キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス 予想
アスコットの2400mコース
アスコット競馬場はおにぎり(3角形)型の競馬場。
写真で上の方が標高70mと低くて左下のスタート地点が標高89mと高くなっている。
一番低いコーナー部分をスウィンリーボトムと呼んでいる。
2400mコースはスタート地点が一番高い。
簡単に言えば、19m下って18m上るコース。
最初のコーナーまでの約750mで18m下る。
その後は高低差約1mのほぼ平坦のコーナー、スウィンリーボトムをぬけて写真右側の直線に。
右側の直線約600mで9m上り、ゴール前の直線約550mで8m上る。
雨が降るとこのスウィンリーボトムが沼みたいになる。
低い場所なので雨水が流れ込みやすく、乾いて行く過程でも最後までぬかるんでいる。
レースレコードは2013年のノヴェリストの2分24秒60
去年のアダイヤーは2分26秒54
今週は木用の時点でGood to Firmで金曜にほんの少し雨が降ってレースの土曜は晴れ。
Good to Firm(硬い良馬場)で行われそうだ。
印
◎④ Torquator Tasso
〇⑥ Emily Upjohn
▲③ Pyledriver
△② Mishriff
△⑤ Westover
馬券
単勝④1000 ⑥100
馬単
1着 ④⑥ 2着④⑥ 2x1000
1着 ④⑥ 2着③②⑤ 3x300
3連単
1着 ④⑥ 2着④⑥ 3着③②⑤ 6x800
1着 ④⑥ 2着④⑥③ 3着④⑥③②⑤ 13x100
出走予定馬
⑤6枠 Westover 3歳 56.2キロ 先行/好位
フランケルxリアファン
英ダービーは〇で3着。
残り600mでは勝ったDesert Crownと並んでいたのに前壁からカニ歩きしている間に5馬身差ついてしまった。
ゴール前で猛然と追い込んだが届かなかった。
ゴール後に先頭に立っているように激しく脚を余しての負け。
不利が無ければ勝っていたかもしれない。
その鬱憤を晴らしたのが愛ダービーで7馬身差の圧勝。
3歳牡馬のトップクラス。
Emily Upjohnとは4月のサンダウン競馬場で同じ日に別のレースに出ていた。
Westoverが57.6キロで2分13秒53(上り3ハロン12.09-12.32-12.77)
Emily Upjohnが60.3キロで2分14秒09(上り3ハロン11.49-12.25-12.70)
今回はEmily Upjohnの方が1.4キロ軽いのは考えるとEmily Upjohn>Westover
⑥3枠 Emily Upjohn 3歳 54.8キロ 先行/出遅れ
英オークスは△で2着。
それまでのレースでの前進気勢が気になったが本番ではスタートをミスって後方待機で届かず。
同じく後方待機のTuesday (〇)に僅差負け。
そのTuesday は愛ダービーでWestoverに10馬身差負け。
先行したWestoverに対してスローなのに後方待機で展開が合わなかったのはある。
Emily Upjohnの走りは力強いし、後半が上り坂の アスコットならWestoverに勝てると思う。
②2枠 Mishriff 5歳 61.2キロ
前走のエクリプスでは少し出遅れて内ラチ沿いの前から3頭目。
少頭数でもこの位置から抜け出すのは難しい。
直線半ばまで前壁で外もヴァデニが壁になって動けず。
ヴァデニが先に外から抜け出してようやくその後ろを追いかけ始めた。
ゴール前の勢いから不利がなければヴァデニとはもっと僅差だっただろう。
個人的にはヴァデニの方が英ダービー組よりも上だと思うのでこの結果はミシュリフの強さをあらわしている。
去年の3歳世代の方が強かったかもしれない。
ミシュリフは2000mがベストだが、去年のキングジョージでもアダイヤーの2着。
良馬場で行われるのであればアスコットも苦にしない。
時々スタートして行きたがる面も見せるので、2400mでは少し出遅れた方がいいくらい。
Wesoverに先着するんじゃないか?
①1枠 Broome 6歳 61.2キロ
前走はアスコットの2400mGⅡでハリケーンレーンなどを相手に逃げ切り勝ち。
他に競りかける馬もなく、スウィンリーボトムでペースを落としてからはスローのゆったりとした流れ。
ラスト600mから加速して押し切った。
展開が向いたのは確かで速い馬場ではあったが勝ち時計も遅い。
去年は出遅れから無理に押して先頭を取り、中間もペースを落とせなかったし、なにより相手が強かった。
前走ではハリケーンレーンに先着しているが去年のデキにはない。
今回も出遅れなければペースを握るので3,4着でおさえる必要はある。
④5枠 Torquator Tasso 5歳 61.2キロ
マルセル・ヴァイス調教師は過去にデインドリーム、ノヴェリストでキングジョージに勝っている。
デインドリームも凱旋門賞を勝った翌年にキングジョージ勝ち。
タッソーは叩き良化型。
”I saw the horse like he was last year and he’s getting better and better through the season.”
今年の初戦では大敗したが前走は楽勝。
肩回りを大きく動かし脚を高く上げる走りで重馬場が得意なのは間違いないのだが良馬場でどうかという不安はある。
去年の9月よりも良くなっている印象を受ける。
スピードが出ている。
勝つかもしれない。
③4枠 Pyledriver 5歳 61.2キロ
ハーバーウォッチxルアーヴル
父ハーバーウォッチは2歳3戦3勝で引退したがパイルドライバー以外にも今年ゴールデンシックスティに勝ったワイククやアメリカの3200mGⅡを勝ったBaron Sanediなどけっこう活躍馬を出している。
アスコット2400mは英ダービーの前哨戦で勝っている。
10月のアスコットはヒドイ重馬場で参考外。
去年はエプソムの2400mGⅠを勝ち、香港ヴァーズでも2着。
今年は接触不利のあったサウジは参考外でシーマクラシックでは1馬身差の4着。
シャフリヤールの後にいたが直線で前2頭が壁になり蟹歩きしてから追い込んだ。
ゴール後の勢いから少し脚を余した印象。