凱旋門賞のトライアル3レースの傾向
今年も去年に続き良馬場で行われた凱旋門賞トライアルですが、去年よりも時計がかかる良馬場でした。
3日前のロンシャン開催が去年は良馬場で牝馬限定2800mのタイムが2分57秒20で今年は稍重で3分02秒40。
去年は晴天続きでかなり乾いた硬い良馬場。
今年は3日前まで稍重でギリギリ乾いた良馬場。
エントシャイデンのパン賞も去年が1分17秒42で今年が1分20秒40
それを踏まえてレースを見ていきましょう。
去年のトライアルの日は良馬場で時計の出やすいコンディションでした。
フォワ賞
1着ディープボンド様
*モーシワケヽ(≧д≦)ノ ゴザイマセンッ!m(_ _)m
勝ち時計 2分31秒82
上り3ハロン33.85秒!!!(11.26-11.03-11.55)
勝因の一つはCデムーロ騎手の早仕掛け。
ラスト4ハロンだと11.67-11.26-11.03-11.55
昨日の3レースでL4が11秒台だったのはフォワ賞だけ。
ディープボンドに関してはイギリスのメディアでさえ『ディープボンドは速い決め手がないからクリスも前で競馬するだろう』っていうぐらいでした。
その通りの競馬をCデムーロ騎手はしてくれて、それにしっかりと11秒台連発で応えたディープボンド。
担当装蹄師・西内荘
「ロンシャンの馬場はボンドに合ってるようで走りのフォームバランスが良かったです。本番で今日のような馬場だったら日本の馬場よりも適性がありそうな走りでした。レース前に出来はいいですと角居助手は言っていましたが、本番までにはさらに状態アップしているでしょう。蹄鉄は合わせて持たしてあるので万全のはず。大久保調教師からはかなりタフな馬場だったけどボンドには良馬場みたいなものだったそうで、これ以上荒れた馬場にならなければ期待できそうです」
そうなんですよ。日本調教馬でロンシャンの坂をこんなに軽やかに駆け上がる馬を久しぶりに見た。
もうそれこそオルフェーヴル、キズナ以来ですよ。
私は専門家じゃないけどこれまでロンシャンのレースを見てVerySoftより悪化すると粘土質が出てきて非常に重くなる。
普通の重馬場までならディープボンドは力を出せると思う。
キズナはダマスカスが強く出ているから馬場不問でディープボンドはそれを受け継いでいる。
さらにリファールのクロスも持っていて古馬になって覚醒する可能性がある。
リスグラシューみたいに。
日本でも記録した事のない33秒台を出したし、馬体と走り方を見れば天皇賞春よりも明らかに良くなっている。
現在絶賛良化中。
どの馬でもそうなんだけど以前苦手にしていた事ができるようになっていると確実にレベルアップしている。
重馬場を走れるようになったサラキアとか。
33秒台を出せるようになったディープボンドは間違いなくレベルアップしました。
本番たのしみだーーー!
2着 ブルーム
おそらく本番では武豊騎手が乗るでしょう。
ラスト4ハロンはディープボンドより速い。
今回のフォワ賞は地味なメンバーだけど実はけっこうレベルが高い馬が揃っていた。
ブルームは前走のキングジョージで凡走したが、出遅れから無理やり先頭に出たのが響いた。
あくまでペースメーカーとして出ていたという事。
その後リフレッシュして今回の好走は次につながりそうだ。
侮れないよ。
3着 Iresine
ラスト3ハロン33.47で最速。
展開に敗れた。
前走でもラスト400mを22.10秒でしめていてなおかつ馬群をこじ開ける強さもある。
次にどれを走るかわからないが次も買い。
ヴェルメイユ賞
スノーフォールが負けました。
「瞬発力勝負になり、後ろから行ったぶん、差を詰められなかった」とデットーリ騎手
デットーリ騎手はペースメーカーのホリードイル騎手が十分に速いペースではなかったことが原因だとも言っています。
しかし、勝ったTeonaのヴァリアン調教師は言います。
"You could say that if Hollie went faster, it would have suited us even more," said Varian. "I think she's very good, I don't think it's a fluke result.
ホリーが速く走っていればなおさらTeona のモノだったよ、と。
展開面もあるでしょうが今回のスノーフォールの走りは前走より鈍く見えたことも確かです。
良とはいえ時計のかかる馬場で瞬発力勝負で最速が10.98秒とヨークシャーオークスの10.47秒よりも0.5秒も遅い。
そして、調子が万全ではなかったスノーフォールでは捕まえられない馬が前にいた。
Teonaだ。
予想でも書いたが、この馬は5月にスノーフォールと走って負けた時は前半からかなり荒ぶっていて競馬にならなかった。
英オークスもまだ折り合い悪くてなおかつ重馬場は嫌い。
しかし前走ではラスト2ハロン11.00-11.24で快勝。
潜在能力の高さを見せていたから▲にした。
スノーフォールのデキはよくなかった。
ヴェルメイユ賞は勝ちにではなく調整の一環だと思う。
しかし、今までヨークシャーオークスからヴェルメイユ経由で凱旋門賞って聞いたことない。
2020年1着ソットサスは8月GⅢ2着、9月愛チャン4着
2016年1着ファウンドはヨークシャーオークス2着、愛チャン2着
2015年3着のニューベイが38月のGⅡと9月ニエル賞を連勝
2013年3着のインテロが8月マイルGⅠ3着と9月2000mGⅢ勝ち
2012年1着ソレミアが8月2500mGⅡ4着、ヴェルメイユ賞3着
連勝しているよりも凱旋門賞に合わせて調子を上げてきた馬が好走するんですよね。
それを考えれば今回はレース調教みたいなものと考えればいいか。
ディープインパクト産駒の使い詰めは気になるけど。
馬券的に今回は
◎②Snowfall
〇③Burgarita
▲⑤Teona
で結構自信があったんですが…
またしてもオブライエン先生のペースメーカーにやられた><
抑えの馬単は取ったけど3連単がクビ差で逃げて行った><
ニエル賞
ボリショイバレーが馬インフルのワクチンの接種記録の不手際かなんかで出走取消。
勝ったのは◎Bubble Gift
しかし、ペースは遅いのに上り3ハロンも他のレースより遅くてレースレベルは低い。
勝ったBubble Giftはまたしても展開が遅くて間に合わないかと思われたが写真判定で何とか差し切っていた。
それでもハリケーンレーンやアランカーの方が上だろう。
馬券は取った