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フランスダービーはCデムさん騎乗のAce Impactがレコードタイムで優勝!

個人的に今年の3歳牡馬のNo.1です。

シャンティイ競馬場の2100m

Prix du Jockey Clubと書いてジョッキークラブ賞と言ったりフランス的発音でジョッケクルブ賞と呼んだりするが面倒なのでフランスダービーと呼ぶ。

赤↓がスタート地点
左がスタート

スタートから700mは平坦
700mから1250mの3-4コーナー中間まで高低差9mの下り坂
1250mから1400mの4コーナーが高低差6mの上りの急坂
1400m~直線途中の1800mは高低差4mの上り坂
ラスト300mは平坦。

ラップタイム
ラスト5ハロン

1250m~1400m区間の急坂はラップタイムにも表れている。
T3が前後に比べて遅いのが急坂区間だ。

レコードタイムが出る良馬場

凱旋門賞しか興味のない日本の方々には信じられないかもしれませんが春のフランスは天候次第でロンシャンもシャンティイも速い時計が出る。

フランスダービーは2019年(3.2Bon)に後に凱旋門賞をかつソットサスが2分2秒90のレコードタイムで勝っていた。
2100mですよ?
2000m地点は1分56秒90です。
日本式に計測していれば約1分55秒65ですね。
日本の2000mレコードタイムはトーセンジョーダンの1分56秒1ですか…平坦なのにね。
遅いね。
東京競馬場遅いぞ!?
誰だ日本の高速馬場がガラパゴスとかいう奴は?っていうくらい硬くなるのが春のフランスの馬場。

レコードタイム更新!!!

そのソットサスの持つレコードを塗り替えたのが今年のAce Impact!
名前にImpactがあるけどディープインパクトとは関係ない。
ソットサスと同じくルジェ調教師の馬で凱旋門賞も期待できる血統をしています。
クラックスマンの子供ですか!

クラックスマン

英ダービーはウイングスオブイーグルスの3着でしたが英チャンピオンSを7馬身、6馬身差の圧勝で2連覇。
ベストは2000ですが2400mも守備範囲。
ガリレオ→フランケルのサイアーラインが伸びていきますね。
母父のアナバァブルーは2400mの時のフランスダービー馬で産駒は中距離で粘り強い馬が多い。
4代母のRosia Bay Iはジャパンカップにも2度来たイブンベイの母。
Ace Impactはストライドも大きく2400mになんの不安もないっすねー。
前脚を上げる時に胸の筋肉が大きく動いて力強いフォーム。
首の位置も高すぎず低すぎず理想的で重心も安定。
重馬場も上手いっすねこれは。
今年見た3歳馬では一番。
フランスダービーでも上がり3ハロンだけで上がり2位よりも1秒も速い!
GⅠでこれはなかなかできない事。

ロダンも強いけど凱旋門賞はこれだね。

ルジェ調教師のコメント
「これらは特別な瞬間です。なぜなら、毎回勝つ時は挑戦する立場の馬で、私はレースの本命馬でジョッキークラブを制したことはありませんし、事前には4番目または5番目に勝つチャンスがあると思われていたからです。

彼らは毎回本命馬を打ち破ります。
私は前哨戦レースであまり多くを求めることはなく、ただ目標のレースに向けて100%の状態で馬を準備するだけです。
その後は馬が力を発揮する必要がありますが、この馬は間違いなくやってくれました。
それ以上の事をやってくれました、なぜなら彼はみんなが話題にしていたBig Rockを追い詰め、3 1/2馬身差で勝利したからです。

Big Rockの関係者にとっては残念なことですが、私たちの馬と出くわしました。私たちの馬は非常に特別なようです」

「彼はこれまでのレースではほとんど試されていませんでした。

彼はプリ・ド・シュレーヌでデモンストレーションを行いましたが、それは多くを教えてくれるものではありませんでした。それはむしろタイムトライアルのようなものでした。カーニュで初勝利を収めた時、私は彼に何か特別なものを見たと思いました。彼は他の馬とは違うストライドと膨大なエンジンを持っています。彼には勝つための勢いと意志があります。」

ルジェ調教師の馬は追い込みタイプが多く、前哨戦はあくまで準備で大レースに向けて仕上げるスタイル。

ハーツクライ産駒のContinuousは8着

速いペースでしたが逃げ馬が2着に粘っていて、その後ろのインで脚を溜めていたこの馬はいい位置にいました。
上り坂で力を発揮できなかった感じですね。
トニービン持ちは欧州の上り坂は苦手な印象があります。
日本の中山くらいの上り坂なら問題ないのですが。
前走のヨーク競馬場で英ダービー3,5着馬に次ぐ3着なので平坦の方が力を発揮できるでしょう。
後半が平坦のロンシャンも良さそうです。

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