日本ダービー 気になる馬達
戦歴からはざっくりと8頭
皐月賞3着、4番人気以内
ジオグリフ 1着 5人
イクイノックス 2着 3人
ドウデュース 3着 1人
ダノンベルーガ 4着 2人
キラーアビリティ 13着 4人
京都新聞杯2着以内
アスクワイルドモア 1着 8人
(ヴェローナシチー 2着 7人)賞金足りない
毎日杯1着
ピースオブエイト 1着 4人
プリンシパルS1着
セイウンハーデス 1着 6人
青葉賞1着
プラダリア 1着 4人
以上8頭を見ていく。
ジオグリフ
ドレフォンxキンカメ
皐月賞は幸運にもイクイノックスの後ろで溜める事が出来た。
イクイノックスがジオグリフを先導してくれたので恵まれたのはあったが強い。
スタートをミスった朝日杯以外は文句のない成績。
ギアチェンジの速いタイプではないので好位で流れに乗ってそこそこのスピードで押し切るタイプ。
6月東京デビューで東京の直線でも速い上がりを使えるところを見せているし共同通信杯でも1キロ重くてダノンベルーガから0.2秒差の2着。
東京コースも問題ない。
何よりも今年の皐月賞のラスト3ハロンが12.0-11.4-11.5と好位で流れに乗りながら最後まで勢いは衰えなかった。
こういう時はダービーでも活躍する。
皐月賞でラスト3ハロンがこのような時計になったのは2016年の12.2-11.6-11.8。
この年は皐月賞の上位3頭が上がり上位3頭でもありダービーもこの3頭で決まった。
また2019年の皐月賞は11.7-11.6-11.4と中山2000mでは珍しい加速ラップでゴール前の勢いは凄かった。
この年は皐月賞上位3頭がダービーで2~4着。
皐月賞馬サートゥルナーリアは東京が初めてでその後の成績を見ても中山>東京でダービー4着。
サートゥルナーリアは巡航スピードは速かったのだが最高速に達するとその後の失速が大きかった。
ジオグリフは長くいい脚を使えるタイプなので上位は固いと思う。
心配は多頭数のゴチャつき。
ギアチェンジが速いタイプではないので直線で進路変更しなければいけなくなった時のタイムロスが大きい。
時計勝負もマイルだとついていけないだろうが2400mの2分23秒ならついて行けるだろう。
3着位内候補
イクイノックス POG馬
キタサンブラックxキングヘイロー
焦点は前走の疲労がとれているかどうか。
高速馬場には対応できる。
東スポ2歳Sのレースのラスト1000mが57.6秒。
これはコントレイルの時の57.4秒に次ぐ時計。
レースタイムは大きく負けているが東京のダラダラ上るラスト1000mで優秀な走りを見せている。
コントレイルには劣るがダービーで上位になる実力は十分にある。
上り32.9秒は非常に優秀。
これがスローの瞬発力だけではないのを示したのが皐月賞。
大外から前に馬を置けずに前に前にと行ってしまった。
道中でまったく溜める事が出来ずにいたのにイクイノックスの後ろで溜めていた勝ち馬から1馬身差の2着。
笑っちゃうぐらい強い。
前に馬を置ければ勝ったのはイクイノックスだったと思う。
速いペースでも流れに乗れるし、スピードの持続力にも優れている。
4WD的な走り。
ダービーではイクイノックス>ジオグリフで行く。
ドウデュース
ハーツクライxダストアンドダイアモンド
母ダストアンドダイアモンドはアメリカダート短距離で活躍。
BC牝馬ダート1400mGⅠで離された2着がある。
1200mGⅢを1分8秒66で勝っている。
半兄のMuch Better(父パイオニアオブザナイル)も短距離馬
ドウデュースは後ろ脚の流れた感じなんかが母父父のシアトルスルーに似ている。
シアトルスルーは米3冠馬で高速馬場得意だし、この時期に成長もする。
皐月賞の直線の走りはスゴイ迫力だった。
肩の可動域が広くて大きな動作なのに回転力も速い。
東京での巻き返しを期待させる走り。
イクイノックスの潜在能力が測りきれないが勝ち負け。
ダノンベルーガ
ハーツクライxTizway
母内シアトルスルー5x4もあるしアメリカ色が強い。
ダンチヒもある。
いかにも東京走りまっせ!という血統。
共同通信杯の走りを見れば能力の高さは明らか。
皐月賞は荒れている内を走っての4着という事で巻き返しが期待されている馬。
ヒザを高く上げるし上半身がしっかりとしているので荒れ馬場は苦手ではないんだけどね。
馬体写真はうっすらとアバラが浮いて筋肉の輪郭もクッキリ。
皐月賞で調教師の『仕上がってしまった』発言があったが今回の方が明らかに上。
3着に入る資格は十分にある。
キラーアビリティ
ディープインパクトxコンガリー
コンガリーは1600~2000mのダートGⅠ勝ち。
産駒には母父としてもあまり活躍馬がいない。
ケンタッキーダービーとプリークネスは3着だった。
母母はシアトルスルー系だし、母母母はインリアリティ系でアメリカ血統。
母はアメリカでオールウェザーの1700mGⅠを差して勝っているが芝では勝ち切れていない。
皐月賞はスタート良くなかったし荒れている内を走らざるを得なかった。
しかし内で後ろから来たジャスティンロックにぶち抜かれていたしどうなのよ?
軽視。
アスクワイルドモア
キズナxゼンノロブロイ
父ダービー馬で母父ダービー2着。
京都新聞杯をレコード勝ち。
馬場が乾いていてクッション値が高かった開幕日の馬場で他のレースでも時計は速かった。
2着も半馬身差なので抜けた実力ではない。
しかしながら、時計勝負に対応できるというのは確かでそれはダービーではプラス材料。
母母父は3歳で天皇賞秋を勝ったバブルガムフェローの半兄。
レコード勝ちの反動が気になるが京都新聞杯の翌週にはも坂路で時計を出している。
穴としての魅力は十分。
ピースオブエイト
スクリーンヒーローxオアシスドリーム
母方にサドラーズウェルズが入っていて少しマイナス。
毎日杯は3着のドゥラドーレスが一番強かった。
この馬としてはアルメリア賞が本来の走り。
高速馬場でも良さそうな反発力を活かした走りをするが、皐月賞の上位馬に比べると迫力に欠ける。
悪くはない馬だが今回は相手が悪い。
セイウンハーデス
シルバーステートxマンカフェ
ヘイルトゥリーズン、ニジンスキーとリボーのクロスがあってシルヴァースカヤを刺激しているのは〇
プリンシパルSでは高速馬場の反発力を利用する跳ねる走り方。
高速馬場は向いているが、あの走りでは2400mに不安が残る。
マイルでオークス2着のスタニングローズと好勝負もあり素質は高そうだが。
プラダリア
ディープインパクトxクロフネx49er
母母母がオークス3着で母はスプリンター。
ダービーが良さそうな血統ですよね。
青葉賞の直線の走りもしっかりしていていい馬です。
馬体写真からも疲労は見えないしいい状態。
いい馬なんだけど皐月賞組に比べてどうかな?
掲示板候補で皐月賞組にトラブルがあれば馬券内も。
過去の人気薄から
2021年9人気ステラヴェローチェは皐月賞3着、朝日杯2着でディープインパクト持ち
2020年10人気ヴェルトライゼンデはスプリングS2着、ホープフルS2着で皐月賞は4人気で8着
2019年12人気ロジャーバローズは京都新聞杯2着で父ディープインパクト
2018年16人気コズミックフォースはプリンシパルS1着(勝ち時計は過去10年で最速)
2014年12人気マイネルフロストは前走の青葉賞は6着だったが毎日杯1着で共同通信杯でも上り3位で4着
2013年8人気アポロソニックは逃げて青葉賞2着。
人気薄の馬達も先に取り上げた戦歴に合う馬がほとんど。
唯一マイネルフロストが対象外だが毎日杯を勝っているし共同通信杯の内容も良い。
そしてロジャーバローズ、アポロソニックのような逃げ先行馬が面白い。
今年は皐月賞の3,4着馬は人気になるし有力馬。
なので人気薄で期待できるのは京都新聞杯をレコード勝ちのアスクワイルドモア。
レベルの高った2019年の皐月賞組を抑えて勝ったロジャーバローズも京都新聞杯からのローテ。
もう一頭上げるとすれば皐月賞で逃げて5着だったアスクビクターモア。
アスクビクターモア
ディープインパクトxレインボウクエスト
母方が欧州系でパっと見はダービー的ではない血統。
母方がアメリカ系のディープインパクト産駒には劣るかもしれない。
しかし、母の半姉はアスコットとドーヴィルのマイルGⅠを勝ったQemah。
近親に2歳マイルGⅠを勝ったPretty Gorgeousもいる。
つまり『ディープインパクトxスピード血統』には当てはまっているのだ。
レインボウクエストも母父としてマイルGⅠ馬Aqlaam、Raktiがいる。
全体的には2000m以上のGⅠ勝ち馬が多いがそれらの馬でもマイル以下の勝ち星がありスピードも持ち合わせている。
母母父のナイトシフトもどちらかといえばスピード寄りの種牡馬だ。
アスクビクターモアのこれまでの戦績は中山>東京だが、跳びの大きな馬で東京が悪いわけがない。
新馬戦ではジオグリフを差し置いて1番人気で3着。
アイビーSだって1番人気でドウデュースから0.1秒差の3着。
両レースとも勝ち馬はその後GⅠを勝つんだぜ?
先行しての上り3位は十分ではないか?
これで東京が合わないって言うのはおかしいだろ?
何と言ってもこの馬の元気一杯に走る姿が好きなんだよね(私情乙)
穴を開けるとすれば先行馬だとも思うし。
がんばれ!
評価
ジオグリフのところで述べたように今年の皐月賞のラスト3ハロンから皐月賞上位馬はダービーでもかなり有力だ。
皐月賞の上位5頭がダービーでも1~5着を占める可能性もある。
そこに割って入りそうなのは過去の歴史からも京都新聞杯のアスクワイルドモア。
1,2着候補
イクイノックス
ドウデュース
ダノンベルーガ
3着候補
ジオグリフ
アスクワイルドモア
掲示板候補
アスクビクターモア
穴馬
プラダリア