朝日杯FS ジャンタルマンタルおめでとうございます! レースを振り返るよ
スムーズにレースを運べなかった馬が多かったですね。
クッション値8.8?の良馬場
去年の12月阪神のクッション値は9.7~10.9。
一昨年は9.3~10.0で3年前は9.6~10.2。
それが今年の12月は8.7~9.2。
それでもレースタイムは去年とほぼ変わらず。
六甲Sは同じ1分20秒3、2歳未勝利1600mも0.1秒しか違わない。
これは馬場ではなく、『測定方法が変わったのではないか?』
推測にすぎませんが真実はいかに?
朝日杯FS 2021年の当たり年に続けるか?
勝ち時計1分33秒8
12.5 - 10.9 - 10.7 - 12.0 - 12.3 - 11.9 - 11.2 - 12.3
前後半34.1ー35.4
ラップ推移としては2021年に似ているかな?
今年の方が前半は少し速いけど600~1200m区間が緩んでL2(1200~1400m区間)が11.2秒で最速で最後に大きく失速。
11.9ー11.2で急激なギアチェンジがあり、スピードがない馬や道中でスタミナを消耗してしまった馬がふるい落とされた。
2021年を例にとれば、勝ち馬から0.5秒差以内で上がり1位34.5秒は1着がダービー馬、5着が皐月賞馬。
3着で上り3位34.6秒はNHKマイル馬。
2着で上がり5位34.8秒がセリフォス。
4着で上がり4位のアルナシームだけがその後GⅠを勝っていない。
時計は速くなくてもこういうラップで上位に来る馬は信頼できる。
今年は、1着上り3位34.8秒ジャンタルマンタル、2着上り1位34.1秒エコロヴァルツ、4着上り4位タイ34.9秒ジューンテイク、5着上り4位タイ34.9秒タガノデュード、6着上り2位34.6秒サトミノキラリが来年春のGⅠ戦線で期待できる。
特にエコロヴァルツがヤバい。
1着 〇ジャンタルマンタル
スタートからあちこちで接触がありました。
ジャンタルマンタルも②と少し接触しましたがさっさと前に出ることができてその後のレースもスムーズに運べました。
内ラチ沿いで抑えのきかなかった⑧ダノンマッキンリーの後ろ。
残り600mで⑧が内を空けてくれて前に進出。
⑧のルメール騎手がしきりに内側を見ていたのは何だったのかな?
おかげで4コーナーから直線もこれ以上ないくらいにスムーズに出せて快勝。
経済コースを走れて、前壁にもならず、直線も進路が簡単に開いた。
非常に有利なレース運びでした。
予想通りの力を発揮してくれました。
3歳春の高速東京の2400mなら対応できるだろう。
3歳春にはもう1段上に成長しそうな雰囲気もある。
2着 ◎エコロヴァルツ
スタートして下がって行った時はオワタ/(×Д×)\と絶望
まさかあそこから巻き返すなんてお前どんなバケモノかよ!?
追切の動きが大物感あって『かなり強い馬の可能性あり』とは書きましたが…
なんか、ディープインパクトが天に召されてからブラックタイド系の活躍がストップ高。
キタサンブラック産駒の大活躍にイクイノックスが新種牡馬で加わり、数年後にはエコロヴァルツも種牡馬になれば(気が早い)ブラックタイド系が日本の主流に躍り出る?
全兄弟でも産駒に受け継がせていくモノが違うのが面白いですね。
イクイノックスもそうなんですが、速いスピードをゆっくり走っているように見せるんですよね。
全身の使い方が上手いから無理なく速く走れる。
偉そうに言うのもなんですが、今回のエコロヴァルツの追切の動きは見ておいたほうがいい。
あれが、あれこそが能力の高い馬の走り方。
レースを振り返ろう。
スタートは良い馬で今回も前の方で競馬できるかと思ったら、②と何回か接触して下がって行ってしまった><
しかたなく後方待機。
最初から抑えて下げたのではなくて、接触で気分を害しての下げ。
これは普通の後方待機よりも馬の負担は大きい。
そして直線では大外に進路を取っての追い込み。
脚を溜められたのはあるが、大外への距離ロスもある。
素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。
次はもう間違いなく1番人気でしょうが、期待です。
3着 タガノエルピーダ
ヒモがかすりもしなかった><
この馬もスムーズに自分の競馬ができた。
無理なく内の2、3番手という最高のポジション。
残り600mから外を意識して直線では視界良好。
失速して3着まで。
団野騎手のコメント
「馬は精一杯に頑張ってくれましたし、2戦目としてはすごくいい内容で走れていました。ただ(動き出しのタイミングとしては)勝ち馬のポジションも十分に取れたはずなので、自分自身としてはもっと勝負にいけたレースだったように思います」
2戦目を考えれば素晴らしいパフォーマンス。
しかし、マイルなら阪神JF組の方が上かな。
個人的に評価しづらい馬で今後も痛い目に合うかもしれない。
4着 ジューンテイク
キズナxシンボリクリスエスという高速馬場の時計勝負に強そうな正統派のキズナ産駒。
前走でレガーロデルシエロに勝ったのは伊達ではなかった。
スタートは良くない馬で今回も後方から。
しかも残り1000mから外に出して風を受けるデムーロ騎手が良くやる馬に負担の大きい競馬。
⑫が邪魔で余計に外に行ってしまった。
あんなに外を風を受けながら走っての上り4位タイの4着。
これは素晴らしいパフォーマンス。
能力的には重賞勝てる。
スタートに難があるし、強引な競馬をするデムーロ騎手なので展開と馬場次第。
未来騎手に戻して普通の競馬をさせる努力をした方がいいと思う。
5着 タガノデュード
普通にスタートして外の後方待機。
残り800mから外に出そうとした時に外の⑭が邪魔になる。
⑭を先に行かせてその後ろについて行き、直線で外に出した。
⑭に迫ったが届かず5着。
ヤマカツエース産駒。
キンカメ系で母の傾向が強く出るだろうからマイル前後がベストかな。
6着 △サトミノキラリ
スタート不利なかったがスペースなく後方待機。
内でリラックスして走れていたので心配だった距離への不安は少なくなった。
直線でうちが空いてラチ沿いを走って6着。
今日は内が伸びていなかったのでその馬場でこのパフォーマンスは大きく評価できる。
来年のマイルー短距離路線で楽しみな馬。
京都と小倉で買い。
7着 セットアップ
スタート良く一時は先頭に立った。
今までは最初の600m36~37秒だったのが34秒台では厳しい。
馬が経験したことのないペースでバテた。
騎手がこの馬に合ったペースで走らせる事ができれば巻き返せる。
逃げにこだわらない方がいい。
京成杯とか合っていそう。
8着 ▲ダノンマッキンリー
ルメール騎手のコメント
「マイルの距離でスローペースではきつかった。4番手でずっとひっかかって、最後は同じペースに。もうちょっと速い流れになってほしかった」
それでも前走の最初の600m34.8秒より速いペースだったんですけどね。
それでも前走は競馬になったわけで。
今回は馬が掛かっていてルメール騎手の手に追えなかった。
川田騎手で仕切り直しお願いします。
9着 △タイキヴァンクール
中団やや後ろで⑫の前。
3-4コーナーで進路を決めかねていたが直線で内側を選択。
ちょーっと判断が遅れてしかも良くない内で脚を余してしまった。
上りは4位タイなのでもう少しできたと思う。
次でも期待したい。
10着 △シュトラウス
マーカンド騎手のコメント
「大外枠では厳しかった。出遅れもありました。道中ひっかかるようなところはなく、リラックスして走れてはいたんですが、ヨーイドンとなったところで勝ち馬の瞬発力には及ばず、そこで気持ちが切れてしまったようです」
この馬は瞬発力タイプではないので先行して粘れるかどうかだったが、スタートを失敗して逃げの手に出た。
この馬には厳しい競馬になった。
内枠で先行できる時に巻き返すだろう。