京成杯 気になる馬達

先週日曜の馬場

フェアリーSは過去10年で1000m通過が最も速いペース。
失速ラップで差し馬が上位に来たが、内枠の先行馬も健闘している。
差し馬も道中は内で体力の消耗をおさえた馬達が上位に来ているので道中の位置取りが重要な馬場。
外の前で余計な距離を走って体力を消耗するとバテる。

また、今週日曜に雨の予報があるので重馬場も想定する。

過去の傾向

2022年


2022年は火曜に雨が降った影響でさらに力のいる馬場になった。
特に内側がレースとともに傷んでいって外有利な馬場。

良だが足跡が残る馬場

そして最初の上り坂のある600mが35.7秒と速く前に厳しい展開でもあった。
内が傷んだ馬場だと去年のエリ女のように道中で外を走った馬が有利になる。
去年の京成杯は先週の中山競馬場とは違う馬場傾向だった

オニャンコポンは外の先頭で不利がありながらも勝った。
この後3-4コーナーで位置取りを下げながらも我慢したのも良かったのだろうが、力がある馬だと言う事。
あのハイレベルな皐月賞で6着に入る力のある馬。
2着のロジハービンも外をマクるスタミナを消耗する競馬で2着。
差し有利な馬場と展開だった。

2021年

この年の馬場は先週の中山の馬場に近い。
外の差しも決まり始めたがまだ内も大きく失速しない馬場。

しかも前半600mが37.5秒という過去10年でもっとも遅いペース。
さらに逃げた馬が直線で3,4着馬を妨害していたのでグラティアスにさらに有利になった。
勝ったグラティアスは内の2番手という最高のポジションから内を楽に抜け出せた。

ほとんどの馬が2000mを勝っている

今年は頭数も少なく、2000mを勝っているのも3頭しかいない。
サヴォーナ
シーウィザード
セブンマジシャン

過去の2000mを勝っていなかった馬達は中山東京の1800mでラスト2ハロンのレースラップがほぼ平均ラップ。
クリスタルブラック 11.5-11.5
ラストドラフト   10.9-11.1
イエッツト     11.4-11.3

これは余裕をもって走り切った証拠でもあるので2000mを走るスタミナの裏付けにもなる。
今年あてはまるのがソールオリエンスの東京1800mで11.0-11.0

前走は1600mだが
シャンパンカラー11.1-11.3
シルバースペード11.7-11.8

サヴォーナ、シーウィザード、セブンマジシャンとソールオリエンスが有力

評価

勝ち負け
ソールオリエンス

2着候補
セブンマジシャン
シルバースペード

3着候補
グラニット
サヴォーナ 雨降って他の馬がバテる展開になったら
シーウィザード

馬達

ソールオリエンス
キタサンブラックxモチヴェイタ―
レインボウクエストとデインヒルもある欧州的な母。
半兄にドバイターフが得意なヴァンドギャルド。
新馬戦の東京1800mをラスト2ハロン11.0-11.0というラップは過去の好走馬と重なる。
ここでも有力馬の一頭だが、問題となるのが父キタサンブラック。
先週のヒップホップソウルも1番人気で敗れたがイクイノックス以外のキタサンブラック産駒は中山が苦手。
じゃあソールオリエンスも切っていいのか?
いやいやいや、この子は大丈夫じゃないかと思う。
まず、ダンチヒを持っていることからトモの下側と下腿部の筋肉が優れている。
赤い丸で囲った辺りの筋肉は推進力や上り坂でのパワーを生み出す。

この部分の筋肉がやや乏しかったヒップホップソウルと比べればその違いはあきらか。

ヒップホップソウルも新馬の中山は能力の違いから外を周って気分よく走れたが、フェアリーSでは多頭数の馬群の中で接触してイライラしていた。
しかし、京成杯は小頭数で揉まれる心配も少なく、外を周ってもフェアリーSのように大きな距離ロスにならない。
これはキタサンブラック産駒には大きなプラスだ。

ソールオリエンスも新馬戦は外で常に風をうけながらの横綱相撲で楽勝。
今回もできれば外の列で悠々と走りたいはずだ。

もう一つは走り方の違い。
ヒップホップソウルは首の上下動でリズムを取りながら脚も低い所で動いていて高速馬場向きで重馬場はもしかしたら苦手かも。
ソールオリエンスの方は上半身が強く肩周りが大きく動いている。
力のいる冬中山で良さそうな走り。
重馬場も問題にしないだろう。
勝ち負け

セブンマジシャン
ジャスタウェイxメイショウサムソン
母にダンシングブレーヴがあってリファールのクロスもあるし、ヒザを高く上げる走りで重馬場は大丈夫でしょう。
実際、重馬場の黄菊賞も勝っているし。
黄菊賞はペースが遅い中で後方から能力の違いを見せる脚。
ホープフルSは1コーナーまでに接触があってイライラ。
向こう正面では馬群の中でしっかり溜めれた。
4コーナー出口でもすんなりと外に出せて直線はスムーズに走れた。

3列目の先頭を走って消耗していたミッキーカプチーノを抜けなかったのは能力の差か。
現時点では時計のかかる馬場での消耗戦の方が向いている。
この短期間で再び関東への遠征もどうか。

シーウィザード
ビーチパトロールxメジロベイリー
ホープフルSはセブンマジシャンの内でレースして同じようなタイミングで外に出して競り負けた。
中山の2000mを勝ってはいるが、GⅠでは力不足。
メンバーの薄いここなら3着の可能性も?

サヴォーナ
キズナxスニッツェル
大きな馬でストライドもゆったり目でおおきい。
福島で外をまわして勝っているようにどちらかといえば広いコース向き。
速い脚はないが同じペースで長く走れる。
母父はスプリンターだがこの子は長い方が良さそう。
今回も重馬場などで他の馬達がバテたりする展開になれば上位に来る。
穴馬

シルヴァーデューク
シルバーステートxロックオブジブラルタル
サウジアラビアRCではドルチェモアに瞬発力で差をみせつけられて、デイリー杯では内ラチ沿いの2番手で溜めながらも直線でオールパルフェに離された。
マイルではスピードが足りない。
2000mの持続力の方が粘れる可能性はあるが…

シルバースペード
シルバーステートxキンカメ
前走の東スポ杯2歳Sは高速馬場での瞬発力に優れた馬が上位に入った。
1着のガストリックがホープフルSで凡走したように冬中山2000mとは求められるモノが違う。
シルバースペードは最高速では劣っていたがゴール前で失速を抑えて前との差を詰めているようにジワジワ来るタイプ。
ディナトセレーネが勝った不良馬場の中山1600mでも道中は内でしっかりと溜められたとはいえ、直線でしばらく前壁で追い出しが遅れた。
ゴール後も元気だったように距離延びてしぶとさが出る。
中山2000mで期待。

シャンパンカラー
ドゥラメンテxレックレスアバンダン
ベゴニア賞の走りからは高速馬場の方がよさそうだ。
逃げて勝っているが、持続力型じゃなくて瞬発力を活かす方。
京成杯では今までの前半600m36秒台よりも遅く入ってほしい。
前に馬を置いてからの600m勝負ならチャンスがあるかも。
普通に先行させたらおそらく失速。

グラニット
ダノンバラードxフサイチコンコルド
サウジRCのペースがこの馬にはちょうど良かった。
朝日杯は強気に行き過ぎて前半600mがサウジRCよりも1.1秒も速くなってしまった。
大和田師のコメント
「前走はマイルで速い馬が多く、なし崩しに脚を使ってしまった。2000メートルでポジションを気にせず自分のリズムで走れれば…」
調教師さんのいうようにおそらく今回は前半に無理しない。
先週もダノンバラード産駒が勝ったし、母にニジンスキー、ペンタイアというのも冬中山で良さそう。
3着あるかも


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