香港スプリント 気になる馬達

香港スプリント

シャティン競馬場

12月5日に行われたレースでは去年より少しだけ時計がかかっているようだ。
C+3コース(内ラチから12.2mに柵)を使用。
来週の香港国際レースはAコース。
Aコースは10月1日以来。

久々のAコースだからと言って内側が有利というわけでもなく、去年はやや外差し馬場だった。
一昨年は内有利だったので毎年同じようなコースローテーションをしていてもその年によって傾向が少し違う。
国際レースの前のレースで馬場の傾向を見ておきたい。

評価

ハイレベルな混戦模様。
まさに短距離王を決める闘いになる。

ひいき目はあるけどピクシーナイトは勝ち負けできると思う。
香港で4月のGⅠを勝ったウェリントンは一つ叩いて勝ちに来ているし、ラッキーパッチの1分7秒台連発も侮れない。
そしてナブーアタックの成長が怖い。
もしかしたらとんでもない馬かもしれない。
600キロ以上の超大型馬で内枠からだと窮屈な競馬になるので外枠希望だが。

ホットキングプローンも成績は良くないものの力を出せれば上位に食い込める。
ダノンスマッシュは4月に凡走したが、あの時はレース間隔に問題があったとすれば巻き返し可能
レスステンシアも掲示板候補。
ただピクシーナイトより上は考えにくい。

3着以内候補
ピクシーナイト
ウェリントン
ラッキーパッチ
ナブーアタック 外枠なら

掲示板候補
スカイフィールド
ホットキングプローン
レシステンシア 枠良ければチャンス

出走予定馬

ホットキングプローン Hot King Prawn 先行
去年は1番人気で7着
馬場的にやや外が有利だったのかと思われる。
時計がそれほど速くはなかったのに外の差し馬達の勢いが良すぎた。
内が痛んでいたのかもしれない。
その次の1月のGⅠレースを快勝している。
休み明けの11月のGⅡでは斤量でWellingtonと同じでその他の馬よりも2.3キロ重く、直線では挟まれたり⑨が前で右往左往して力を出し切れていない。
逆転できる力はありそうだ。

ウェリントン Wellington 好位/差し
今年4月のダノンスマッシュが6着に敗れたレースの勝ち馬。
スローペースからの決め手勝負で終いの脚が一番速かった。
前走は斤量も重かったしムチもゴール前の1回しか入れてないので叩き台だろう。
今度は良くなる。
上位候補

ラッキーパッチ Lucky Patch 好位/差し
1200mのGⅡを好時計で連勝中。
7月にClass1のレコードタイム1分7秒61を出した。
脚の使い方がパワフルで回転が速く、疑うことなく速い馬だとわかる。
上位候補

スカイフィールド Sky Field 差し/追い込み
4月のGⅠで3着し、前走もラッキーパッチから0.18秒差の3着と侮れない実績がある。
掲示板候補で3着の可能性も。

コンピューターパッチ Computer Patch 逃げ/先行
前半のペースが速すぎると後半の失速が大きい。
ペース次第。
さらに今シーズンは前シーズンよりも馬体重を減らしている。
1戦ごとに体重も少しづつ増えて、成績も向上しているので12月、1月のGⅠを目標に仕上げているのかもしれない。

ナブーアタック Naboo Attack 追い込み
オーストラリアのクイーンズランド州で7戦してから香港に。
重賞勝ちはなかったがいいスピードはみせていた。
香港で6戦したが、前走のラッキーパッチから0.13秒差の2着で大きく評価を上げた。
外枠で力を発揮するタイプ。
前走が1366ポンド、キロ換算で619キロ!!!!!という超大型馬
競馬界のウセイン・ボルトか!?
実際、スプリントは大きい方が有利だし、前走の走りを見るとGⅠで通用する器。
本命にしたいぐらいのポテンシャルがある。

アメイジングスター Amazing Star 先行/差し
去年9着。
近走もいい所なし。

ストロンガー Stronger 差し/追い込み
去年10着。

クーリエワンダー Courier Wonder 先行
5連勝後、トップクラスとレースをしているここ2走は5着。
まだ少し足りないか。
掲示板候補。

ピクシーナイト 妙發靈機
これまで日本馬で香港スプリントを勝ったのはロードカナロアとその子のダノンスマッシュ。
共にサンデーサイレンスが入っていない馬。
サンデーサイレンス持ちで最先着したのはストレイトガールで母母父にダンチヒ系という香港スプリントで走る血があった。
ダノンスマッシュも母父ダンチヒ系。
ピクシーナイトはサンデーサイレンスなし。
ダンチヒ系も持っていないが、要は筋肉があればいい。
トモの半腱半膜様筋と、大腿二頭様筋の素晴らしさは語り尽くせない。
後ろ脚で蹴られたらドラゴンでも死ぬ。
スプリンターズSの勝ち時計もロードカナロア級だしまだ良くなる余地がある。
短距離王の座をかけて香港のスピードキング達と闘う。

レシステンシア 拉丁城市
スプリンターズSでのピクシーナイトとの差は枠の内外もある。
サンデーサイレンスが入っているがダイワメジャーはノーザンダンサー色が濃いし、レシステンシアの母父はダンチヒ系。
1分7秒台を2戦続けているように香港で活躍できるスピードもあるし、1400mをこなせるスタミナもあるのがタフなペースになりやすい香港スプリントでも心強い。
ただ、順当ならピクシーナイトの方が上だと思うので2,3着で買いたい。

ダノンスマッシュ 野田重擊
去年は2番人気のクラシックレジェンドが内に閉じ込められて力を出せなかったり、差し有利な馬場と展開だったりで恵まれたことは確か。
4月の香港ではレース間隔が短かったのもあるがスローの決め手勝負で劣った。
去年のような前が潰れる展開ならばチャンスはあるが、日本馬でもピクシーナイトというスピード上位馬がいるし、ウェリントンやナブーアタックという強い差し馬もいてなかなか難しいと思う。


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