宝塚記念 2024 ブローザホーンおめでとうございます
勝ち時計 2分12秒0
レースラップ 12.4 - 10.9 - 12.3 - 12.7 - 12.7 - 12.9 - 12.2 - 11.4 - 11.7 - 11.3 - 11.5
前後半(1000m)61.0-58.1
雨が降り続いた割には重馬場より悪化はせず、時計も極端に悪くならなかった。
ブローザホーンが去年勝った不良馬場の烏丸Sが2分14秒9。
その時の馬場と比較すれば、開催最終週で内は傷んでいましたが外はそれほど悪くなかったという事ですね。
そしてDコースでその外側を走りやすい条件が揃っていた。
ディープインパクトの雨の稍重での京都開催だった宝塚記念の勝ち時計が2分13秒0。
そのレースでは2番目に体重が軽かったディープインパクト。
そして今年は最も体重の軽いブローザホーンが1着で2番目に軽いソールオリエンスが2着。
足元が不安定な重馬場は馬体重が軽い馬がけっこう活躍するんですよね。
そこにもっと焦点を当てれば良かったのか(失敗)
今日は『道中で内を走ったら負け』という馬場。
直線でも外が有利で、枠も自然と外を走れる馬が有利。
1着 △ブローザホーン
外枠スタートで外側の列の一番後ろ。
向こう正面では外の列で⑩ローシャムパークの後ろ。
3-4コーナーではディープボンドの後ろ。
道中は馬場の良い外側でしかもしっかりと前に馬を置いて走れた。
菅原騎手のスタミナを温存する意識の高い騎乗だった。
4コーナー出口で大きく外に出して直線で一番いい所を走り、見事に1着。
菅原騎手の馬場を意識した好騎乗だった。
菅原明良騎手のコメント
「物凄く嬉しいです。この馬に乗せ続けてくれたオーナー、関係者に感謝の気持ちで一杯です。
位置取りはゲートを出て、馬と相談しようと考えていましたが、思ったより後ろになったなとは思っていました。
重馬場を苦にしないタイプなのでいつもと変わらず走ってくれましたし、向正面でローシャムパークが上がって行くのが見えて、一緒に少し上がって行っていい所で競馬が出来たと思います。
4コーナーを回って来るときも持てるくらい余裕があって追ったら伸びる、という自信がありました。
直線に向くにつれて動かして行って、かわしてくれればと思って追っていました。強かったです。馬に感謝しかありません。今年中にGIを勝ちたいという気持ちが強かったですし、勝ててホッとしています」
2着 ◎ソールオリエンス
好スタートから1-2コーナーでは外の列で壁を作れなかった。
壁を作れた菅原ブローザホーンとは道中でのスタミナ消耗で差がついてしまった。
細かいように思えるが、競馬だけでなく、スピードスケート、自転車、マラソンとあらゆるレースで空気抵抗は大きな意味を持つ。
残り1000m地点でようやく前に壁を作るが、少し遅かった。
4コーナー出口で⑫の後ろについて外に出して行った。
直線では⑫の内側を狙おうとしたが③べラジオオペラと⑫に前を少し狭められる場面もあった。
⑫の外側に出していたらと思わずにはいられない。
勝った馬との差は騎手の位置取り、進路どり、壁の意識。
横山武史騎手のコメント
「馬場の適性は皐月賞でも証明していました。その点はプラスです。それ以上に返し馬のバランスが良かったです。いつも以上に大きく変わったと感じました。これだけバランスが良くなっていれば、次も楽しみです。元々古馬になってからと思っていたので、まだまだやれる馬です」
3着 べラジオオペラ
スタートは一番良かったですね。
しかし、外をチラチラと見ながら控える。
そして2コーナーでは外2列目先頭の⑦プラダリアの後ろに位置どった〇
さすがです。
内側を走らせてはいけないと、馬場のバイアスをしっかりと把握した位置取りです。
3コーナーで外に出し後ろから上がってきた⑩ローシャムパークと並んで3-4コーナーを走り、直線に入って先頭に立つ。
最後は2頭に抜かれましたがこの枠からできる事はやりました。
さすが京都の成績が向上している横山和生騎手です。
しっかりと考えて乗っています。
横山和生騎手が『京都いいよ!』というのは気になる馬達でも述べていたことで、騎手で買うべきだったかと反省。
横山和生騎手のコメント
「勝ちにいった分ですね。今までいろんな形の競馬をしてきましたので、この馬のペース以上の動きをしてきた馬を行かせて運びました。ローシャムパークに動かされた分最後にしんどくなりましたが良く頑張って走ってくれたと思います」
4着 〇プラダリア
クビ差(号泣)
スタートで少し遅れてしまった。
③べラジオオペラに後ろを取られてしまったのが敗因。
③の風除け係になってしまった><
外側の馬場のいい所を選んだのはさすがだが。
この画像でハッキリしている。
池添プラダリアの列が1~7着を占めており、このレースでの正しい位置取り。
ここより内を走った馬はノーチャンスの馬場バイアス。
プラダリアの後ろでしっかりとスタミナ温存できた③に敗れてしまった><
池添謙一騎手のコメント
「返し馬の雰囲気は良かったです。京都は好きなのかもしれませんね。ゲートの中で担当者がいなくなるとガタガタしていて、その分、好スタートではなかったですが、位置を取りたかったので出していきました。道中は良い形で、馬場の良いところを選んで走って、手応えも良かったです。直線も踏ん張ろうとしていて、交わされてからも差し返そうとしていました。GIまであともう少しなので、また秋に頑張っていきたいです」
5着 ローシャムパーク
今日も1-2コーナーで行きたがる素振りを見せていましたからね。
大阪杯と同じ事をしましたが馬場と距離延長の分スタミナを消耗してしまいました。
普通に外をマクって行くのはスタミナの消耗が激しいのにそれを重馬場の距離延長でやるのは少し馬に厳しすぎた。
戸崎圭太騎手のコメント
「ペースは遅くなるかなと思っていたので、自分も前で運ぶことを考えていました。スタートしてスピードの乗りが良くなく後ろの形になりました。ただこの馬のペースではないと思い途中で動いていきました。もう少しリラックスして走ることができたらもう少し我慢できたと思います。頑張ってくれています」
6着 △ドウデュース
スタートしてすぐに外を意識していた〇
向こう正面ではしっかりと外の列の後ろで折り合ってた。
ただ、4コーナーでの進路選択を間違えた。
いくらなんでも外過ぎるのはマズいんじゃないか?
そういう常識が働いたのだと思う。
しかし、4コーナーで最短距離を進めたが、直線での内外の馬場差が大き過ぎた。
正解は大外ブン回しだった。
収穫は日本の重馬場は問題ないという事。
バランスを崩すことなくしっかりと走っていた。
武豊騎手のコメント
「残念でした。いつもの競馬はできていました。4コーナーで外を回りすぎると思い、切り替えて、内を選択しました。少し行きたがっていましたが、問題ない程度でした。状態も良かったし、結果は馬場のせいにはしたくないですね。巻き返したいです」
8着 △ルージュエヴァイユ
思い切っていきましたね。
遅いペースが予想されましたし、いい判断だったと思います。
エプソムCでも2番手で2着していますし、けっこう自在性のある馬。
ただ、内を走ってしまったのが響いた。
馬場状態を考えれば池添プラダリアの走った場所が正解。
走りじたいは今日の馬場でもしっかりしていたので進路どりさえしっかりしていれば掲示板はあったかもしれない。
能力の高さは間違いない。
10着 ▲ジャスティンパレス
スタートで少し遅れてしまった。
内を避ける意識はあったが、十分に外を取れなかった。
直線でも前のプラダリアが大きく外に向かったのに中途半端な位置を選んでしまった。
あとはやっぱり状態もそんなに良くなかったんじゃないかな。
追切で評価を落とした自分の目をもっと信用するべきだった。
失敗。
今日のレースはジャスティンパレスには参考外。
ただ、次から重馬場は割引。
負けた時のルメール騎手のコメントは結構適当なので話半分に聞きましょう。
ディープインパクトの子供だから重馬場難しいというのは暴論に過ぎる。
シンプルに考えてもリファールを持っているので重馬場が得意まである。
後は個体差だし、今日は進路どりも良くなかった。
C.ルメール騎手のコメント
「いいレースでした。スムーズに4コーナーまで手応え良く運べました。ただ直線は進んでいきませんでした。ディープインパクトの子供ですから重馬場は難しいです。休み明けということもあったのか最後は疲れてしまいました」