シンザン記念 マテンロウオリオンおめでとう
勝ち馬 マテンロウオリオン
勝ちタイム 1分34秒1
レースラップ 12.6 - 11.1 - 11.5 - 11.8 - 12.0 - 11.9 - 11.5 - 11.7
前後半 47.0-47.1
去年のピクシーナイトの勝ちタイムが1分33秒3
去年は道中よどみなく進みましたが今年は600~1200m区間でペースが落ちました。
この区間はちょうど3-4コーナーにあたります。
コーナーなのですが下り坂のためコーナリングの上手い馬だとスピードに乗ったまま駆け抜ける事ができます。
できるのですが、スタミナや心肺能力が低い馬はそこでバテて直線の坂で大きく失速します。
今年の先頭2頭はともにドゥラメンテ産駒でコーナリング性能は悪くありません。
それで去年よりも遅いペースで大きく失速したのですから現時点で力不足は否めません。
勝ち馬はその先行勢の後ろでじっくりと脚を溜めることができたし、10番枠というやや外枠ながら比較的有利な内を走れたのも大きかった。
馬場自体はその前の10レースの3勝クラスで1400mで1分19秒6と、コースレコードから0.4秒遅いだけの時計が出たので力さえあれば十分に速い時計を出せる馬場だった。
この3勝クラスの勝ち馬グレイイングリーンは注目の上り馬です。
鞍上がミライ君なのでこれからの重賞戦線では今一つ不安ではありますが。
今回のシンザン記念のレースレベルはそれほど高くはないが、ペースも速くなく、ポテンシャルを最大に引き出されたわけでもないので4着以下の馬達も次戦は展開次第で逆転可能でしょう。
ピーアストニシッドとデルマグレムリンは次も期待できる。
ラスールも不利が多かった。
今回は人気過剰で力通りに走れば重賞で掲示板はある。
1着 〇マテンロウオリオン
今日は好スタート。
そしてスタートさえ決められれば先行できる脚がある。
最初のコーナーで簡単に内ラチ沿いのベストポジションをゲット。
逃げ馬⑦の後ろで折り合った。
直線に入って前の⑦とラチの間が上手い具合に空いたので突いてくる。
初ムチは残り200mを過ぎた1分24秒
ゴール前で2着馬に迫られるが何とかしのいだ。
これ以上ないレースをした。
好スタートから最初のコーナーで内に入ってゴールまで最短距離を駆け抜けた。
逃げ馬の後ろでスリップに入り、しかもそんなに速くないペース。
そしてあっさりと前が開くというこれ以上有利なレース運びは無いだろう。
力はあるが今日は恵まれすぎ。
2着 ソリタリオ
スタートはまずまずだったが1コーナーまでに内枠の利を活かして先行集団の後ろにつけた。
向こう正面では外に持ち出し、⑭の後ろで全体の6番手
4コーナーの出口で外に出して直線の前半で⑭に並びかけた。
残り200mからは最内を抜け出した⑩との勝負で最後まで詰めたが届かず。
勝った⑩との差は進路取りでしょう。
ソリタリオも向こう正面で外に出して4コーナーですぐに前に出せる準備をしていた。
しかし⑩が無駄なく最内を突いてきては敵わなかった。
今回は⑩に負けたが力差はほとんどない。
3着 レッドベルアーム
スタートして周りに十分なスペースがあり、馬もリラックスしてレースに入れた。
スムーズに向こう正面では馬群の外側で③⑬の後ろ全体の9番手に落ち着いた。
4コーナーでは③の後ろについて行って直線に入って③の外に出した。
③には離されたがなんとか3着に入った。
③をマークするようなレースで実際に4コーナーで3の後ろを通ったが突き放された。
直線では早い段階でムチも入っていたのは馬に走る気をおこさせるためか。
前回よりは良くなっているがまだ追ってから全力のフォームで走っているように見えない。
脚の運びは良くなっているのでまだまだ良くなってくるだろう。
クラシックに間に合うかどうか。
本当に良くなるのは秋以降じゃないかな?
4着 ピーアストニシッド
好スタートから内の2番手になれるかと思いきや、外から来た⑩に前を取られて少しブレーキして下げた。
26~30秒辺りで騎手が重心を目一杯後ろにかけているのがわかる。
⑩の後ろで必死に馬を抑えていた。
直線では⑩の後ろを通って最内を突いてきた。
ゴールまで⑩との差を縮められずに4着。
これは最初のコーナーで⑩に前に入られなかったら勝ち負けでしたね。
⑩の後ろでかなり抑えなければいけなかったので力を出し切れていない。
逆転可能
5着 △デルマグレムリン
外枠から無理せず後方待機
⑨や⑬の後ろを進み、直線で外に出した。
跳ぶようないい走りで追い込んだが届かず。
上り最速で事故の上り最速も更新。
ゴール後も元気一杯走って先頭にでていたことからも脚を余した印象。
この馬は瞬発力よりも長く脚を使うタイプなので今日のような前に有利な展開は辛い。
ハイペースで前が潰れるような展開が理想。
いい馬です。
次も狙いたい。
6着 ▲モズゴールドバレル
今日のペースで前で失速したのは辛い。
直線入り口でふらついたり、残り200mで大きく失速したりと力が足りなかった。
もう少しできる馬だと思うので成長を期待。
7着 ◎ラスール
ゲートの開く瞬間を見れば馬が前脚を上げるタイミングは他の馬と同じくらい。
だが、重心が後ろに合ってゲートの出が良くない。
前回のスタートを見ても騎手の身体が置いて行かれ気味で、今回も同じ。
騎手を変えるべきだと思う。
内で①の後ろに付けたが、①が抑えていたようにラスールはその後ろでペースの遅さにイラついていた。
新馬戦でもゲートの出は遅かったがその後は速かったのでラスールはもっと速く走りたかったのだろう。
なんとか落ち着いて3-4コーナーで①に並びかけた。
直線に入って最初は内で進路を探るが前壁。
スペースを探してカニ歩き。
1分21秒で③の後ろにスペースを見つけてムチを2発。
思ったよりも伸びないので騎手は諦めた。
スタートに関しては全部が騎手の責任ではないがどうやらこの馬と合わないようだ。
内で前のペースに合わせなければいけなくて自分の走りができなかったのも負担になっていた。
直線では前壁からのカニ歩き。
しかし前が開いても抜け出せる瞬発力はなかった。
色々と残念ではあったが圧倒的な力はなかったという事。
それでも不利が多かった事は確かで次は巻き返せる。
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