香港カップ 気になる馬達

香港カップ

香港の2000mは日本馬と相性いい。
2015年以降で見ると、香港カップはエイシンヒカリ、モーリス、ウインブライト、ノームコアの4頭が、QEⅡCはネオリアリズム、ウインブライト、ラヴズオンリーユーの3頭が勝っている。
去年の香港カップは日本馬のワンツーで今年のQEⅡCは1,2,3,4だ。

2018年の香港カップでディアドラ、サングレーザーが2,4着に敗れているが、スローペースで1,3着が前残り。

香港マイルのダノンキングリーでも書いたけど、中山記念の勝ち馬って海外で好走する。
ウインブライト、ネオリアリズムは香港GⅠ勝ち、ジャスタウェイとヴィクトワールピサはドバイ勝ち。
ヌーヴォレコルトも香港カップ2着、ドゥラメンテはドバイ2着。

そして札幌記念組も香港カップで好成績。
去年のノームコアは言わずもがな。
サングレーザーも4着とまずまず。
ネオリアリズムは翌年のカップで3着。

今年の中山記念勝ちのヒシイグアスともうすでにQEⅡCを勝って札幌記念も2着のラヴズオンリーユーは期待できそうだ。

評価

1着候補
ラヴズオンリーユー
ドゥバイオナー

3着候補
ヒシイグアス
レイパパレ


マックスウィニー
パンフィールド

出走予定馬

カーインスター Ka Ying Star 逃げ/先行
去年はマイルで8着。
今シーズンから距離延長してきた。
10月の1600mを逃げて1馬身差5着
11月7日の1800mを番手で短頭差2着
11月21日の2000mを番手でクビ差2着
1800m戦は①と③が内で進路なくて力を出せなかったが重い斤量で1分46秒03の好時計。
2000m戦は前半が超スローペースで前2頭の前残り。
この馬がペースを作ることはなく、あくまで2番手で逃げ馬の後。

パンフィールド Panfield先行/好位
580キロ級の大型馬。
ナブーアタックほどではないがデカい。
2019年にはチリでGⅠを3勝。
2000mで1分58秒75というタイムもある
香港でそこそこの成績だったが5月の2400mGⅠを勝った。
3着のエグザルタントに0.26秒先着。
休み明けの1600mGⅡを勝ったが前走の2000mは最下位。
ティータン騎手曰く、1200mまで前に馬を置けなくて溜めれなかった。
最初のコーナーで何度も後ろを振り返って『え?他の馬は行かないのか?』って感じだった。
カーインスターが出遅れたのが響きました。
他のレースを見ても結構前向きで行きたがるそぶりを見せているので前に馬を置けるかどうかは重要そうだ。
さらに、超スローからのラスト400m21秒台の勝負なったのも不利だった。
この馬は切れる脚がないのである程度速い流れを好位追走して4コーナーで先頭に並びかけるレースが得意。
レイパパレの作る流れはこの馬向き。
差し馬達による4コーナーの位置取り争いがカギを握りそうだ。

グロリアスドラゴン Glorious Dragon 差し
ここ2戦は何故か1番人気。
力は足りないと思うので何故1番人気だったんだろう?
カーインスターの方が上

ラシアンエンペラー Russian Emperor 差し
去年の英ダービー7着。
今年の1月にエイダン・オブライエン師から香港に転厩。
母Atlantic Jewelはオーストラリアで1400~2000mのGⅠを4勝。
マイルでモシーンに3馬身差をつけて勝っている。
母のオーストラリアでの成績もあって香港に買われたのだろうが、父ガリレオの影響か結果が出ていない。
ここ2戦は勝ち馬との差が小さくなってきてはいるが難しいだろう。

トゥールビヨンダイアモンド Tourbillon Diamond 先行/差し
父オリンピックグローリーはJC5着だったグランドグローリーと同じ。
ここ3戦は重賞で好時計で2,3,1着と好調。
ただ、斤量が51.3キロと軽かったので57.1キロになる今回は厳しいか。
前走は勝ったとはいえ60キロのカーインスターから短頭差。

ドゥバイオナー Dubai Honour (英) 差し/追い込み
英チャンピオンSは追加登録料を払って出走し2着
今年は6月から始動してまだ5戦しか使っていなくて馬がフレッシュだから香港遠征を決めたらしい。
7月のニューマーケットで56キロ背負って2000mを2分2秒86
ラスト1400mが1分22秒03。
ラスト4ハロンが11.27-11.19-10.86-12.40
速い馬場もこなせるし長くいい脚も使える。
8月のドーヴィル2000mGⅡでも稍重馬場でラスト1800mが1分47秒41。
ラスト3ハロンが11.59-11.05-12.06とギアチェンジも早い。
2走前のロンシャンの重馬場1950mGⅡでもラスト3ハロン33.89秒(11.47-11.02-11.39)
ストライドが大きくて力強いがギアチェンジする時の回転の速さもある。
柔らかい馬場も関係なくスピードを出せるのはスゴイ。
前走の稍重の英チャンピオンSでもメンバーでただ1頭11秒のラップを刻んだ。
強い。
かなり強い。
父はマキャベリアン系で母母がキングマンボでミスプロ4x4。
スピードはあるし、コーナリングも良さそう。
この馬と日本馬の対決か。

マックスウィニー Mac Swiney (愛) 先行/好位
重馬場が得意な愛2000ギニー馬。
前走の英チャンピオンSは3着だが勝負所で前壁から進路変更を余儀なくされており最後はドバイオナーより速かった。
柔らかい馬場が得意でタフな馬場は条件が合ったとはいえ、確実に以前よりも力を付けている。
ヨークでの走りから香港ではスピードが足りないとは思う。
通常ならバッサリだが、成長分が少し気になる。
このレースの穴馬。

ボリショイバレー Bolshoi Ballet (愛) 先行
今年の英ダービーの一番人気(7着)
次のアメリカの芝2000mGⅠは勝ったがその後は上位との差が大きい。

ヒシイグアス 滂薄無比 好位/差し
今年の中山記念勝ち馬◎
天皇賞秋は5着と頑張った。
足りなかったのは休み明けか能力か。
個人的には叩いた今回の方が力を出せそうな気がする。
好位で競馬できる操縦性のいい馬にモレイラ騎手はピッタリ。
3着以内。

レイパパレ 麗冠花環
ようやく2000mを使える。
しかも逃げれる。
カーインスター、マックスウィニー、ボリショイバレーがそれに続く2~4番手。
しかし勝つには馬場と展開の助けが必要。
得意のロングスパートに持ち込んでもヒシイグアスとラヴズオンリーユーは対応してくるし最高速で劣るのでゴール前で差される。
差し馬が多いので4コーナーから直線でのポジション争いで不利が発生すればレイパパレにもチャンス。
3着候補

ラヴズオンリーユー 唯獨愛你
前走のBCフィリーズメアターフは直線で前壁から驚くような脚を見せて差し切り勝ち。
走る気にあふれており、好調を持続していると思う。
もう以前のように崩れることはない。
負けるとしたら相手がさらに強かっただけ。
ドゥバイオナーとどちらが強いか。


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