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株:2月19日 宇宙関連

このnoteは素人の妄想の垂れ流しであり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、特定銘柄および株式市場全般の推奨や株価動向の上昇または下落を示唆するものでもなく、将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものでもない。
最終的な投資決定は読者ご自身で判断するにゃ。
この記事にそそのかされて売買しないにゃ、будь ласка。


H3ロケット2号機の打ち上げ成功

宇宙産業は2040年に世界で現在の3倍以上の約150兆円に成長することが期待される有望分野。
日本も「宇宙産業ビジョン2030」で国内の市場規模を2030年代初頭に2兆4,000億円までに倍増することが掲げられている。

現時点では約42兆円の世界の市場規模のうち日本の市場規模はわずか1兆2,000億円程度

2021年の宇宙産業の市場は主に3つに分類

『衛星サービス』
人工衛星を活用したデータの配信、通信、取得等のサービス提供を行う市場で、具体的には衛星テレビ、ラジオなどの配信サービス、衛星電話などの情報通信サービスや、地球観測=リモートセンシングといったデータ取得サービス等
アメリカのSpaceXによる衛星を利用した高速・低遅延のインターネットサービスStarlinkは日本のKDDIも利用
イギリスのOneWebは政府機関や企業向けの衛星通信サービスを提供しソフトバンクグループも出資

『非衛星サービス』
政府予算の投入による惑星探査市場、月面開発など。
商用の有人飛行
アメリカのBlue Originは有人宇宙船を打ち上げるビジネスモデルを手掛ける

『地上設備』
地上設備分野は、ネットワーク機器、衛星測位機器、民生機器(衛星テレビ、衛星ラジオ、衛星ブロードバンド機器など)で構成されている。
航空機内Wi-Fi接続サービス機器、ナビゲーション端末、携帯端末の部品であるチップセット、交通情報システム、航空機アビオニクス、測量機器、船舶・鉄道関連システムが含まれる。

将来的には、太陽発電衛星による24時間発電、ワイヤレス電力伝送技術によりドローンやロボットへの給電。
衛星のメンテナンスや宇宙ゴミ除去サービスもありそう。

今回のH3の成功は大変喜ばしいですが、まだまだアメリカには程遠い。

日本の宇宙スタートアップが自身の収益計画の実現性を高めていくことはもちろん重要ですが、宇宙ビジネスは市場投入に時間を要するため、他産業に比べ収益化に時間がかかるのも事実です。
さらに、スタートアップは大企業とは異なり、「ヒト」「モノ」「カネ」も足りているとは言えません。
日本の宇宙産業の閉鎖的な状況を招いている要因の1つに、日本企業のマインドが挙げられます。日本企業は宇宙ビジネスを「ロマン」と捉える傾向が強いですが、海外の企業は「ビジネス」と捉えています。顧客への提供価値やマネタイズ戦略、競合優位性の獲得を他のビジネス同様に考えています。この違いが、事業展開のスピードや大胆さの差となって表れているのです。

今回のH3ロケットに関わった企業

IHIエアロスペース  : 主エンジンLE-9の開発
三菱重工業      : H3ロケットの設計・製造、補助エンジンSRB-3の開発
SUBARU       : 主エンジンLE-9の燃焼器製造
東レ  : ファアリング(衛星収納)や固体燃料容器に炭素繊維を供給
UACJ       : ロケットの大型アルミ構造材を製造
日本航空電子工業  : 慣性センサーユニットを開発
イーグル工業    : 水素と酸素を分離するシールを製造

IHI0.58%、三菱重工2.45%、SUBARU1.18%、東レ1.70%、UACJ3.34%、日本航空電子工業0.18%、イーグル工業2.21%と今日は全て上昇。
今日は値上がり銘柄が1246と多かったので当然ともいえるが。

H3関連で特に上げたのが

セック3741
同社が開発した超小型衛星が乗っていた。
さらに18日夜にもニュージーランドから商業デブリ除去実証衛「ADRAS-J」が打ち上げられた。
今日700円高
2月8日の決算で大きく下げたが復活。
PER27.7、PBR3.48
企業価値215億円
売上7488
純利878
ROE10.9%

セックは、社会基盤システム、宇宙先端システム、モバイルネットワーク、インターネットの4つのビジネスフィールド(BF)でリアルタイムソフトウェアを提供する会社。
科学衛星や惑星探査機の搭載エンベデッドシステムと観測データの解析システムなど宇宙天文分野、各種研究機関向けの技術アプリケーションなど先端分野のソフトウェアを提供

デブリ除去衛星搭載エンベデッドシステム
科学衛星搭載エンベデッドシステム(『ようこう』『あすか』『すざく』『ひので』『ASNARO』)
惑星探査機搭載エンベデッドシステム(『はやぶさ2』『はやぶさ』『あかつき』)
宇宙ロボット(『Int-Ball2』『SORA-Q』)
国際宇宙ステーションきぼう日本実験棟関連システム(『MAXI』『SMILES』)
宇宙天気データベースWebシステム、宇宙天気予報運用サービス

自動配送ロボット向けの運行管理システムや自動運転にも力を入れている。
これも生成AIで大きく進歩する分野ですよね。

キャノン電子7739
今日185円高
小型衛星がH3に乗っていた。
衛星から超高感度カメラを使った撮影。
交通渋滞モニタリングや漁業での船舶監視やいけすのっ状況確認、石油貯蔵量予測など
PER12.92、PBR0.82
企業価値581億円
売り上げ96321
純利6566
ROE5.8%

べんちゃーきぎょう

QPS研究所5595
小型SAR衛星を開発・製造し宇宙から撮影した画像データを販売
従来の衛星ではリアルタイムに観測できなかったがSAR衛星は24時間どんな天候でも観測できる。
SAR衛星は従来の衛星より質量で1/20,コストで1/100というお求めやすさ!
2028年5月には24基による衛星網を構築し地表を15~30分間隔で撮影できるサービスの提供を計画。
現在は2基。
今年5月に2基を打ち上げ予定で満足できるサービスまでの道のりは遠い。
2028年頃にはもっと撮影間隔の短い衛星も世界には現れていると予想。
QPSがその競争に勝てるかどうか。
195円安><
PER---、PBR19.83
売り上げ469
純利マイナス164


ispace9348
月面へ顧客から預かる荷物を運ぶ事業や、月面からデータを提供する事業が柱。
月周回へ衛星を輸送したい事業者に対し月周回への輸送サービスを提供。
水や氷、月のレゴリスや月面の鉱物資源等の宇宙資源を利用した、燃料補給の新たな手法を開発
燃料供給の地球への依存を大幅に削減

次の動きは2024年の10~12月に月面探査車の打ち上げ予定
成功すれば月面探査と月面データサービスを提供できる。
顧客は高砂熱学工業、ユーグレナ、バンダイナムコなど

2020年の民間月面探査プログラムHAKUTO-Rには、日本航空(JAL)、三井住友海上火災保険、日本特殊陶業、シチズン時計、スズキ、住友商事、高砂熱学工業、三井住友銀行、SMBC日興証券が参加。
◆シチズン時計「軽くて、強い、独自素材スーパーチタニウム 月着陸船の着陸脚に採用」
◆高砂熱学工業「月での水素エネルギー生成に向けた、世界初の実証実験」
◆日本特殊陶業「世界初! 月でも使える固体電池」
◆三井住友FG「月資源産業の育成と月着陸船のペイロード事業(月への物資の輸送事業)の推進」
◆三井住友海上火災保険「月保険。新しい挑戦には、新しい保険が必要だ」

ここも確固たる売り上げには遠く、株価は雰囲気。
ロマンに投資するのだよ!
配当で懐は温かくなるがロマンは心を熱くしてくれる。
株価が1/10になれば寒気が止まらなくなって温暖化対策にもなる。

55円安><
PER---、PBR28.09
売り上げ989
純利マイナス11399

カイロスロケット初号機の打ち上げを3月9日(土)に予定

スペースワンは、カイロスロケット初号機の打ち上げを3月9日(土)に予定しています。
今回カイロスロケットに搭載されるのは、内閣官房の「短期打上型小型衛星」。
この衛星は、情報収集衛星に不測の事態が発生した際、一定期間代替することを目的とする、短期間に打ち上げ可能な小型衛星の有用性の評価を実施するもの。

小型ロケットの分野では多様なライバルが存在するが、一方で小型衛星打ち上げ用のロケットは全く足りておらず、打ち上げ待ちが続いている状況。

もし、小型で頻繁に打ち上げられるロケットが存在すれば、この課題を解決することができるのでけっこう現実的な商売のチャンス。

スペースワンは、キヤノン電子、IHI エアロスペース、清水建設、日本政策投資銀行らが出資し、2018年7月に設立された企業で関西電力とも資本業務提携。
三菱UFJ銀行も出資。

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