株:2月17日 マーケットアナライズマンデーの岡崎さんのお話
このnoteは素人の妄想の垂れ流しであり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、特定銘柄および株式市場全般の推奨や株価動向の上昇または下落を示唆するものでもなく、将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものでもない。
最終的な投資決定は読者ご自身で判断するノス。
まとめ
岡崎さん
アメリカは無店舗の売り上げが落ちたので2月に戻っているかどうか。
アメリカはちょっと元気のない状態。
日本はよくわからない。
GDPのデータを精査しないといけない。
先週も下がると思ったら下がらなかったし、今週も日銀がETFを売却しますと言う割にしっかりしている。
どっちかと言うと下がりにくいからシステム的には買いになるのだが、頭の中がグルグルしていてわからない。
鈴木さん
今回の決算で中期経営計画を見直す企業が多かった。
見直しで株価が底を打ち企業があるのではないか。
PBR、ROEの改善に向けた動きを発表している企業の見直し。
例えば京セラ
今週のストラテジー
日本もアメリカもあまり動いていない。
落ち着いているんですが、マーケットを取り囲む環境はクルクルクルクル変わっていて岡崎さんの頭はグルグル回っていて神経がすり減らされる。
そんな日々を過ごしています。
ウクライナ紛争がどう決着するのかが一番。
戦争の歴史をずーっと読んでいました。
第一次世界大戦からベトナム戦争までどうやって戦争が終わったのか。
数々の戦争の終わり方を見直していた。
でも、今回ばかりはちょっとな、という所ですね。
データをみるとはそういう事。
過去の終戦のデータを見比べる。
ロシアとウクライナの紛争は前例がないのでなかなか説明できないので次回に持ち越す。
今日でたGDPが2.8%、前期比0.7%増を見て腰を抜かした。
そんなに強かったの!?
案の定、個人消費は0.1しか伸びていない。
今回伸びた原因は純輸出。
輸出が伸びたのではなく、輸入が恐ろしく減っている、前の期に比べて1.8%も落ちている。
輸入が減ったと言う事は内需が小さくなっている。
前の月に在庫を増やし過ぎたのか、資源価格が大きく下がったのか。
一番怖いのは日本の消費が根本的に落ち始めているのかどうか。
これに関してはあとで長浜君に聞くが、マーケットもまだ消化しきれていない。
(素人注釈:輸入が1.8%減っていると言うのは名目季節調整系列です。
そこでは輸出も2.1%増えているので輸出も伸びている。
実質減系列で見れば輸入の伸びが鈍化し、輸出が増えているのがわかる)

外需は輸出が1.1%増と3四半期連続でプラスだった。軽油などの石油関連製品が増えたほか、製薬会社が特許権などを譲渡し、サービス輸出も増えた。計算上は輸出に分類するインバウンド(訪日外国人)の日本国内での消費も引き続き好調だった。輸入は2.1%減だった。医薬品や電子部品などの輸入が減ったことから3四半期ぶりにマイナスに転じた。

もう一つは先週の金曜にアメリカで発表された小売り統計でちょっとした異変が起きている。
例年、12月にクリスマス商戦でバカみたいに消費して1月は落ちる。
その季節調整を差っ引いて発表するのですがマイナスだった。
今年の1月は山火事があったのでそれは差っ引いて考えなければいけない。
でも弱かったな、というのが新聞報道ですが、無店舗がスゴイ悪かった。
これまでのパターンだと1月に悪くても2月に取り戻すのが無店舗販売だった。
今回は1.9落ちたけど次は2%取り戻すみたいな。
凸凹になるんだけど、基調として強くなっていく。
アマゾンに代表される無店舗が小売り全体の10%を超えるようになったのは2016年から。
それからは落ちたら上がるを繰り返してきたのだが、唯一の例外は2022年の第一四半期。
2月に大きく減ったが3月に戻らなかった。
結果、その四半期はアメリカはほぼ成長しなかった。
(素人注釈:2022年の1月は1018.25億ドルで、2月は1002.38億ドル。1月の数字を超えたのは5月になってから)

無店舗は運ぶ人さえいれば事足りるので安定してる。
なので無店舗の販売が停滞しなければアメリカの経済成長は続くよという感じ。
なので今年の1月で落ちたのはいいとしても2月にも伸びなかったら、これはちょっとまずいなと言う形になる。
それを受けてかどうかわかりませんが金利が大きく下げた。
株価は変わりませんでしたが、一番下げたのは貴金属系。
金やプラチナが落ちて、それなりに細かい所を見て反応する人は反応したと言う感じ。
先週のCPIも手ごわく、3月の利下げはなさそうだとなり、そこに小売りのさえないデータ。
それらを踏まえて今週はどうしようかと言う所。
アメリカに関してはちょっと元気のない状態。
株式市場はこういう局面に向けて着々と準備を進めているような感じ。
アメリカの個別株オプションではコールが多いのですが、ウォールマートのオプションでプットが凄く増えた。
(素人注釈:P&Gやジョンソン&ジョンソンも下げている。
中国製の新しいブランドのおむつがウォルマートなどで市場シェアを獲得していて価格圧力が高まっているかららしい)
ひょっとしたら小売りにひびが入っているのかもしれない。
DeepSeekショックからNVIDIAの株価がさえないのですが、一方でインテルにはお金が入ってきたりとか。
(素人注釈:NVIDIAは138まで戻しています。120ドル以下で拾った人も多いでしょうしそういう人はとりあえず成功でしょう。
インテルは18.5ドルが下値の抵抗線になっていてそこで拾うかどうかでしたね)
金利が下げられない中で成長期待がちょっとづつ落ちて来ている。
DeepSeekも最先端の半導体の成長期待を落としている。
成長期待が落ちて、金利が下がらないとなれば教科書に戻らないといけない。
金利はリスクフリーレートと言うのがあって、下がっていればいい。
下がっているとリスクフリーレートに対して下がれば株が上がる。
日本流に言えば金利がゼロなんだから株を買えばいいだろう。
でも金利が4%あれば、預金しときゃいいとなる。
これがリスクフリーレートとリスク資産のどちらがいいですかと言う事。
EPSが伸びない、金利が下がらないとなればどちらも株価に対して圧縮圧力がかかる。
これを専門用語で言うと、バリエーション調整と言う。
利益から見た時の価値はどうかというのと、リスクフリーレートに対してどうかと言う事。
日本の投資家はリスクフリーレートがゼロだったのでこの考えが苦手。
リスクフリーレートが下がらない中で成長にちょっと傷が見えたのでアメリカに関しては今週は不安な1週間。
日本はようわからんですわ!
さっきのGDPをもうちょっと考えないといけないのと、先週も下がると思ったら下がらなかったし、今週も日銀がETFを売却しますと言う割にしっかりしている。
どっちかと言うと下がりにくいからシステム的には買いになるのだが、頭の中がグルグルしていてわからない。
アメリカに関しては不安なカードが3枚くらい出てきた。
鈴木さんのおススメ銘柄
今回の決算では中期経営計画を見直している。
今の中期経営計画と言うのはコロナの真っ最中に立てたモノ。
それを取り下げて計画の見直しをしている。
中国が構造的にダメになってきている。
ロシアが構造的に西側から切り離されている。
生成AIという未知のモノが出てきてお金が流れ込んでいるが、設備投資を止めなければならないと言う動きも見えた。
日経平均に関しては横ばい。
下はNISA的な買いが支え、上は企業の保ち合い解消の売り。
京セラ 6971
PBR0.7倍
ROE2%で業績があまり良くない。
今回の決算で通期の業績を下方修正した。
中期経営計画を取りやめた代表銘柄。
コロナの頃に出した設備投資計画を一旦チャラにして大規模なリストラ計画を出してきた。
今の京セラの収益は大きく二つに分かれていてセラミックや半導体のコアコンポーネントが景気に連動して大きく上下動する。
業績が良くなる時はこのコアコンポーネントが良く動く。
これが売り上げの45%を占めている。
残りの55%がプリンターやドキュメントのソリューションでこれは比較的安定しているので手を付けない。
今回はコアコンポーネントの方を大きくテコ入れする。
生成AIではない汎用のデータセンターはほとんど伸びていない。
スマホや自動車向けの半導体も低調。
見直しを迫られている。
こういう企業はだいたい見直しがする時がボトムになりやすい。
明日以降は上がって行くとは言えないが、だいたい並みの大底にきているんじゃないのか。
この土日に半導体のキオクシアが市況の悪化を受けて設備投資を25%減額するというニュースがあったが、少しづつ後ろ向きのニュースが目に触れるようになってきた。
トヨタがROEを20%にするというニュースが去年あったが、その1か月前にTHKがROEを17%に引き上げるという発表があった。
THKは借入金を増やし、保有現金を減らす。
現金を減らす過程で自社株買いをして自己資本を減らす。
資本構成を変えていく。
この資本構成を変えていくという方法を取るのは次は京セラではないか
(素人の決算のまとめ
2025年3月期第3四半期決算概要
•売上高はほぼ横ばいでしたが、利益は減少しました。
•汎用データセンターやスマートフォン、自動車市場向け部品の需要低迷が影響しました。
•生産設備の稼働率低下や人件費の増加、一時損失の計上が減益の要因です。
•一時損失として、減損損失などが約430億円、海外子会社における繰延税金資産の取り崩しなどが約180億円計上されました。
2025年3月期業績予想
•売上高、営業利益、税引前利益、親会社の所有者に帰属する当期利益は、前回予想(2024年10月公表)から下方修正されました。
•ソリューションセグメントにおける市況回復が想定を下回ったことが、売上高下方修正の理由です。
•減収に加え、減損損失や繰延税金資産の取り崩しによる税金費用等の一時損失の計上が、利益下方修正の理由です。
セグメント別動向
•コアコンポーネント:汎用データセンター向けFCBGAの販売減少により微減。半導体部品有機材料事業における有形固定資産の減損損失等約430億円の計上により、大幅に減少。
•電子部品:欧州自動車市場の低迷により需要が減少しましたが、情報通信・産業機器市場向けの販売増加と円安効果でほぼ横ばい。KAVXグループにおける新工場の稼働率低迷や人件費増加により大幅減益。
•ソリューション:ドキュメントソリューション事業の円安効果による増収が、他の事業の減収を相殺し、ほぼ横ばい。ドキュメントソリューション事業の増収とコミュニケーション事業の収益性改善により増益。
企業価値向上に向けた取り組み
•事業戦略と資本戦略の両面で企業変革を推進し、早期のPBR1倍以上を目指しています。
•課題事業の黒字化、ノンコア事業の見直し、研究開発のコア領域への集中など、事業の選択と集中を進めます。
•KDDI株式の売却を加速し、今後2年間で保有株数の1/3程度を売却する予定です。
•2,000億円規模の自社株買いを計画しています。
•取締役の任期を2年から1年に短縮する予定です。
•経営改革担当役員を新たに選任する予定です.
•有機パッケージ事業の戦略見直しとKAVXグループの生産体制最適化を進めます。
課題事業における構造改革
•半導体部品有機材料事業:汎用データセンター向けFCBGAの需要回復が期待できないため、構造改革に着手。既存製品の増産に係る設備投資の停止、製品ミックスの改善、鹿児島川内工場における新棟稼働の延伸、人員削減などを行います。
•KAVXグループ:京セラからの技術支援によりMLCCの歩留まり改善が進捗。タンタルコンデンサはAI・SSD市場の拡大を受け、ポリマータンタル品の受注が拡大傾向)