共同通信杯 2024年 ジャスティンミラノおめでとうございます
共同通信杯は過去の例からもスローの瞬発力勝負で勝ち時計は遅くても上り上位馬は春のGⅠで要注目
勝ち時計が遅くて上りだけの競馬じゃ実力はわからないんじゃない?
という意見はごもっともです。
共同通信杯に関しては勝ち時計関係なく3着以内で上りの速い馬が春のクラシックで活躍する。
例えば2021年のエフフォーリアの勝ちタイム1分47秒6は同じ日の未勝利の1分46秒7より0.9秒も遅い!
しかし、1着で上がり2位のエフフォーリアは皐月賞、3着で上がり2位のシャフリヤールはダービーとしっかりGⅠを勝っている。
その未勝利の勝ち馬は弥生賞で8着。
2022年も未勝利より勝ち時計は遅かったが1着上り1位ダノンベルーガは皐月賞ダービー4着><、2着上り3位のジオグリフは皐月賞1着。
今年の共同通信杯も未勝利バロネッサの勝ち時計1分46秒2より1.8秒も遅いが何も心配する必要はない。
1着上り2位ジャスティンミラノ、2着上り2位ジャンタルマンタルは春のクラシックで要注目。
1着 ジャスティンミラノ
1分48秒0
12.8 - 12.2 - 12.3 - 12.7 - 12.7 - 12.2 - 11.4 - 10.9 - 10.8
今日の東京競馬場のクッション値は9.7
昨日は9.4で夜に水を撒かなかったので乾いて速い馬場になった。
そんな馬場でスローになったので上り32.6秒という速い上り勝負になった。
これは東京競馬場の上りの限界に近い数字。
エイシンフラッシュの毎日王冠で32.8秒
過去にはゴールデンナンバーが府中牝馬で32.0秒。
ディアドラも府中牝馬で32.3秒。
いずれも秋の東京で冬の東京で32秒台は珍しい。
共同通信杯でこれまで唯一32秒台を記録したダノンキングリーはダービー2着で後にグランアレグリア相手に安田記念も勝っている。
戸崎騎手のコメント
「調教にも乗っておらずテン乗りでしたが、映像を見て良い馬だというのは感じていました。乗りやすかったですし、強い勝ち方ができたと思います。スタートは決まらなかったのですが、ペースも遅くなりそうだったので位置を取りにいきました。手応えは十分にありましたし、追ってからも味のある馬で、強かったです。乗りやすかったので距離も問題ないと思います」
位置取りとして有利だったのはエコロヴァルツとジャンタルマンタル。
ただ、ここまでペースが遅いと風除けによるスタミナ温存もあまり関係なくなる。
純粋に溜めてどのくらいの末脚を繰り出せるかの勝負でジャスティンミラノとジャンタルマンタルはほぼ同じ。
これで新馬戦でジャスティンミラノより厳しいレースをしていたヘデントールの次のレースの注目度が俄然高まります。
2着 △ジャンタルマンタル
川田騎手のコメント
「直線で1馬身まで差が詰まったのですが、さらにそこから離されてしまったので、向こうのほうが今日のところは強かったというところです」
血統的にアメリカダートなので高速馬場でスピードを持続させながら走るレースが得意な馬で今回のような極端な後半勝負は得意とは言えない。
それでも勝ち馬と同じ上り32.6秒で2着は地力の高さの証明。
良馬場なら春のダービーは距離適性が短くてもダノンキングリーのようにスピードで対応できる。
どちらかと言えば皐月賞の方が難しいか。
3着 パワーホール
田辺騎手のコメント
「良い感じで刻めました。途中も力を抜いて走れていました。今日、ここでどれくらいやれるのかと思っていましたが、頑張ってくれましたし、色々と面白そうな馬です」
展開がはまりました。
『組み合わせとしては決め手のある上位人気馬と決め手に欠くが先行力や粘りがある穴馬』と言っていたのに逃げそうな馬を選択肢に入れなかった私の失敗。
4着 △ディマイザキッド
キング騎手のコメント
「この馬にとって、今回相手関係が上がっていましたが、よくそれにも耐えて頑張ってくれました。よーいドンの流れになり、この馬にとってペースは適正ではありませんでしたが、瞬発力を見せて、最後の400mで良い脚を使ってくれました。もう少しペースが流れていたら、良い結果を出せると思います」
スタートは悪くなかったのですがエコロヴァルツの斜行で後退を余儀なくされ、結果的に足を余してしまいました。
未勝利の勝ち方が良かったので注目していましたがこれは本物ですね。
このクッション値9.7の馬場で上り最速を出せたというのは軽い馬場の適性が非常に高いという事。
サンデーとブライアンズタイムのクロスを持ち、父ディーマジェスティらしさが良く出ています。
父と違い共同通信杯は勝てませんでしたがこの馬の末脚はこの世代のトップレベルで通用するものです。
要注目!
5着 ◎エコロヴァルツ
スタートして内に切れ込んでショーマンフリートと少し接触。
武騎手のコメント
「レース前からテンションが高く、心配していましたが、懸念材料がモロに出た感じです。引っ掛かかってしまい、ちゃんと走れなかったです」
ペースが遅く、むりやり抑え込まれて気分を害し、尚且つ直線でも右を向いて真剣に走れていない。
今日のような32秒台の上りはこの馬には難しいとも思う。
本来なら今日のような展開なら先頭を走らせるべきだが、春のクラシックに向けた勉強のためにおさえたのだろう。
今日はリズムを崩してしまった。
テンションの高さは、東京の地下馬道で増幅されることもある。
一度経験して学習するか?
7着 〇ミスタージーティー
坂井騎手のコメント
「ゲート裏までのイレ込みがかなり激しく、いい精神状態でレースに向かえませんでした。スタート後の不利と落ち着いたところで乗っかかられて…。ちょっとパニックになって走ってました。力負けではないと思うので、また改めて」
スタートしてエコロヴァルツの斜行で少しブレーキ。
その後もしばらく不機嫌モード。
とりあえず33.0秒の上りは使えているので次のレースに期待。
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