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皐月賞 ソールオリエンスおめでとう!とレース振り返り

ダービーの◎が決定しました

届けばバケモノ級でダービーも勝てる

ソールオリエンスは中山で2戦2勝ですが、中山は得意ではない。
京成杯も皐月賞も4コーナーで大きく外にコースを取ったことで小回りではなく大回りをしています。
ストライドとフォームが大きいキタサンブラック産駒には直線か緩やかなカーブで加速できるかどうかが大事でソールオリエンスは小回り中山で小回りを関係なく走れたのが勝因。
ダービーの東京競馬場の方がソールオリエンスが走りやすいのは間違いない。

予想でも土曜の山藤賞で、
勝った①スズカハービンの進路取りは明日の①ソールオリエンスにとって参考になるでしょう。
外に大きく膨れていいのはソールオリエンスには有利。
あとはどうやって多頭数で外に出すか

と、書いてソールオリエンスに印を打つのか!?と思わせて無印とか私自身、意味が解りません。
自分の小さな物差しで一流馬を測ってはいけないというのがよくわかりました。
小さいよ私の器。

日曜は墓参りに行っていてレースを見れなかったのですが、圧倒的に外有利な馬場。
9レースでは明らかに直線で内を走った馬の勢いがなく、外を走った3頭、しかも枠的に8枠2頭が2,3着。
10レースでは先行した2頭も直線で外に大きく持ち出し、3着は大外追い込み。

この時点で内枠の馬は4コーナーで外に持ち出すしか選択肢がなく、むしろ覚悟を決められたともいえる。

馬体的にも体が柔らかく四肢が大きく伸びる。
斜尻で瞬発力というか加速した時の1ストライドでのスピードの伸びが凄いタイプ。
だから京成杯の4コーナーで加速した時に吹っ飛んでいくような感じになる。
ただ、爆発的なスピードを生み出すにはそれに相当する地面(馬場)とのグリップも必要でそれが表面が柔らかい重馬場でどうかというのも少し不安だった。
まぁ、まったくの杞憂でこれはもう手が付けられないタイプの馬だとわかりました。

2着のタスティエーラはお尻の上部が丸まっていて走る馬によくある瞬発力も推進力もあるタイプ。レース展開にあまり左右されないタイプ。

レースの上がり3ハロン 12.7 - 12.5 - 12.0

京成杯の12.2 - 11.7 - 11.5に続いて加速ラップ締めでございます。
まだ余力たっぷりでございます。
過去の皐月賞で言えばサートゥルナーリアの年が11.7-11.6-11.4と加速ラップ締め。
サートゥルナーリアは巡航速度は速いのですが、トップギアになると一瞬の加速力はスゴイもののその後の失速が大きい。
だから直線の短いコースで良く、長いコースだとゴール前で失速する。
そのサートゥルナーリアも上がり1位でしたが2位とは0.3秒差。
時計の出る良馬場でスローからの上り勝負だったので差は少ないのだが。

ソールオリエンスは上がり1位で2位よりも0.9秒も速い。
重馬場なのに前半1000m58.5秒というハイペースで前が消耗し大きく失速したところを後方待機から一気に抜き去ったのだが、同じ後方待機の馬たちと比較しても0.9秒も速い。
しかもラスト2ハロンで12.5-12.0ってソールオリエンスだけでなく、4着のメタルスピードまではとてもよく走っている。

ラスト200mでの位置取りはこれだ。

ここからぶち抜くソールオリエンスはバケモノ。
バシットもシャザーンも良く頑張っている。
注目はトップナイフの顔の向き。
この瞬間だけでなく何度も外を向いているように進路上に他の馬がいたために「外に行きたいよ」という馬の意思表示。
力を出し切れなかった。

さらに言えば、内側を走った馬達や先行馬も今回は厳しい展開で負けたので次の巻き返しがある。

1着はバケモノだけど他の馬も十分に強く、いい世代だと思います。

ディープインパクト産駒はいなくなるけれど、しっかりとその不在を補って余りある馬たちが出てきている。

外で先頭に立ってはいけない。

何度でも言おう。
芝レースでは3列目より外側の先頭に立つのは大きな不利だ。
3列目先頭⑮べラジオオペラ、4列目先頭⑫ダノンタッチダウンは大きな不利を受けたと言ってもいい。
香港やオーストラリアならばレーススチュワートが『Wide uncovered』と記録することだろう。
今回は2列目の先頭だった⑯タッチウッドもスタートから1-2コーナーで大きく外側を走っていたので不利。

コーナーは、特に小回りのコーナーは外に行けば行くほど走行距離が長くなる。
そして、先頭は風を受けて走るのでその後ろの馬よりも消耗は激しい。
先頭で逃げる馬には、『最短距離の内ラチ沿いを走れる』、『自分のペースで走れる』という利点があるし、ストライドの大きな馬なら2列目の先頭も走行距離は少し長くなるが大きなストライドで無理せず走れるのでいい。
しかし、これが3列目より外になると走行距離は長くなるは、風は受けるはでいい事がない。
その後ろの馬達は前に風よけがあるので走行距離は長くともスタミナの消耗を抑えられる。

注目は内で好走した⑤ショウナンバシット。
シルバーステートは母型がロベルトxニジンスキーxリボーという重馬場得意系の血があるのでその重馬場適性の高さを活かして内から粘りこんだ。
今後も重馬場では注目の一頭だ。
3歳の早い時期に2200mを勝っているのも将来的にはローカルの2600mが得意な馬になりそう。

今回大敗した馬達も理由があってのもので、次に条件が合うレースに出てくれば巻き返すだろう。
力が明らかに劣っていたと思われる馬は2~3頭しかいない。


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