凱旋門賞に向けて サンクルー大賞典
ロードトゥ凱旋門?
フランス人が「なんで英語ザマスか!」と怒りそうなので
la route de l'Arc de Triomphe
正しいかどうかは知らないザマスが気分?エスプリ?そういえばフランス馬が勝ったよね?それはエクリプス?
凱旋門賞に向けての重要なレース回顧みたいなものでザマス。アレキュイジン。それは料理か。
Alpinista(アルピニスタ)がサンクルー競馬場で行われた2400mGⅠを2分26秒15の好タイムで快勝
2021年はドイツのG13連勝を含む無傷の5連勝だったアルピニスタ。
ドイツで相手にしなかった トルカータータッソが凱旋門賞を勝った時には『アルピニスタが出ていれば…』と思わずにはいられなかったのはわたしだけでしょうか?
そういえば一昨年もタルナワがオペラ賞を快勝した時に『凱旋門賞に出ていれば…』というのがありました。
タルナワは去年あらためて凱旋門賞に出走して惜しい2着。
一昨年出走していれば…
今年も同じことが繰り返されるようです。
アルピニスタ陣営は今年の目標を凱旋門賞としています。
サンクルー大賞典を高いパフォーマンスで勝ったアルピニスタですが、
去年出走していれば…という事になりそうな予感がします。
レースを振り返りましょう。
勝ちタイムの2分26秒15(稍重)はレースレコードです。
もしかしたらコースレコードかもしれません。
これまでは2009年の重馬場!でSpanish Moonの2分27秒40が一番速くて、次が2015年の良馬場でトレヴの2分27秒59。
1999年のエルコンドルパサーの勝ちタイムは良馬場で2分28秒80。
昨日のサンクルー競馬場は稍重ながら全体的に速い時計が出ていました。
レースレコードになった一番の原因は先行争いで最初の200mも速かったことでしょう。
欧州の競馬は計測方式の違いを考慮にいれても、スタートがアメリカや日本ほど速くなく、そのために日本のレースタイムと比べてやけに遅く感じられがちです。
G1レースでも最初の1ハロンが15秒(日本式で約13.8秒)なんてざらにあります。
それが昨日のサンクルー大賞典では最初の1ハロンが13.55秒(日で約12.35秒)と珍しく速いスタート。
その前半の速いペースがレース結果に大きく影響した。
前で風を受けて走っていたハリケーンレーンを含む3頭は最後の直線に入って失速。
替わって前に躍り出たのは先行馬の後ろで溜めていたBarratti。
そして、Barrattiの後にいたBubble Giftとアルピニスタが内と外に分かれて追い込んできました。
下のラップタイムを見ても前半と後半でキレイに前と後ろが入れ替わっている。
典型的な『ペースが速すぎて先行馬が潰れた』レース。
展開が向いたとはいえ、厳しいペースでの時計勝負にも対応できたのはアルピニスタにとって大きな意味がある。
今年はタイトルホルダーが出走するので例年よりは速いペースになる可能性が高いからだ。
2着のBarattiはこれが初重賞で2着。
1900m、2400mと連勝してここに臨んできた。
特に前走では次のGⅡを勝ち、サンクルー大賞典でも4着だったSweet Ladyに勝っていた。
今回の2着はただのフロックではない証拠だ。
良馬場の反発力をうまく使いそうな走りなので速い馬場は得意そうだ。
半兄にプリンスオブウェールズとイスパーン賞を勝ったByword
半姉にアメリカのGⅠを3勝したProviso
父がフランケルになって得意距離が2400mに伸びたようだ。
3着のBubble Giftは去年のニエル賞勝ちで凱旋門賞8着。
ナサニエル産駒らしく地味にしぶとい。
9頭立ての8着に敗れたハリケーンレーンはまだ仕上がっていない様子。
15日前の前走を叩き台に使ってここを最初の目標にしていたようだがあっさりと沈んだ。
速いペースで前で風を受けながら走ったのは間違いなく不利。
愛ダービーもセントレジャーも前に馬を置いてのレース。
パリ大賞典も2番手で逃げ馬の後。
好走していた時とは違うレースで、負けた理由にはなる。
欧州は日本と違って『こらアカン』と思ったら力をセーブするので負ける時は大きく負けることもある。
凱旋門賞の前にもう一つ使うとレース前に調教師は言ってたので次のレースで見極めたい。
サンクルー競馬場
上の地図の2.40km地点がスタート。
向こう正面の入り口が一番低くてスタート地点と比べて約9m下がっている。
向こう正面は上り坂で高低差約4m。
3コーナーからゴール前の直線半ばまでで高低差約5mの上り坂
ゴールまでのラスト約300mは平坦。
コース全体で9m下って9m上る。
9m上るのも約1.2キロかけて9m上るので勾配はきつくない。
グッドウッドやサンダウンのような急な勾配はないがコース全体のアップダウンはある。
レースラップ
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