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マイルチャンピオンシップ 2024 ソウルラッシュおめでとうございます


勝ち時計 1分32秒0

12.2 - 10.6 - 11.0 - 11.9 - 11.8 - 11.6 - 11.4 - 11.5
前後半 45.7-46.3

最初の600m33.8秒はラップのある2008年以降で3番目に速い。
2010年と2014年の33.7秒が一番速く、それに継ぐ時計。

遅いペースになるかと思ったが、けっこう流れた。

外の列の先頭のウインマーベルが3着に粘れたのも馬場バイアスが道中も外有利だったのを物語っている。

ポジション取りで明暗の分かれたレースだった。

1着 △ソウルラッシュ

団野騎手のベストレースと言ってもいいんじゃないでしょうか。

スタートは互角に出た。
馬群の中に入れるために内をチラチラ見ながら内のスペースを探す。
⑥オオバンブルマイと⑦マテンロウスカイの後ろに潜り込み、3コーナーでは②ブレイディーヴェーグの後ろにおさまる。
3-4コーナーで前の②と⑥の間に滑り込み、②が外に出すのをブロック。
4コーナー出口でも不利なく進路を取れて、すぐに前が開けた。

馬の能力もあってこそですが、完璧なレース運びでしょう。
団野騎手の『ガッツポーズ早すぎて5万円の罰金』も芸術点が高い。

2着 エルトンバローズ

大外から好スタート最初の600mは外で風を受ける。
何とか3コーナー手前で⑭ウインマーベルの後ろに入れた。
そのまま外で流れに乗り、直線でも馬場のいい外を追い込んで2着。
前で風を受け続けた⑭とその後ろで少しは風除けがあってスタミナを温存できた⑰の差が出た。

今日は外枠の馬達の位置取りで明暗が分かれた。
前に行きすぎずに⑭の後ろをしっかりととれたのがファインプレーでした。

予想では外有利をもっと強く意識するべきでした。
追い切りでも自己ベストだったのにねー。

西村淳騎手のコメント
「すごくいい状態でしたし、理想のポジションを取れました。エルトンバローズもよく頑張ってくれていますが、勝ち馬(ソウルラッシュ)が強かったです」

3着 △ウインマーベル

京王杯SCがかなり強い内容でしたが、今回も強い内容。
バイアスで外有利だとしても外の先頭で風を受けての3着は素晴らしい。
香港マイルに行ってもいいんじゃないか。

この馬のスタートダッシュ的に1400~1600mが合っている。
1200mはどうしても後手を踏むレースになりやすい。

松山騎手のコメント
「スタートも枠も良くて(他馬を)見ながら行けました。道中も馬場のいいところを通れました。千六でしたが、馬が利口ですぐに折り合いがついて、いい形でためられたと思います。
下りでバランスを崩したところはありましたが、立て直してからはよく頑張ってくれました。千六でも最後まで頑張りました」


4着 ブレイディーヴェーグ

スタートは今までよりも良かった。
外へと意識があったが⑧フィアスプライドが外に並びかけて来てあきらめる。
3コーナー手前では⑧の後ろにおさまる。
3-4コーナー中間では後ろから来た⑬が外にいて外への進路を塞がれる。
4コーナー出口で外をあきらめて中央に進路を取るが、微妙に前にスペースがない。
いくら爆発的な末脚を持っていても前に障害物(馬)がいては全力で走れない。
進路を求めて⑬の後ろに移動したが時すでに遅く4着まで。

ルメール騎手は先週のエリ女に続き外を塞がれて理想の進路どりがとれませんでした。
これが外有利の馬場での内枠の差し馬の難しさですね。

5着 〇チャリン

スタートダッシュが欧州に比べて日本は速いのである程度遅れる可能性はあった。
それでも、あのまま真っすぐ走っていれば⑧フィアスプライドの外側で⑥⑦の前に出られたんじゃないだろうか?
外に持って行ったのが失敗だったと思う。

欧州の騎手はスリップの概念がしっかり根付いているので外側でも壁を作る事を優先します。
写真のように外ではみ出した時にとる行動は、『前に行ききる』か『下げて壁を作るか』です。
この位置から前に出るのは無謀なので下げました。
結果的に位置取りが後ろ過ぎて届かずという競馬。
しっかりと最後まで前との差を詰めているので位置取り次第ではと思わずをいられない競馬でした。
残念。

12着 ▲オオバンブルマイ

位置取りはソウルラッシュの外、エルトンバローズの後ろで文句なしでしょう。
直線で外からチャリンにかわされて、そのままなだれこんだ。
大きく失速する事もなかったが、前との差も詰められなかった。
大外に出せていたらとは思うが、力の差があったかな。

14着 △マテンロウスカイ

スタートで前に行ききれませんでした。
自分から外に行ったのかそれとも⑥オオバンブルマイの押されて外になったのかはわかりませんが、一番外にはみ出してしまったのはマズかった。
外に出して追い込む馬ではないでしょうに。
この馬の理想とするポジションがとれなかった。

17着 ◎ナミュール

調教後の馬体重増が気になっていましたが、悪い方に出てしまった。
スタートはそれほど悪くなかった。
②ブレイディーヴェーグの後ろだったが全体で見れば中団。

しかし、その後は内に持って行って前へと上がって行ってしまった。
なんで?
スタートから400~600m区間は11.0秒と速かったのになんでその速い区間で前に行った?
結果的には前半に無理をしたために負荷かかかり過ぎてしまったのではないか。
故障でなくてなによりです。










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