皐月賞 気になる馬たち
ダービーよりも距離は短いが高い心肺能力やタフさを要求されるむしろ菊花賞と関連性高いレース
過去12年で皐月賞3着以内馬の菊花賞は【6-1-1-8】だったはず。
去年は皐月賞の上位4頭は菊花賞に出走せず、5着のアスクビクターモアが菊花賞を勝った。
一昨年も皐月賞2着のタイトルホルダーが菊花賞を勝ち皐月賞3着のステラヴェローチェがハナ差の4着。
皐月賞は多頭数でペースが速くなりやすい。
それまでの前哨戦で経験したことのないペースになり、スピードの持続力と心肺能力、そして荒れた馬場こなせるタフさが要求される。
人気薄で皐月賞で3着以内に入った馬は前半600m35秒台のペースを経験している。
逆に言えば速いペースを経験していない人気馬は危ない。
2018年3人気キタノコマンド―ルは5着
2017年2人気スワーブリチャードは6着
2017年1人気ファンディーナは7着
2017年3人気カデナは9着
これらはみんな前半35秒台の経験のない馬達だ。
去年のイクイノックスも経験なかったんだけどあれは例外。
追い込みが決まりづらいながらも4コーナー14番手から3着に入ったドウデュースを含めてバケモノ級の馬に常識は通用しない。
開催後半の荒れた馬場
先週を見ても外差し傾向が強くなってきていた。
去年のダノンベルーガのように内枠をひいてしまうとマズイかもしれない。
内ラチ沿いではなく、2列目か3列目の2,3番手とそれをマークする馬にチャンス。
去年のジオグリフとイクイノックスのように枠の並びで能力差は逆転される。
前に馬を置けず外の先頭にでてしまったイクイノックスとその後ろで足を貯められたジオグリフ。
枠が逆ならイクイノックスが道中足を溜められて突き抜けていた。
ステップレース振り返り
ホープフルSは600m勝負
特にラスト4ハロンが12.5-11.9-11.2-11.9でL2(ラスト200~400m区間)で急激なギアチェンジがあった。
コースで言えば、3-4コーナー中間から徐々に速くなり、直線入り口の下り坂で最速に達し、ゴール前の坂で失速。
レースレベルは賛否あるが、悪くない。
3着キングズレインが毎日杯で凡走しているが、あの馬はホープフルまでは前半36秒以上の遅い流れしか経験していなかったのが毎日杯の速い流れについていけなかった。
毎日杯の馬場が表面が柔らかかったのも問題だっただろうが。
スローの差しが得意でそれがハマったのがホープフル。
前2頭の前残りだと前有利な流れだったと思われがちだが普通に能力の高い馬だっただけ。
セブンマジシャンも含めてホープフルで差してきた馬よりも先行の方が価値が高かったんじゃないかと思う(異論は認める)
外3列目の先頭という不利で5着に粘ったミッキーカプチーノの離脱が惜しまれる。
トップナイフは内ラチ沿いの最短距離を走り2着は有利だったが、しぶとさをみせた。
ファントムシーフは内ラチ沿いの前から3番手で直線入り口まで溜める最高の展開も、直線で前に進路がなく、外に出さざるをえなかった。
加速するタイミングが遅れたのが響いたレース。
京成杯は超スローからのラスト400m勝負。
ラスト3ハロン12.2-11.7-11.5という重賞ではなかなか見ない加速ラップ締め。
ソールオリエンスが4コーナーで外に膨れたのもあそこで急加速したから。キタサンブラック産駒はストライドもフォームも大きいから急カーブをうまく回りながら加速できない。
急カーブに沿って回ろうとするとスピードが出せず、それが中山苦手な原因。
皐月賞は外差し馬場傾向になりそうなので再び外の列から外を回る競馬でいいと思う。
ただ、この馬も速いペースを経験していないのでその点は不安だ。
セブンマジシャンは不利があったが前半スローは慣れた展開。
きさらぎ賞は馬場差を考えれば去年と同じレベル
フリームファクシは川田騎手が馬場の良い処を選んで走っての勝利。
共同通信杯は600m勝負。
とはいえ、過去の歴史からも共同通信杯はスローの600m勝負でも力のある馬が上位に来ている。
出遅れたタッチウッドが強引に先頭にでた。
最初の3ハロン12.9 - 11.1 - 11.3をみてもわかるように普通だったら失速する400~600m区間も11.3秒だ。
タッチウッドはこの前半に速い足を使ってスタミナを消耗して乳酸も足に溜まったはずだ。
それで2着に粘ったのは大きく評価できる。
まともにスタートすれば…というのはだれしも思う事だろう。
勝ったファントムシーフは2番手からやや有利な競馬。
4着タスティエーラと5着ウインオーディンは上がり1,2位で期待できる。
弥生賞も600m勝負
実績馬タスティエーラとトップナイフの1,2着。
内ラチ沿いでじっくりと溜められて直線でも前が空いたトップナイフ。
外3列目の先頭でスタミナ的に不利だったタスティエーラ。
ここはタスティエーラの強さが際立った。
スプリングSは重馬場適性と消耗戦。
グラニットが4着に粘っているしレベルは疑問。
ホウオウビスケッツは内の2番手で有利な競馬。
べラジオオペラは外有利な重馬場でダートみたいな競馬をして勝った。
向こう正面でそとに出してそのまま外を回っての勝ち。
前が失速する消耗戦で向いたが、いい勝ち方。
若葉Sはレベルに疑問符でそれなら勝ち馬に前走で先着したシャザーンか。
若駒Sで普通に勝つレースをしたワンダイレクトを直線後半だけで差し切ったマイネルラウレアはいかにも私の好きそうなタイプ。(つまり馬券にならない><)
評価
上位4頭から2頭は3着に入りそう。
勝ち負け
ファントムシーフ
タスティエーラ
2着候補
タッチウッド
トップナイフ
3着候補
ソールオリエンス 外枠で
ウインオーディン
共同通信杯は内を突いたのも良かったがしっかし33秒台の足を使えた。
血統的にペースが速くなってもよさそう。
穴馬
マイネルラウレア
戸崎騎手なので回ってくるだけかもしれないが。
まだ幼さもあり、レースで力を出せるかどうかも不安。
しかし、能力は非凡なものがある。
私がイレこんで失敗するタイプ。
ワンダイレクト
地味な成績だが、本気で穴っぽい馬。
欧州風味の血統、好位で競馬できるレースセンス。
弥生賞で0.2秒差。
鞍上的にもサンリヴァる可能性あり。
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