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凱旋門賞 2024 ロンシャンのトライアルと愛チャンが終わって 


レーシングポストの記事から

今度は日本の番だろうか?
週末のトライアルを終えて、カタール凱旋門賞は相変わらずオープンな様子だ。

ルックドベガは、ニエル賞でソシエに敗れたため、来月のロンシャン賞のオッズは7倍に落ち、本命ではなくなった。
ソシエが4.5倍で本命に躍り出た。

ルックドベガの共同トレーナーであるヤン・ラーナー氏は、ニエル賞を凱旋門賞前の「ドレスリハーサル」としている。
復帰戦では立派な走りを見せており、ジョッキークラブ賞優勝馬はもはや無敗ではなくなったが、それでも凱旋門賞は手の届くところにある。

ソシーは日曜のパフォーマンスで見出しを握ることになるが、ブルーストッキング、ロサンゼルス、デリウス、アヴェンチュアも名乗りを上げた週末だった。

おそらく最も注目を集めたのは、エコノミクスとオーギュストロダンに次ぐアイルランドチャンピオンの3位に食い込んだシンエンペラーだった。
日本のランナーは世界的な遠征で高く評価されており、近年は多くの賞を獲得していますが、凱旋門賞は彼ら最も望んでいるレースです。

土曜日の走りと目立った馬のいないアークで、シンエンペラーは近年の馬達よりも日本の惜敗の歴史に終止符を打つ可能性が高いように見える。


フォワ賞    2分34秒15
1400m通過 1分34秒74、ラスト3ハロン34.98秒

ヴェルメイユ賞 2分31秒53
1400m通過 1分31秒11、ラスト3ハロン35秒41

ニエル賞    2分34秒33
1400m通過 1分34秒18、ラスト3ハロン35秒38


フォワ賞 2400m GⅡ

馬場状態ですが、フランスギャロの発表は重馬場。
これは従来の馬場発表。

それとは別にイギリスとオーストラリアを中心に馬場状態を調べているTurftraxの発表では稍重所により良でした。
下の絵を見ればフォルスストレートは良ですがゴール前の直線は稍重。
つまりラスト3ハロンは稍重で少し時計がかかる馬場。

(過去のレースからも基本的にフランスギャロの発表の方が重くなる)

https://www7.france-galop.com/Casaques/Tracking//20240915LON03_last_times_fr.pdf

レースはコンティニュアスが先頭を走りましたが、ラスト400mで上位2頭に0.4秒以上失速してしまった。

勝ったイレジンはロンシャン2400m以上GⅠを2勝しているロンシャン巧者。
過去2年は凱旋門賞ウィークで3100mGⅠと2200mGⅡを2勝していてこの時期のロンシャンも得意。
しかし、イレジンは騙馬なので凱旋門賞には出走できない><

ザリエも前の位置取りをしている時に好走しているので今回は力を発揮できたレース。
この馬も騙馬><

コンティニュアスは前走で61.2キロを背負ってしっかり勝利している。
その2着も先週GⅢを勝っている。

しかし、ちょっと前進気勢強く、先頭を走りたがっている。
去年のように後半勝負のの方がいいと思うのだが。
もしかしたら凱旋門賞ではオブライエン師のペースメーカー役になるかもしれない。


1枠 ⑤ セイクレッドスピリット
キングマンxピヴォタルxハイシャパラル
重馬場得意な血統ですね。
今年に入って2戦してから去勢
6月にシャンティイの2400mを追い込んで、リヨンの2400mを先行して勝ち。共に不良馬場。
8月3日のドーヴィルの2500mGⅢ(良)は逃げて2着。
8月25日のドーヴィルの2500mGⅡ(不良)は先行して7馬身差3着。
2着は去年のセントレジャーでコンティニュアスの2着馬で重賞2着多数。
重賞常連とは差がある。

2枠 ③イレジン
マンジュロxオアシスドリーム
これも重馬場得意そう。
去年の重馬場のフォワ賞勝ち。
今年は5月の初戦、リヨンのリステッド2400m勝ち。
去年勝ったサンクルー大賞典は今年は稍重ばばを後方待機で4着。

3枠 ②フィードザフレイム
キングマンxモンジュxキングマンボ
ロンシャン2400mは去年パリ大賞典1着、ニエユ賞2着、凱旋門賞8着。
今年は5戦して勝ち無し。
サンクルー大賞典は2着で前走も4着だが1と1/2馬身差。
前走は団子状態で進路なく敗れたので参考外。

4枠 ①ザリエ
フランケルxシーザスターズxカヤージ
今年はシャンティイの2700mを一つ勝ってから去勢。
4月のロンシャンのガネー賞(2100mGⅠ)4番手でレースして2着。
3着フィードザフレイムが上がり1位で後方から追い込んだがにクビ差退けた。
直線の残り300mまで進路なかったか。
前走のサンクルー大賞典はフィードザフレイムと位置取りが逆になって順位も逆転。
決め手勝負ではフィードザフレイムの方が上か。

5枠 ④コンティニュアス
ハーツクライxガリレオxデインヒル
去年はヴォルティジュール、セントレジャーを連勝し凱旋門賞5着。
今年は初戦のアスコットのハードウィックGⅡで6馬身差5着。
単純に相手が強かった。
1着は連勝中。
2着は次のキングジョージ勝ち。
最後が上り坂のアスコットよりも平坦のロンシャンの方が良い。


ヴェルメイユ賞 牝馬2400m GⅠ

3歳馬が上位を占めることが多いが、今年は3頭しかいなかった古馬が1,3,4着。
道中の位置取りでも有利な位置を古馬勢がとっていた事もある。

3レースで最も速い勝ち時計でニエル賞と上りもほぼ同じ。
あえて順位をつければヴェルメイユ賞>フォワ賞>ニエル賞

勝ったのはブルーストッキング。
インターナショナルは4着だった。
インターナショナル3着(41/2馬身差)のゴーストライターが愛チャンピオンSで2馬身差5着だったのでインターナショナルの上位2頭のレベルが高かったと見る。

インターナショナルの1着はBCクラシック、2着は英チャンピオンSなのでブルーストッキングは凱旋門賞でも有力馬の一頭になる。
現在のオッズは13倍。

2着アヴェンチュアは3歳で再先着だが、勝ち馬の後ろでマークする形で勝てなかったのは痛い。

https://www7.france-galop.com/Casaques/Tracking//20240915LON05_last_times_fr.pdf



ニエル賞

3連勝でフランスダービーを勝ったロペドヴェガが負けた。
陣営は今回は本番への試走だとは言っているが。
ラスト400mで上位2頭より失速が大きい、フォワ賞のコンティニュアスと同じような負け方。

勝ったソシエは仏ダービー3着のあとにロンシャンのパリ大賞典を勝っており、この条件ではロペドヴェガよりも上かもしれない。

2着デリウスはパリ大賞典3着とこれもこの条件では強い。

https://www7.france-galop.com/Casaques/Tracking//20240915LON06_last_times_fr.pdf





愛チャンピオンS


勝ったエコノミクスは着差以上の強さがあった。
騎手本人もReally messyだったと言っているように外3列目先頭で外で風を受けてしまったのは理想とは程遠いレースだった。
2着オーギュストロダンがしっかりと壁を作って脚を溜めていたのとは対照的だ。

ハガス師も『私としては、彼はもう少し遅い馬場を望んでおり』と言うように速い馬場への適性はなさそうな脚の運び。

私が評価しなかったのも脚の回転が遅く、トップと比べたら決め手に欠けるのではないかと思ったため。

レパーズタウンの後半の長い上り坂での失速勝負ではこの馬のしぶとさが良く出たレースだった。

ラスト7ハロン11.66-11.75-12.03-12.45-12.33-12.23-12.58

ロダンは11.85-11.78-12.05-12.39-12.35-11.97-12.65でL2では追い込んだがゴール前で失速してしまった。

シンエンペラーは11.93-11.85-12.14-12.48-12.42-12.23-12.53。
ラスト1ハロンは1番速かった。
つまりその前に前壁で力を出せなかった。
ただ、日本でも加速に時間がかかり追い込んで届かずのレースが多いのは周知の事実。
凱旋門賞ではもう少し長く追える位置取りを取って欲しい。

相手との比較から凱旋門賞でも上位候補にいるのは間違いなく、たとえ重馬場になっても血統的、走法的にむしろ有利なる。
全兄も愛チャンピオンS4着から重馬場の凱旋門賞勝ち。

調教師の『7,8割のデキ』が本当なら本番はかなり期待できる。

4着のロスアンゼルスも同様にしぶとい馬で候補の一頭になる。

https://api.racingtv.com//onspace/media/blobs/eyJfcmFpbHMinsibWVzc2FnZSI6IkJBaHBCTmkwZFFNPSIsImV4cCI6bnVsbCwicHVyIjoiYmxvYl9pZCJ9fQ==--277da3b867c9405e030a2a4ca9aee1b7cebb3867/leopardstown_20240914_1425.pdf



スタート後600m通過
ラスト600m通過


ハガス師のコメント
「トム(騎手)はあまり後ろにはなりたくなかったようで、少し外側を走ってしまいました。彼はレース後に、Really messyで、自分が望んでいたやり方ではなかったと言いましたが、それでも彼は勝ちました。」

(注:Really messyは直訳してしまうと、『とても散らかった』みたいになりますが、『整然としていない』とか『思ったような状態ではない』というニュアンスがあります。
Really messyは『酔い過ぎて羽目を外し過ぎた』時にも使えます。
今回は外を壁なしで走ってしまい、思ったような、理想的なレースとは程遠いレースぶりだったと言っています)

「私としては、彼はもう少し遅い馬場を望んでおり、少なくとも2400mくらいは走れるように見える。彼は元気でいられると思うが、現時点で2000mで悪い成績を残しているわけではない」

今年は凱旋門賞ではなく英チャンピオンSに向かうようです。

「それは非常に簡単だ。(英チャンピオンステークスまで)5週間がある。彼は昨日激しいレースをして力を出し切ったので英国チャンピオンまでそのすべての時間を必要とするだろう。
凱旋門賞については昨日検討したが、彼は厳しいレースをしたと思うし、2400mまで距離が伸びて、更に海外遠征をするのは彼には向いていないと思う。
彼がそれほど優れているなら、彼は来年重い古馬の斤量でアークに挑戦することができます。多くの4歳馬がそのレースに勝っています」



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