中山競馬場は難しい 1.私の芝レースの考え方
競馬場の得手不得手
今年の4月にJRAのネット投票に加入してからの成績を見ると中山と新潟の回収率が40%以下と圧倒的に悪い。
次に悪いのが福島、函館の70%台なので中山,
新潟が際立って悪い。
中京が何故か得意で606%。
これは今年だけでなくて去年も万馬券は中京が多かった。
東京、京都、阪神は100%前後。
中山がなぜ苦手なのかを次の記事で説明するための準備の記事です。
私の芝レースの解釈
*正しいかどうかはわかりませんが私の考え方です*
*芝レース限定です。ダートは当てはまりません*
重要視するのは走行距離、空気抵抗、ラップタイム、馬場や展開のバイアス。
私の予想でよく『外3列目先頭』という言葉が出てきますが改めて説明します。
内ラチ沿いを走る馬達を一列目として外側に行くに従い『2列目』、『外3列目』、『外4列目』とします。
この図では、
1列目:ADGJM
2列目:BEHKN
外3列目:CFILO
外4列目:P
1列目が走行距離が最も少なく、外に行くほど走行距離が増えます。
2000mのレースだと1列目の馬は走行距離が2005m位ですが外3列目は2010~2015mにもなります。
外を走り続けるのは走行距離の観点で大きな不利です。
人間の陸上競技では外側に行くほどスタート位置が前になります。
スタートが同じ位置だと外にいくほど走行距離が大きくなるからです。
競馬では横一列に並んでスタートするので外枠の馬がそのまま外を走り続けると内側の馬に比べて長い距離を走る事になって不利なのです。
なので同じ先頭でも走行距離はA<B<Cの順に長くなりAよりもCが不利なのです。
走行距離としては1列目が有利で外3列目が不利
になります。
これに空気抵抗を組み合わせます。
前に馬を置けた馬は38.5~66%も空気抵抗を減らすことができる。
前に馬を置くことによって外を走る馬も走行距離の不利を減少することができる。
なので外3列目先頭のCは不利だがその後ろのFILOはCほど不利ではない。
基本的には有利なのは内で経済コースを走れて空気抵抗も減らすことができるDGとEHだ。
ここからは各ポジションについての補足
Aは先頭で内ラチ沿いを走りレースを引っ張ります。いわゆる逃げ馬です。
逃げ馬は自分のペースで走れるのが有利です。
2番手のBやDはもちろんその後ろの先行/好位勢はAのペースに合わせて走る事になります。
一番前なのでキセキのような大きなストライドで走る馬が悠々と走れるのも有利です。
性格的に先頭を走りたがる馬もいます。
逆に先頭を走れないと気分を害するような馬です。
こういう逃げ馬が複数いたり、その中の馬に藤岡祐介騎手が騎乗しているとハイペース必至です。
Bは逃げ馬の外側で先頭を走る。
Aのペースに合わせなければいけませんがアスクビクターモアのような大きなストライドの馬に有利なポジションです。
1列目は小回り過ぎてストライドの大きな馬には窮屈な走りになってストレスを感じる馬もいます。
2列目は走行距離も3列目ほど長くなく、大きなストライドで走れるので抑えのきく馬には有利なポジションになります。
Cは最悪です。
走行距離も長く、前で風を受けなければいけません。
新馬、未勝利や下級条件では力の違いを見せてこのポジションから勝つ馬もいますがオープン以上ではほとんど勝てません。
勝つとすれば開催後半の外差し馬場か雨で内がダメな馬場か。
外枠で前に馬を置けなかったり、壁を気にしない騎手がこのポジションになりやすいです。
DGは内で走行距離も少なく、空気抵抗も抑えられて大変有利なポジション。
しかし、問題もあります。
前の馬のペースに合わせないければいけないので馬によってはストレスを感じる馬もいます。
さらに内ラチ沿いなので大きなストライドの馬には少しストレスになります。
セクレタリアートは大きなストライドの馬でしたが、コーナーで器用にストライドを変える事もできる馬でした。
ピッチ走法の馬は内ラチ沿いが得意だし、ミスプロ系を持つ馬も器用にこなします。
そういう器用さのある馬かどうかも考えないといけません。
EHは2列目の前の方で有利です。
しかし、前後左右を馬に囲まれているために気性面に問題のある馬はストレスを感じられるかもしれません。
このポジションは4コーナーで外にも出しやすく、1列目の馬よりも前壁の危険も少ないので安心できるポジションでもあります。
FIは外3列目の前の方で力のある馬に有利なポジション。
走行距離は長いが空気抵抗があるのでスタミナを温存でき、しかも外側なので自分のタイミングで仕掛けられる。
力が足りない馬だと勝ちきるまではいかないポジション。
DEGHは走行距離の面では有利ですが、内側にいるために自分のペースでは走れないし、仕掛けるタイミングも限定的。
JMは1列目の後方で騎手の手腕と運が必要なポジション。
短距離の多頭数で団子状態で進んだ場合はルメール騎手でも後方のまま沈むポジション。
直線で進路ができるような展開になるかどうかを考える必要があります。
KLNOは後方待機。
前半はゆっくり走らないと後半に力を出せない馬に向いているポジションです。
普通ならラスト600mに一番速い脚を使えるポジション。
展開に左右される可能性も高く、せっかく溜めた脚も不発に終わる事があります。
Pは馬群の外にはじかれた馬。
外枠の馬で馬群の中に入る事を失敗した馬。
可哀想な馬。
次のレースに期待したい馬。
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