英インターナショナルS 2024年 ◎ブルーストッキング
ヨーク競馬場の10ハロン56ヤード(2063m)
平坦の左回り2063m
直線が約900mと非常に長くゴール前で大きく失速しやすい。
いかに長くいい脚を使えるかがポイントになる。
ギアチェンジの速い馬は直線前半に最高速に達した後に大きく失速してしまうので向いていない。
月曜の時点ではGood to Firmで速い時計が出る馬場。
少し雨が降るようなので雨の量によるがイギリスは降雨量が予測しづらい。
Good to Softまであるかもしれない。
気象庁の5日間予報によると、月曜日の朝は晴れですが、夕方早々に通過する断続的な雨の前線の影響で風が強まります。気温は22度です。
火曜日は風が強く、急なスコールと晴れ間が交互に続きます。
風は週を通して強く、水曜日以降は主に乾燥状態で、気温は19~22度です。
過去の傾向
過去の傾向からはシティオブトロイの連対は堅そう。
大荒れは期待しづらいレースで基本は5人気以内の馬で決まりやすく、2,3着に1頭人気薄が入るかもしれない程度。
ほとんどの馬が2400mの重賞実績がある。
血統はアーバンシーを持つ種牡馬、ドゥバウィ、セクレタリアート、グロリアスソング
ガリレオxデインヒルなら直線が平坦の競馬場(ロンシャンなど)の良馬場で重賞勝ちのある馬。
1人気の勝率50%
1着の70%が4倍以下(3/1以下)
5人気以内が好走(出走頭数が少ない年が多いw)
シティオブトロイ 4/5
カランダガン 7/1
アンビエンテフレンドリー 15/2
ブルーストッキング 8/1
アルファリア 8/1
ザラケム 16/1
ゴーストライター 20/1
OR120以上
シティオブトロイ 124
ドゥレッツァ 120
コンティニュアス 119
マルジューム 119
ザラケム 119
ブルーストッキング 117牝馬
前走2000~2400mのGⅠで3着以内
シティオブトロイ エクリプス1着
ブルーストッキング キングジョージ2着
ザラケム POW2着
ゴーストライター エクリプス3着
アンビエンテフレンドリー 愛ダービー3着
内枠の方がやや有利
シーズン未勝利は過去10年で勝っていない。
シーズン2勝以上が望ましい。
シティオブトロイ 2勝
ブルーストッキング 2勝
カランダガン 3勝
過去3回のインターナショナルS
(ラップタイムはレースのラップではなく、馬のラップタイム)
ピヴォタルはヌレイエフxグレイソヴリン系
2,3着にグレイソヴリン系持ちが多いが、グレイソヴリン系は平坦に強い。
だからトニービン持ちのドゥレッツァには少し期待している。
2023年
1着モスターダフ 2分6秒40 4頭立てで逃げ切り勝ち
フランケルxドゥバウィxディクタット
ラップタイム
32.45(最初の463m)-11.93-12.07-11.97-11.50-11.35-11.19-11.55-12.39
別に騎手は直線に入ってすぐに仕掛けているわけではないのだが、残り400mを残して11.35-11.19と最高速に達してしまう。
2着ナシュワ
フランケルXピヴォタルXグレイソヴリン系
英オークス3着、仏オークス勝ち
前走ナッソーS3着
2022年
1着 バーイード 2分9秒30
シーザスターズxキングマンボxシングスピールxブラッシンググルーム系
平坦で活躍馬が多いシングスピール。
2023年のモスターダフの父フランケル同様父にアーバンシー持ち。
アーバンシー内にはナスキロあるし、プリキロの父プリンスローズのクロスもあり前後の伸縮性を使う馬体構造を受け継ぎやすい。
これが長い直線後半に有利になる。
これは日本の新潟外回りでも同じ。
ラップタイム
32.98-11.93-12.55-13.46-12.57-10.96-11.59-11.34-11.92
この年は残り600mを残して最高速に達してしまった。
注目はバーイードはL2で11.34と再び加速しているのだ。
6頭の出走馬でこんな事ができたのはバーイードだけ。
直線の途中までしっかりと前に馬を置いていたおかげでL2で加速できたのだ。
いい馬がさらに騎手もベストを尽くした結果の圧勝劇。
2着 ミシュリフ
3着 サーバスカー
父ミスプロ系xストームキャット系、母父デインヒル系
母母母父グレイソヴリン系
前走ヨーク2063mGⅡ勝ち
2021年
1着ミシュリフ 2分5秒92
メイクビリーヴxゴーンウエスト系xネヴァーベンド系
母方にセクレタリアートにボルキロと日本でもよく見る平坦に強い血統。
メイクビリーヴはドゥバウィ系xニジンスキー系。
ミシュリフ内にもニジンスキーのクロスがあり長い直線を粘る素質はある。
ラップタイム
31.96-12.09-12.39-12.30-11.87-11.15-10.79-11.23-12.14
2着アレンカー
父サドラーズウェルズ系xラストタイクーン
母父ボールドルーラー系xカーリアン
母母母父サーゲイロード系
ナスキロ、プリキロ多い配合
前走パリ大賞典3着
3着ラヴ
ガリレオxピヴォタル
評価
◎⑨ブルーストッキング キングジョージ2着 強い牝馬
〇⑫シティオブトロイ エクリプス1着
▲⑪カランダガン 3連勝中の3歳
△⑧ザラケム POW2着
△②ドックランズ クイーンアン2着
△⑥マルジューム サセックス2着
次点
⑩アンビエンテフレンドリー 愛ダービー3着
①アルフレイラ
⑬ゴーストライター エクリプス3着
③ドゥレッツァ 応援
馬達
⑤1枠 イスラ― 先行/差し 33/1 OR115
父はサーアイヴァー、ダンシングブレーヴ、ラストタイクーンなど平坦にも対応できる血。
母はキングジョージと英オークスを勝って、ヨークシャーオークスも2着。
2走前は先行してパッセンジャー(アルフライラに前走11/4馬身負け)に完敗。
前走はアスコットで中団待機から直線で楽に抜け出した。
調子は良さそうだがGⅠでは足りないか?
⑩2枠 アンビエンテフレンドリー 好位 15/2 OR117
グレンイーグルスxデインヒル系xアルザオ
この馬もグレンイーグルス産駒。
母父がオーストラリアで活躍馬を出しているし、母母父アルザオにはサーアイヴァーもあるし母母母にはナスキロとサーゲイロード。
さらにグレイソヴリン持ち。
英ダービーは2着で上がりも2位。
シティオブトロイよりも前の好位でレースして、直線でトロイが抜け出してから追ったが捕まえられず最後は離された。
愛ダービーは3着、上り3位タイ。
11.62-11.25-12.85でL3とL2はメンバー中1番だったが最後に大きく失速。
後方から直線前半前のロスアンゼルスに並びかけリードもしたがラスト200mで失速。
平坦は向きそうだがゴール前の失速がヨークでは気になる。
④3枠 ハンスアンデルセン 逃げ 200/1 OR102
フランケルxオアシスドリーム系xシャマルダル
母にオアシスドリーム、セクレタリアート、グロリアスソング、サーゲイロードがあり平坦〇
今回のペースメーカーさん
⑨4枠 ブルーストッキング 好位/差し 8/1 OR117牝馬
キャメロットxダンシリ
キャメロット産駒は比較的平坦適性高い。
去年のヨークシャーオークスは4着、上り5位
ちょっと前壁気味で力を出し切れなかったかもしれない。
英チャンピオン牝馬では直線で外に出して追い込んで惜しい2着。
今年は初戦のヨークの牝馬2000mGⅡを上り1位で勝利。
プリティポリーも上り1位で勝利
キングジョージは外枠から前に壁を作ろうとしたら一番後ろになってしまった。上り2位で追い込むも2着まで。
⑫5枠 シティオブトロイ 好位/差し 5/4 OR124
ジャスティファイxガリレオxシアトリカルxブラッシンググルーム
父はアメリカ系でストームキャットもAPインディもありむしろ平坦向き。
母母父のシアトリカルも洋芝平坦得意。
今年は英2000ギニーでゲートの中で心拍数が異常に上昇して失敗。
英ダービーの前はとにかくゲートの中で落ち着かせる努力をして名誉挽回。
英ダービーのラスト600mは36.43秒で1位。
ラスト5ハロン12.51-11.79-11.63-12.04-12.76も1位。
太字はメンバー中1位で12.04も2位。
最後の失速も2番目に少ない。
エクリプスも勝利したが危なかった。
エクリプスのサンダウン競馬場は後半600mで高低差約12m上るコース。
ジャスティファイのようなアメリカ血統には厳しい競馬場。
ラスト5ハロン13.52-12.45-12.20-12.74-13.73でラスト2ハロンは2着馬に劣り、上りも2位。
おそらく、今回の平坦ヨークの方がシティオブトロイの実力を出せるのではないかと思う。
③6枠ドゥレッツァ 先行 33/1 OR120
ドゥラメンテxモアザンレディ
菊花賞の強さは本物だと思っている。
金鯱賞でいくらプログノーシスとはいえ離され過ぎはある。
春天は軽い熱中症(本当か?)剥離骨折もあったとしよう。
(テーオーロイヤルさんも剥離骨折していたようですが…)
馬も傷みに弱いのと強いのがいる。
フィエールマンの有馬記念みたいに痛くても走る馬もいる。
能力を信じて3着
⑪7枠 カランダガン 差し馬 7/1 OR117
グレンイーグルスxシンダー
父内にグロリアスソングとストームキャットがあり平坦向き。
産駒のハイランドチーフがアメリカし芝2200mGⅠを勝っている。
産駒のミルストリームが今年ヨークの1200mGⅡを勝っている。
母父シンダー内にもセクレタリアート、サーゲイロードと平坦向きのスピードがありそう。
4月のロンシャン2100mは重馬場で1着。
ラスト3ハロン11.83-11.34-11.76で上がり1位。
5月はロンシャン2200m不良馬場で1着。
前走はキングエドワード7世は後方から追い込んで1着、上り1位。
ペースが速く後方に有利な展開ではあったが強い勝ち方だった。
バネ感もあり、四肢も良く伸びている。
これ結構強いかもしれない。
⑥8枠 マルジューム 追い込み 33/1 OR119
カラヴァッジオxテオフィロ
回避という話もあるがDeclaredになっているので評価する。
2022年のセントジェームスパレスで強い負け方をした馬。
今年はクイーンアンで追い込んで3着し前走のサセックスSでは追い込んで2着。
勝ち馬は内ラチ沿いを真っすぐ走れたがこの馬は外に出さざるを得なかった、その差。
下りのグッドウッドで長くいい脚を使えている。
10.99-11.00-10.90-11.85
初めての2000mだが、後方待機からの直線勝負ならワクワクさせてくれるはず。
⑧9枠 ザラケム 先行/好位/差し 16/1 OR119
ザラクxマスタークラフツマン
父にドゥバウィ、セクレタリアート
母父にグレイソヴリン、
母母内ナスキロクロス
ガネー賞は外の列の先頭が響いたか。
POWでは一転して後方待機から追い込んで上り1位で2着。
前走のように終いを活かす競馬をすれば好勝負できそう。
⑦10枠 ロイヤルライム 先行 66/1 OR113
ロペドベガxキングマンボ
ドゥバウィの近親
父内にグロリアスソング、グレイソヴリンストームキャット
母母父ダンシングブレーヴ
平坦は問題なさそうだが前走はヨークで4頭中4着。
①11枠 アルフライラ 差し/追い込み 10/1 OR118
ダークエンジェルxオアシスドリーム
母父にダンシングブレーヴ、母内ナスキロのクロス
ヨークで重賞3勝
アスコットのPOWは2着ザラケムに力負け
前走ヨークSは超スローからラスト4ハロン11.63-10.72-11.05-11.65で1着。
上がりは2位。
ヨークの長い直線は合うようだが、能力が足りないと思う
②12枠 ドックランズ 33/1 OR115
(テオフィロxアクラメイション)xマークオブエスティーム
今年覚醒しつつある牝馬。
2走前のロンシャンのマイルもいい2着。
1着馬は次のG3 勝ち。
前走のクイーンアンも素晴らしい2着。
1着馬は次のジャックルマロワも圧勝。
大きなフォームで体の使い方が徐々に良くなってきている。
2000mは初めてだが後半勝負なら面白い。
⑬13枠ゴーストライター 先行/好位
インビンシブルスピリットxシャンゼリゼxゴーンウエスト
父にサーアイヴァーとプリキロ。
母にセクレタリアート、グレイソブリン、ナスキロ
英2000ギニー4着、上り3位
仏ダービーでは先行して4着
直線で前壁になる場面から強引に割って出たが4着まで。
悪くない4着。
エクリプスでも3着とは言え着差を考えれば悪くない。
ゴール前の粘りというか、決め手に欠けるようだ。
3、4着でおさえるタイプか。