京都新聞杯 予想
前置き
去年の京都新聞杯の馬場はクッション値8.9(含水率G前14.4%、4角13.7%)。
レース週の水曜日に雨が降り、さらに金曜の午後にも雨が降ったため少し柔らかい馬場だった。
今年は晴天続きで去年で言えば開幕2週目のクッション値10.0(含水率G前13.0、4角10.3%)に近い馬場になりそうだ。
金曜日の時点でクッション値10.9(含水率G前10.8、4角9.3%)
特にゴール前の含水率が低いから前が失速しづらい。
前有利の馬場。
しかし去年の鞍馬S(1200m)のように前半600m32.8秒と速すぎると潰れる。
逃げたり先行したのが12、5、8、6と人気が無い馬では無茶をしては潰れる。
前有利だからってムチャシヤガッテというやつですね。
2週目の3勝クラス2200mでは1着ハーツクライxシンボリクリスエス、2着ルーラーシップxディープインパクト。
血統的にはディープインパクトはもちろん、ハーツクライなどのグレイソヴリン系を持った馬が他の芝レースでも目立った。
去年の京都新聞杯は少し特殊な展開でした。
ルペルカーリアが残り1000mで11.4秒に一気にペースアップして消耗戦に持ち込んだのだ。
そのため上位には高速馬場の持続力勝負が得意な馬やスタミナのある馬が残った。
ルペルカーリアに関して言えばその後のレースを見ても2200は明らかに長いので高速馬場の恩恵が大きかった。
今年は去年ほどの消耗戦にはならない…よね?
カギを握るのは前回同様逃げると思われるメイショウラナキラの秋山騎手。
ドゥラメンテ産駒なので下りの3-4コーナーで加速して800m勝負になるかもしれない。
秋山騎手が我慢できれば、2,3番手だろうポッドボレットの福永騎手が残り600mで動き出す。
印
中団から前でレースする馬を選ぶ。
◎①メイショウラナキラ
前走の圧勝劇もクッション値10.2の高速馬場。
明日もクッション値は10以上なので逃げ残りを期待。
〇⑩ブラックブロッサム
外枠で良かった。大型馬だし、騎手的にもレースしやすい枠。
▲⑥アップデート
血統からこの条件は〇
スタートがうまく行って好位で競馬できればチャンスある。
△⑤ミスターホワイト
落ち着いた追切と先行力と高速血統。
△⑦リアド
やや外枠から4コーナーでいい位置につけれそうだ。
ここ2戦はこの馬の良さがいかされない競馬だった。
△⑧ショウナンアデイブ
前走は1番枠で後手を踏んで展開合わず。
ヴェローナシチーと迷って、前で競馬できそうなこちらにした。
次点
⑪ヴェローナシチー
能力はあるが差して届かず
⑫ポッドボレット
先行できるし、中京得意な福永騎手だしって買い要素はある。
人気なければ3着に。
馬券
単勝①1000
複勝⑥500
ワイド①⑥⑩ 3x300
馬単
1着①⑩ 2着①⑩⑥4x300
3連単
1着①⑩ 2着①⑩ 3着⑥⑤⑦⑧⑫ 10x500
1着⑩⑥ 2着⑩⑥①⑤ 3着⑥①⑤⑦ 16x100
出走予定馬
ブラックブロッサム
キタサンブラックxOrpenxボールドルーラー系xニジンスキー系
母父Orpenと言えば日本で言えばサトノダイヤモンドだがサトノダイヤモンドはヘイローが支配的なのでブラックブロッサムとは少し印象が異なる。
サトノダイヤモンドの見目麗しくバランスの取れた馬体はOrpenの影響だと思われる。
欧州ではマイル以下で活躍する馬が多い。
Orpenの母がマキャベリアンの母と姉妹というのも大きく、スピードの裏付けになっている。
キタサンブラック的には母母が四肢が長く可動域の広いボールドルーラー系で相性が良い。
ブラックブロッサムは522キロの大型馬だけど重苦しい感じはなく、大寒桜賞の重馬場も関係なく走っていたようにボディバランスも良い。
大きな体を使いこなしている。
平均から速いペースでスタミナと持続力が要求される展開なら勝ち負け。
問題は高速馬場でスローからの瞬発力勝負になった時。
先行するので上位には残れるだろうが、勝ち切れるスピードを見せられるか?
ポッドボレット
先週のレヴァンジルよりは少し上だがそれでも人気ほど強いかは疑問。
血統的には父にグレイソヴリン系あり、母は北米血統で高速馬場にあっている。
3,4着。
リヤド
若駒Sは進路の問題があったとはいえ加速力はそれほどでもなかった。
前走と新馬戦を見比べると新馬の跳ねるような走り方から良馬場向き。
福永騎手のコメント
「4コーナーの手前で躓いて、そこからのめるような感じになりました。それでも最後は地力で頑張ってくれているのですが、現状ではこういう馬場では踏ん張り切れないところがあります」
いまいち強気にはなれないが開幕週のキレイな馬場はこの馬に最高の舞台。
人気はするだろうがおさえたい。
アスクワイルドモア
キズナxゼンノロブロイ
血統的には走りそう。
しかしここ2走のスタートの遅さは開幕週の馬場では差して届かずになりそう。
ヴェローナシチー
エピファネイアxゼンノロブロイxクロフネxグレイソヴリン系
血統的には最も勝ちそうな馬。
中京2200mで回収率単複100%超えのエピファネイア。
高速馬場に強いクロフネ。
若葉Sは勝ち馬に上手く乗られたがこの馬は最後まで前に詰めていった。
この馬もスタートが遅いのでどうしても追い込んで足りずになってしまうのだが。
スタート悪くても巻き返せる外枠がいい。
2,3着の可能性高い。
アップデート
エピファネイアxステイゴールド
全兄のリスペクトの2勝は2400mと2600m
セントライト記念以降の使われ方が迷走して引退。
アップデートの前走は阪神2400mで3着(上り1位)
スタートで隣の馬に前をカットされてブレーキかけて後ろからになった。
最初のコーナーでは騎手が抑えていたのでこの馬にはペースが遅すぎた。
先に動いて直線半ばでは先頭に立ったがゴール前で内の2頭に差し返された。
仕掛けたタイミングの差ですね。
和田騎手のコメント
「スローペースで前走より噛んでいました。スムーズには行ったんですけどね。良い瞬発力をしています。まだ3戦目ですし、長いところで上手に走っています。これから楽しみです」
エピファネイア産駒はこのコースの相性がいいし、母父ステイゴールドも回収率単複100%超え。
ボルドグフーシュ
スクリーンヒーローxLayman(サンデーxヌレイエフ)xウッドマン
母ボルドグザグはフランスで2歳に3戦3勝して引退。
ドーヴィルのマイルGⅡをルメール騎乗で好位から抜け出して勝った。
母の兄弟にはジャンプも4頭いるので脚は長いのかも。
スタートから前半はゆっくりなので開幕週の高速馬場ではやや不利。
ミスターホワイト
ハーツクライxクロフネ
高速馬場が良さそうな血統ですね。
前走は雨の中の稍重で快勝したけどパンパンの良馬場でさらなるスピードをみせてくれそう。
追切の動きもゆったりとした中でも前脚の可動域が広そうで長くいい脚を使えそう。
メイショウラナキラ
ドゥラメンテxパントレセレブル
若駒Sでリューベック君との馬券を取らせてもらってからなんとなく応援している馬。
前走のクッション値10.2の良馬場で跳ねるように走っていた。
これは母父のパントレセレブルの影響か?
パントレセレブルも硬い良馬場の凱旋門賞で2分24秒60で2着に5馬身差の圧勝。
ラナキラの追切の動きは不満ありそうに走っていたけど重い馬場だったから嫌だったんじゃないかな?
硬い馬場で期待。