サウジカップ 2025 気になる馬達


個人的に前半戦のハイライトになるはずだったのですが…
アメリカ馬が1頭だけになってしまいました。
とはいえ、アルゼンチンのトップクラスが出走するし去年のドバイターフを勝ったファクトゥールシュヴァルもいる。

コースに関しては下の記事をご覧ください

基本的にダートの方が芝よりも事故率は高いのだがサウジのダートはウッドチップを混ぜていて世界一事故死率が低いダート。

サウジのダートはウッドチップが4%、粘土とシルト(砂より小さく粘土より粗い砕屑物)が9%で残りの87%は砂。
その砂はデルマー競馬場の砂とほぼ同じの天然の砂。

武豊騎手は『ドバイとか米国のダートに近いけど、もう少し深いかな。思っていた以上にタフで負荷がかかる』

過去の傾向

逃げ馬と追い込み馬が両方とも3着に入る事もあるけっこう公平な馬場。
ゴーンウエスト(ミスプロXセクレタリアート)
ファピアノ(ミスプロXDr.フェイガー)
ボールドルーラー、特にセクレタリアート持ち
リボー。

2024年

1着セニョールバスカドール

父APインディ系でリボー持ち〇
ミスプロ3x4
BCは初角で最後方から追い込んで7着
ウシュバテソーロと違い最初のコーナーで外を周る不利。
ホイストザゴールドが勝ったシガーマイルで最後方から追い込んで2着
ペガサスWCでも後方から追い込んで惜しい2着
関係者によると馬はこのサウジのダートのクッションが大好きでとても合っているらしい。
過去2年も追い込みが1頭は馬券になっているので追い込み枠で買いたい1頭。

去年のレース前評価

2着ウシュバテソーロ

3着サウジクラウン

母父APインディ系でAPインディ5x4、ストームキャット4x4〇
BCでは2列目の先頭で10着
前走のルイジアナS(1700m)は逃げて勝ち
24.14-23.79-24.17-24.42-6.68
BCの2000mは長かったか?
今回は2,3番手で先行

去年のレース前評価


2023年

1着パンサラッサ
父カナロアでミスプロとセクレタリアート持ち
ヒズマジェスティとアレジドでリボーのクロス

2着カントリーグラマー
父APインディ系、母父ストームキャット系
プレザントコロニ―3x4でリボーのクロス
ミスプロ5x4のクロス

3着カフェファラオ
父にストームキャット、母内ミスプロのクロス

2022年

1着は外で前に馬を置いたEmblem Road。
サウジの馬で前走のダート1600mを1分39秒77で勝利

ポジション的に良かった2,3着馬だが2着のCountry Grammer(西)はその後にドバイワールドカップを勝ち、3着のMidnight Bourbon(東)は5着しているように中東のダート適性があったと見る。

上位3頭とも父か母父がAPインディ系でボールドルーラーを4本以上持っていた。

5着の最低人気Aero Tremは後方の内から直線で外に出して追いこんだ。

評価

焦点はロマンティックウォーリアーがダートも走るかどうか。
これを断言できる人はいない。

あのエイダン・オブライエン師だってシティオブトロイがあそこまで走らないなんてわからなかった。

日本でも2013年のフェブラリーSで初ダートのカレンブラックヒルを1人気にしてしまい、結果15着。

なのでロマンティックウォーリアーに関しては2つの賭けが必要になる。
『走るか走らないか』と『勝てるかどうか』

基本は『わからない』馬は買うべき。

当初は切ろうかと思っていましたが、アメリカ馬が抜けてメンバー的に薄くなったので3着には入れるという灰色の結論になりました(優柔不断)

フォーエバーヤングが勝つか?
自分が生成AIになった気で答えを出そうとしても、なんかしっくりこない。

注目は過小評価されるアルゼンチン馬か?
アルゼンチン馬に賭けて勝ったら焼肉という流れなのか?

2着候補の馬を中心に買おうと思う。

勝ち負け
⑤フォーエバーヤング
⑫ウォークオブスターズ

2着候補
③エルコディゴ
⑦ラムジェット
④ファクトゥールシュヴァル

3着候補
⑬ウィルソンテソーロ
⑨ロマンティックウォーリアー
⑥インテンスフォーミー

馬達

1枠 ⑩ ウシュバテソーロ

近2走は衰えを感じざるを得ない。
ダートで1.0秒差は大したことはないが、これまでの成績が良かっただけにひどく悪く見えてしまう。
中東では連対率100%なので3着候補にはコッソリと入れるか。
今回は日本の若い馬達に頑張ってほしい。
日本での追切は悪くないし、むしろ好時計。

2枠 ⑥ インテンスフォーミー

(49er系xAPインディ)xヘイロー系xブラッシングブルーム系xグレイソヴリン系
前走はアルゼンチンの芝2400mGⅠを20頭立ての⑱番枠から60キロ(3歳が53.5キロで4歳上が59.5~60キロ)を背負って勝利。
9人気だった。
着差はあまり大きくない。
道中は馬群の外側の好位。
レースラップは24.71-48.33-72.52-96.02-119.97-2分23秒06
アルゼンチンは馬場が軽いし、アメリカや日本と同様にスタート後に少し走ってから計測開始。
エルコディゴをマークしてわずかに先着した。

インテンスフォーミーは1月末に到着し2回ほど追切を消化。


3枠 ⑨ ロマンティックウォーリアー

(トライマイベスト系xアホヌーラ)XストリートクライXシングスピール
母父ストリートクライは種牡馬でウインクスとゼニヤッタという勝ちだしたら止まらない馬を出した。
母父でもその傾向はあるのかもしれない。

グロリアスソングやサーアイヴァー持ちのストリートクライの牝馬を買ってきて日本で繁殖するのも面白そうだ。

芝馬ではミシュリフがこのレースを勝ったが、父にボールドルーラー、プリキロ、リボー。
特にリボーがたくさん。
母父はこのレース相性のいいゴーンウエスト系で母母内にもボルキロある。

パンサラッサも父にセクレタリアート、リボー複数。
母内にはプリキロ複数とそれに近い血も複数あるしリボーもある。

ロマンティックウォーリアーは父内にボールドルーラーとリボーが一つづつ。
母にはない。

このレースが向いているとは言えない。

来たらしょうがないの精神です。

4枠 ⑬ウィルソンテソーロ

キタサンxアンクルモ―
この子も血統的には推す材料が少ない。
去年のドバイWCで4着だが3着と4馬身差。
前走の2着を評価して3着候補

5枠 ⑭ウートンさん
ウートンバセットxティズウェイ

6枠 ⑫ウォークオブスターズ 逃げ/先行

ドゥバウィxストリートクライ
この馬も母父ストリートクライですね。
ロマンティックウォーリアーとウォークオブスターズはセットで買うのはいいかもしれません。

前走のドバイの1900mGⅠは内の先頭で逃げ切り勝利。
ファクトゥールシュヴァルは中団後方の内から直線で外に出して3着まで。
1分56秒21で去年の勝ち時計は1分57秒72。
去年は5着だった。
今年は前走に続いて1分56秒台で勝利していて去年より良くなっているか。
または、馬場が去年よりも速くなっているか?

調教師のコメント
「走るたびに良くなってきています。まだまだ伸びると思います。
彼が環境に慣れてくれることを願うばかりです。
場所に慣れる必要がありますが、とても順調です」

7枠 ⑧ラトルンロール 差し

コネクトxヨハネスブルグ
前走の二聖モスクの守護者(GIII)D1800mを追い込み勝ち。
タイムは1分52秒95で過去のサウジカップより2秒遅い。

8枠 ⑪ウェイトトゥエクセル 先行
ポストポーンドxデインヒル系

9枠 ⑦ラムジェット

マジェスティックウォーリアーxゴールドアリュール

10枠 ①アルムマスク 先行
ナイトオブサンダーxキトゥンズジョイxデインヒル

11枠 ②ディファンデッド 差し

ダイアルドインxタッチゴールド
(APインディ系xストームキャット)x(デピュティミニスターxバックパサー)x(ストームバードxセクレタリアート)
血統◎
ただ去年のサウジとドバイからは年齢と共に衰えているように見える。

12枠 ④ファクトゥールシュヴァル 好位/差し

父ゴーンウエスト系で母父ストームキャット系シャマルダル

母父父ジャイアンツコーズウェイは初ダートのBCクラシック2着。
前走はドバイの初ダートで内ラチ沿いのやや後方。
十分に通用する。
サウジのダートの方が走りやすいと思うのでここは巻き返しに期待。

13枠 ③エルコディゴ 好位

ブラッシングブルーム系xグレイソヴリン系

アルゼンチンのダートもアメリカのように速い。
前走はD2400mGⅠ勝ち。
ラップは400m毎
24.65-50.43-74.79-93.59-124.53
スタート良かったが馬群の外側で先行勢の後ろ。

11月の芝2400mは2分28秒62だがラスト400m22.75秒。
ラスト800mも46.05秒。

12月のカルロスペレグリーニではインテンスフォーミーにマークされる形でインテンスフォーミーの僅差の2着。

カルベンテ騎手のコメント
「距離が短くなることだけが心配です。
ウルグアイのラミレスで2400メートル(1.5マイル)のレースに勝利したばかりです。
2歳馬として1600メートル(1マイル)のグループ1ポジャデポトリヨスで優勝したので、スピードはありますが、長距離レースに向けて調整されています。
彼の脚力を生かして速いペースを期待することになりますが、ローレルリバーが加われば、それは確実でしょう。
エルコディゴはG1で5勝という並外れた記録を持っていますが、サウジカップはまったく新しいレベルです。
サウジアラビアでの競争を研究してきましたが、フォーエバーヤングは傑出しています。
速いペースが見込めるので自信がつきました。
私の唯一の望みは、彼がいつものように旅をうまくこなしてくれることですが、今回は長い旅で、順応する時間が限られています。

サウジのダートはアルゼンチンのものより少し深いですが、グリップは良好です。
パレルモよりもマロニャスに似ていて、どちらの馬場でも優れた成績を収めています。
南米最高のダート馬をサウジアラビアの世界トップクラスに送り出せるのは、私たちのチームにとって名誉なことです」

14枠 ⑤フォーエバーヤング

リアルスティールxコングラッツ
父内にストームキャット、母父APインディ系
血統〇

大外枠でもこの馬のスタートだと先行になるな。
先行しそうな①⑪より前になるかどうか。
③はおそらく⑤の後ろに位置する。

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