紫苑S 2024 クリスマスパレードおめでとうございます
勝ち時計 1分56秒6
12.0-10.9-11.8-12.0-12.1-11.9-11.9-11.6-11.4-11.0
前後半
58.8-57.8
クッション値10.4と非常に速い馬場。
2021年の紫苑Sがクッション値10.3でした。
しかし、クッション値以上に今年の馬場は速い。
2021年の2勝クラス1200mは1分7秒9
今年は1分6秒8
今年は特にラスト1ハロンが速い。
土曜のラスト3ハロンは1つを除いて軒並み加速ラップ。
2歳未1600m : 11.8-11.5-11.3
2歳新2000m : 11.7-11.6-11.0
3歳上2000m : 12.0-11.7-11.6
2歳勝1600m : 11.6-11.7-11.2
3歳上1200m : 11.3-11.0-11.1
紫苑S 2000m : 11.6-11.4-11.0
中山はゴール前の200m区間に高低差2.2mの上り坂があるので普通ならば時計は遅くなる。
春と冬の中山ではこの加速ラップはほとんど見ない。
野芝オンリーで超高速の秋中山ではこの現象は去年も見られましたが、今週の速さは異常。
エアレーション、シャッタリング作業をしてもこの硬さはヤバい。
注意しないといけないのは、春東京のような反発力を活かすトランポリンではなく、馬場の硬さによる速さ。
例年以上に高速適性が求められる馬場。
それにしても1分56秒はびびった
1着 クリスマスパレード
ヒドイ予想をしてしまった><
2列目の先頭で悠々と走れれば多少不器用でも上手く走れるか。
余計な事を考えずに素直に『去年もキタサン産駒2着だし!』というノリでよかったという…
フローラSは外3列目先頭という不利でしたので巻き返しは予想できましたが、『コースが合わない』としたのは強引すぎました(反省)
時計は速かったものの、ラストが11.0秒と異常に速い。
クリスマスパレードの後ろにいた⑨⑧の方が上りは速いので、どちらかと言えば展開と馬場に助けられたイメージ。
いくら馬場が速いと言っても無限にスピードが上がるわけではなく、今回のゴール前の最高時速66.8キロで走ったクリスマスパレードを抜かすには時速67キロ以上が必要なわけで。
上がり1位33.0秒のミアネーロとボンドガールはラスト1ハロンは10.6秒位で走ってますよね?
個人的には差してきたミアネーロやボンドガールの方が厳しいを強いられたレースでしたね。
次は逆転されるでしょう。
レコードで強い走りには見えたが、今日は時計が速過ぎて正しく評価できない。
次のレースを待たないとハッキリした事は言えないが、レコード決着だが、レースとしてのレベルは実はそんなに高くないかもしれない。
石川裕紀人騎手のコメント
「(1分56秒6というタイムに)今日は馬場状態がとても良く、タイムが出そうな馬場だとはわかっていましたが、びっくりですね。(前走がダートだったが反動などは?)返し馬の感じからはそういうのは見られませんでした。ダートもいい経験のひとつだと思いますし、乗り越えてくれたと思います。まだ多少は気性の幼いところがありますが、そのあたりは厩舎関係者がしっかり調整してくれていますし、この先は明るい未来が待っている気がします」
2着 △ミアネーロ
過去の傾向からルーラーシップ産駒で母にボールドルーラー持ちが活躍していました。
血統構成的に似ているミアネーロが力を見せました。
特に今日のような高速馬場で3着ボンドガールと合わせてAPインディの血が活きた。
道中は内ラチ沿いの前から4頭目を進み、4コーナー出口で左前方にいた⑫の内側に入って抜け出した。
予想以上にスムーズに内から外に出せて差し切れるかと思ったが前のスピードが速すぎた。
津村明秀騎手のコメント
「良い脚でしたが、結果だけが少し残念でした。この馬自身、休み明けで背が伸びてきて、かっこよくなってきています。いつも通り、返し馬の前はイレ込んでいましたが、返し馬が終わってからは、こちらが思っていたより落ち着いて歩けていたので、その辺りが成長したと感じました。輪乗りのときも思ったほどテンションが上がりませんでしたし、競馬もリラックスして走れていましたし、馬場が速いなかここまで差を詰めているのはすごいですし、楽しみになってきました。馬は力をつけています」
3着 ▲ボンドガール
ゆっくりなスタートで道中はミアネーロの後ろ。
直線に入って前のミアネーロについて行ってそのままゴール。
今日も位置取り、馬場などしょうがない面はありますが、勝ち切れませんね。
後ろからになりそうとは予想しましたが、この結果を受けて次はスタートの改善を意識した調教をしてくるかもしれません。
能力はあってもそれを活かせないと勝ちにはつながりませんからね。
武豊騎手のコメント
「スタートが思ったほど出ませんでしたし、気性のキツいところがあるので、出して行きませんでした。レース自体に動きがなく、動くこともできませんでした。それでも良い脚を持っています」
4,5着 レイククレセント、フォーザボーイズ
1着クリスマスパレードの後ろにいた2頭が4,5着。
上がりもほぼ同じで前のクリスマスパレードより0.1秒速かった。
位置取り的には有利だったのですがラスト1ハロンが速すぎて追い付けなかった。
クリスマスパレードとの力の差はほとんどないと思われる。
佐々木騎手のコメント
『スタートも改善し楽にポジションを取れた。折り合いも問題なかった。あとは伸びるだけだったが脚色が劣ってしまった』
ルメール騎手のコメント
『いい競馬をしてくれたけど、瞬発力が足りずにずっと同じペースでした』
6着 ◎ホーエリート
道中は①の外側にいたが直線でのスピードについていけなかった。
高速適性の差が出てしまった。
1分58秒なら何とかなったが56秒は別次元だった。
戸崎騎手のコメント
『返し馬から成長を感じていたし、いい感じでリズムよく運べた。ただ時計が速くきつかった』
7着 〇テリオスサラ
内ラチ沿いの2番手で進んだがラスト11.0秒についていけなかった。
横山武騎手のコメント
『この枠だったし理想は自分でペースをつくりたかった。課題のゲートを我慢してくれたけど、スタート後は初速がつかなかったのが痛かった。能力はあるのでもどかしい』