら、出来高が増えながら、株価が上がっていく時はフロアが作られていく時で、こういう時は誰が売ってもダメです。
ヌーの大群でダレモトメラレナイ。
これは買い切るまで続く。
500億ドルの買いなのか1000億ドルの買いなのかは、その時の理由による。
去年5月のデフレから脱却したぞ!という時の買い。
今年1月の金融緩和は続くぞ!という買い
あるいは、構造改革とか、規制緩和、アベノミクスとかは出来高を伴うので売ってはいけない。
場にさらされている全ての売り物を買わないと間に合わない。
一切合切買われているのはフロアを作っていく時のパターン。
一過性のモノかどうかは現物の出来高を伴っているかどうかで判断。
8月5日に全員フロアを崩して総投げになった。
そこで一部の人間がもう一度組みなおそうかと入ってきている。
彼らの判断材料は日銀の真意がどこにあるのかと言う事。
岡崎氏は来年7月まで利上げは無いと思う。
それを今、決めるのは難しい。
4回に分けるとしたら12月時点では1/4のポジションを決める。
様子を見ながら少しづつ。
Q:12月前に株価が落ちると予想して35000のプットを買いたいのですが価格が落ち着かないので買う勇気がありません。
岡崎氏:確信があるなら買えばいい。
確信の順位から行くのが大事。
強気か弱気か?
強気ならどこまで上がる?弱気ならどこまで下がる?
そこに合わてポジションを組む。