香港インターナショナルレース 2024 結果
香港馬が3勝
カーインライジング(G1 ロンジン香港スプリント)、ボイッジバブル(G1 ロンジン香港マイル)が勝利し、イギリスのジアヴェロット(G1 ロンジン香港ヴァーズ)で2012年以来の優勝を祝ったこの日、ロマンティックウォリアーはG1 ロンジン香港カップで勝利し歴史を作った。
香港カップを3回制した初の馬となり、これにより生涯獲得賞金は世界記録の1億7,700万香港ドル(約34億1800万円)に達し、ゴールデンシックスティの1億6,700万香港ドル(約32億円)を上回った。
この日の売上高は17億1630万香港ドルに達し、昨年の香港国際レースより10パーセント増の4億7380万香港ドル(約330億7000万円)
沙田には69,916人が来場し、ハッピーバレーには10,775人が来場し、合計80,691人が来場しました。
これは2018年以来の香港国際レースの最高来場者数です。
29カ国で生中継されました。
中国本土から6500人(前年比40%増)を始め世界中から訪れました。
アレックス・ファーガソン卿は香港とそこで見たものに非常に興奮して、ウィンフリードCEOにまた来ると約束していました。
「香港を素晴らしい観光地にし、活気に満ちた世界クラスの都市として世界とつながることができるように舞台裏で尽力してくれた素晴らしいチームに感謝したいと思います」とウインフリードCEOが述べた。
香港ヴァーズ
1着 ジアヴェロット 2分27秒53
レースラップ
25.64-24.58-25.86-24.32-23.87-23.26
1着ジアヴェロット
ジアヴェロットは道中は内ラチ沿いで直線に入って上手い具合に馬群の中を抜けて来た。
残り450m付近でラシティブランシュとカーインジェネレーションの間でスペースがなかったが何とか抜け出せた。
欧州の長距離での活躍馬だが速い上がりを見せた事が無かったのでバッサリ切ってしまった(無能は私)
グローリーヴェイズの活躍からステイヤーは買いだったのだろうか。
過去の日本の活躍馬に京都実績がある馬が多かったのでプラダリアを選んだが、ジアヴェロットは母にプリンスリーギフト持ち。
昨日の阪神JFのアルマヴェローチェも母母父プリンスリーギフト系。
京都では母内のプリンスリーギフトは軽視してはいけない血。
外国馬でも京都の中長距離で走りそうな馬という見方をすれば良かったのか。
オイシン・マーフィー騎手のコメント
「4コーナーに差し掛かるまではとても順調だったが、そこで待たなければならなかった。そしてもちろん、勝機が逃げてしまうのではないかと心配になった。しかし、彼は信じられないほどの瞬発力を発揮した。彼は勝つ時は残り1ハロンから抜け出していたので、そのまま馬を信じて追う事ができた」
2012年にエド・ダンロップ調教師が調教したレッドカドー以来、この競馬場で英国調教師が12年間も勝利できなかった記録に終止符を打った。
マスタークラフツマンの5歳の息子は、2800メートルから3200メートルの距離でステイヤーとしての地位を確立しており、調教師のマルコ・ボッティは2400メートルの距離で復帰する自信を与えてくれたのはマーフィーのおかげだと称賛した。
「オイシンの功績です。G1アイリッシュセントレジャー(2800メートル)の直後に、彼はこのレースについて話し、ここに来るべきだと強く主張しました」とボッティは語った。
「オイシンのアドバイスに従い、うまくいきました」
「ジャヴェロットはレースに臨むにあたってフレッシュな状態で、今年6戦目でした。夏に勝利したニューマーケットよりも速いコースで、1.5マイル(2400メートル)に距離を戻せば、チャンスがあるだろうと分かっていました」
3着ステレンボッシュ
ステレンボッシュは3-4コーナーで大外を周り、尚且つ仕掛けも速過ぎた。
ラスト800m勝負になったのだが、1着のジアヴェロットは最高速が直線に入ってからのラスト400ー200m区間。
2着ドバイオナーも4着エンスードも最高速は400ー200m区間。
それに対して位置取りが後ろ過ぎたステレンボッシュは800ー600m区間で最高速に達して600mはスピードを持続できたがさすがに最後の200mはバテてしまった。
ラスト800ー200の600mはジアヴェロット(35.04)、ドバイオナー(35.04)、エンスード(35.08)に対してステレンボッシュは34.28。
外枠で位置取りが悪かったのもあるが仕掛けが早すぎた。
あと200m待ってから追い込んでも届いたんじゃないかと思う。
J.モレイラ騎手のコメント
「素晴らしい走りでした。不運な枠だったためにラチ沿いのポジションを取れませんでした。とても良い馬です。彼女の今日のパフォーマンスを誇りに思います」
(国枝栄調教師)
「強い競馬をしたのですが、結果的に3着という事でやはり残念です。スタートを決めて、ある程度の位置でということは決めていたのですが、後ろの方になってしまいました。直線は我慢していたのですけれど、さすがに勝った馬が内から来ていたので、ちょっとロスがあったのかなと思います。
ステレンボッシュはすごく落ち着いているし、今回の遠征は全く問題なかったと思います。これが彼女の実力ではないと思うので、またチャンスがあれば遠征に行きたいなと思います」
11着 プラダリア
去年の有馬記念も先行して1.0秒負けだが今回はそれ以上に負けた。
瞬発力勝負云々ではなく力負けでしょう。
先頭を走るのも合わなかったのかもしれません。
C.デムーロ騎手のコメント
「逃げることはできたけれど、強いペースを刻むことができなかったです。反応しなかったです」
(池添学調教師)
「コンディションも良く、レースを無事に迎えるだけだと思っていました。押し出されてハナに行く形となり、今まで経験したことがなかったですが、途中の手応えもすごく良い様に見えました。ペースも遅かったのでどれだけ伸びるかなと思ったのですが、瞬発力勝負では分が悪かったかなと思います。ここまで連れてきてくださったオーナーに感謝しています」
香港スプリント
1着 カーインライジング 1分8秒15
レースラップ23.38-11.01-11.26-10.85-11.65
1着 カーインライジング
パートン騎手のコメント
「出走直前にゲートで何かが突進し、気をそらして頭を向けたため、少し足が遅れた。
その後、ビクター・ザ・ウィナーがずっと外から首を突っ込んできて、いつものようにリラックスすることはなかった。
今日はベストではなかったが、それでも仕事をやり遂げた」
ヘイズ調教師のコメント
「スタートは完璧ではなかったし、いつもはカバーされるところをプレッシャーに感じたので、見た目よりも良い勝利だったと思う。
国際G1レースでは未知数が多いので自信たっぷりとはいかなかったが、それでももてるだけの自信はあった。
市場オッズの1.1倍ではなく、私としては1.8倍だと思っていた。
馬の調子を見ていきますが、次のレースは1月下旬のG1スプリントで、レースの間隔は6週間です。
その後、香港クラシックのマイル(1600メートル)に行くかどうかを決めます」
ヘイズ調教師は、カーインライジングが自分の思い通りにならず、リラックスしなかったのは、過去3回のレースで初めてだったと語った。
「リラックスしようとしていたのですが、ビクターザウィナーが近づいてきて、じっと見つめていました。
馬がリラックスできれば、爆発力が増すのは誰もが知っています。
見た目には良くなかったのですが、彼が力を発揮したので素晴らしい勝利だったと思います」
世界トップのスプリンターの称号に迫ると数週間前から期待されていたカーインーライジングは、来年10月にランドウィックで開催される世界最高賞金の芝レース、1億香港ドルのG1ザ・エベレスト(1200メートル)への道を歩み続ける。
3着 サトノレーヴ
好スタートから内ラチ沿いを確保し、直線でもほとんど不利なく前のカリフォルニアスパングルの外に出して、2着かと思ったところで後ろの馬に差されて3着。
日本馬ではルガルに期待していてスプリンターズSで劣ったように見えたサトノレーヴは軽視してしまった。
香港ヴァーズで『京都実績馬の活躍』がありましたが、他のレースにも言える事なのかもしれません。
サトノレーヴは母父バクシンオーじゃないですか。
京都でも3勝クラスを勝っている。
『香港では京都活躍馬』の観点からは買いだったんですね。
しかも北海道で連勝しているように洋芝実績ある。
大失敗でした><
トウシンマカオも父バクシンオー系じゃないかって?
血統の見方って色々あると思うのですが、私の経験則から『母の中の血が適性を左右する』というのがあるんです。
これまでの記事でも『母内』を重視しているのに気づいている方もいらっしゃるかと思います。
これが正解かどうかはわかりませんが、私はこの考えでこれからも行きます。
モレイラ騎手のコメント
「素晴らしい走りでした。地元の強い馬2頭に負けました。最後までしっかり伸びてくれましたが、2頭を捕まえることはできませんでした。彼の走りには満足しています」
9着 トウシンマカオ
菅原明騎手のコメント
「出負けしたのと、道中持つところがなかったです。外を回る形になって、最後はよく来ているんですが。馬場の真ん中、悪いところになってしまって、あんまり手応え良く回ってこれませんでした。思い通りに乗れなかったです」
高柳瑞調教師のコメント
「スタートで出負けした感じで、後ろからになってしまいましたし、忙しかったのかなと思います。(遠征について)香港ジョッキークラブのおかげでスムーズに調整ができたので感謝しています」
11着 ルガル
スタートで遅れてなおかつ両脇の馬に挟まれて終了。
強引に外を周って行ったがスタミナを消耗しすぎてバテた。
西村淳騎手のコメント
「すみません、申し訳ないです。スタートがやっぱり悔いが残りますね。今日の馬場は内枠有利で難しいところもありました」
杉山晴調教師のコメント
「ゲートであそこまで立ち遅れた時点で、ちょっともう勝ちはないなっていう感じでは思っていました。
ただ、西村(淳也)騎手からすればやっぱり諦めきれないというか、勝ちに行きたいっていう気持ちで、最後は外を回してきたんですけど、その分もあって最後に止まってしまいましたね。
工程の途中までは結構良い状態で持っていけるかなと思っていたんですけれど、やはり今日、当日を迎えて競馬場に馬が来て、この馬の雰囲気を見ていると、どうしても彼にスプリンターズSのときの、ゾーンに入ったような集中力っていうのが正直見られなかったので、ちょっとどこか遠いところを見ているというか、そのままゲートインして出遅れてしまったという感じでした。
この経験は必ず次につながっていくと思いますし、つなげていかなければいけないと思います」
香港マイル
1着 ヴォイッジバブル 1分33秒34
レースラップ
24.70-23.32-11.81-11.47-11.16-11.88
2着 ソウルラッシュ
レースの前後半47.02-46.32
上がり3ハロン
ヴォイッジバブル 34.47
ソウルラッシュ 33.74
ビューティジョイ 33.67
ビューティーエターナル 34.85
ソウルラッシュは上り2位だったんですよ。
モレイラ騎手のコメント
「素晴らしい走りだったが、枠の差で負けてしまったと思う」
池江泰寿調教師のコメント
「よく頑張ったと思います。スタートも良かったですが、ちょっと外枠の分、厳しかったかなという印象です。ただ、最後はすごい脚を使って伸びてきたと思っています」
9着 ラザット
Cデムーロ騎手のコメント
「彼にとってはコースが少し硬すぎた。もっと柔らかい地面の方が好みだ」
13着 ジャンタルマンタル
スタートしてしばらくはヴォイッジバブルの外側で外2列目先頭だったのだが、ビューティーエターナルが前に出た後にヴォイッジバブルに押されて外3列目先頭になってしまった。
更に直線でも両脇の馬にもまれて終了。
おまけに落鉄。
レーシングインシデントレポートより
『1000メートルレース後、ヴォイッジバブルがビューティエターナルの外側に移動してぶつかってきた。
その結果、ジャンタルマンタルは外側に広がってカバーなしでレースをしました。
残り400メートル付近で、ハッピートゥギャザーと激しくぶつかり、ハッピートゥギャザーとレッドライオンに挟まれてすぐにバランスを崩しました。レース後、左前の蹄鉄が外れたことが判明しました。
レース直後の獣医による検査では、重大な所見は見つかりませんでした』
『競馬審議会は、6位のハッピートゥギャザーのバデル騎手が、ホームストレートの序盤で妨害があったとして、チェンチェングローリーが4位と判定されたことに対して抗議/異議を申し立てた件を検討した。
証拠を検討した後、競馬審議会は、ホームターンでチェンチェングローリーがビューティーエターナルの外側に移動し、その後すぐにハッピートゥギャザーと接触し、その結果ハッピートゥギャザーがジャンタルマンタルとチェンチェングローリーの間でひどく混雑したと判断した。
競馬審議会は、この事件が起きなければハッピートゥギャザーがチェンチェングローリーより先にゴールしていたと確信したため、抗議/異議は認められチェンチェングローリーの降着が決定』
川田将雅騎手のコメント
「とても具合良く競馬を迎えてくれたと思いますし、勝ち馬の真横で良いリズムでレースを運ぶことができていたのですが、残念なことに、4コーナーから直線、かなり強めの接触に巻き込まれる形になったので、本人にとってとても残念なレースになってしまいました。この初めての海外遠征が、今後に向けての良い経験となってくれることを願っています」
高野友和調教師のコメント
「結果は少し残念です。仕上がりは良いと思ったのですが、結果的には間隔が空いていて、トップオブトップのレースとなると少し足りていなかったかもしれません。それだけが敗因では無いかもしれないので、また改めて探っていきます」
香港カップ
1着 ロマンティックウォーリアー 2分0秒51
レースラップ
26.34-24.11-23.71-23.68-22.67
スタート後の最初のコーナーでタスティエーラは大外を走らざるを得なかった。
上がり3ハロン
ロマンティックウォーリアー 34.10
リバティアイランド 33.85
タスティエーラ 34.72
1着 ロマンティックウォーリアー
マクドナルド騎手のコメント
「信じられない。この馬を本当に誇りに思う。ダニー(シャム調教師)と彼のチームの努力は目覚ましい。日本人は彼に挑戦したが運がなかった。他のことは忘れて、彼は最高だ。彼は飛ぶように走っている。誰でも簡単に乗れる。私は幸運な方だ。彼は一生に一度の馬だ。
これは私たちの瞬間だった。私たちは歴史を作り、オールブラックスの勝利のキックのために並んでいるように感じた。それは「つねってみて」という瞬間だった」
来年2月には高額賞金のG1サウジカップ(ダート1800メートル)に出場する。
「彼は最高だが、ドバイとサウジアラビアに行くには、さらに大きな挑戦をしなければならない。ドバイには25年間行ってないからだ」とシャム調教師は語った。
「当時、私はイヴァン・アラン氏のアシスタントトレーナーで、新しい経験をした。そこに行くチームが最高の状態になるようにするつもりだ」
「オーナーのピーター・ラウ氏は、サウジアラビアで世界最高賞金に挑戦するのは一生に一度のチャンスだと言っていた。ダートレースでは実験中だが、私は彼をパシファイアー付きの全天候型トライアルで試してみたが、かなり良かった」
2着 リバティアイランド
川田将雅騎手のコメント
「リバティアイランドもとても具合良く、良い状態で競馬を迎えてくれましたし、彼女が気持ち良く走れるようにというのをメインに、この競馬を組み立てて、強い勝ち馬を意識して、馬体を合わせないように少し離れたところから捕まえに行くというプランでした。
ただ、並ぶところまで持っていけなかったのは、やはりこの香港の偉大なチャンピオンの1頭ですから、全力で挑めたことをありがたく思います」
中内田充正調教師のコメント
「ロマンチックウォリアーという強敵には完敗だったのですが、リバティアイランド自身は自分の競馬はしてくれたかなと思います。事前に川田騎手と、今日は馬のリズム重視で行ってリバティアイランドの走り、リバティアイランドの競馬をしよう、という話をしていました。
川田騎手もそのとおりに騎乗をしてくれましたし、最後もリバティアイランドらしい末脚を見せてくれたかなと思います。
前走の内容を考えると、今回はちゃんと走ってくれていましたし、道中のリズムや終いの脚も最後までしっかり使って走ってくれたと思います。
本当にチームスタッフが良く頑張ってくれましたし、またそれをサポートしてくれる方もたくさんいらっしゃったので、その方たちにまずは感謝の気持ちを伝えたいのと、それに対して馬もしっかり応えて頑張ってくれたかな、というところです。
本当にこの経験がまた先に活きてくるんじゃないかと思っています」
3着 タスティエーラ
D.レーン騎手のコメント
「今日はロマンチックウォリアーに対して良く頑張ってくれました。良いポジションを取れました。ポジションを取るために脚を使うシーンがありましたが、リズム良く、リラックスして運べていました。日本ダービーの時から精神面と力の面で成長を感じました。一生懸命頑張ってくれました」