京成杯 オニャンコポンおめでとう
勝ち馬 オニャンコポン
勝ち時計 2分1秒3
レースラップ 12.5 - 10.6 - 12.6 - 12.2 - 13.0 - 12.5 - 12.4 - 12.0 - 11.4 - 12.1
前後半 60.9-60.4
1000m通過60.9秒というのは過去11年で4番目に速いのだが600m通過が35秒台は3回目。
過去2回は2018年のジェネラーウーノが2番手先行で1着、2012年がアドマイヤブルーが1コーナーでは離れた4番手先行で3着した以外は差し馬が上位を占めた。
ジェネラーウーノは葉牡丹賞勝ち馬で後に皐月賞3着、アドマイヤブルーはホープフルS(OP)勝ってこのレースでは1番人気だった。
中山2000mは最初の600mで5.3m上る。
時計のかかる冬中山で35秒台でこの最初の600mを走るのは自殺行為と言ってもいい。
ホープフルSでも去年以外の過去11年の前半35秒台だった3回で1コーナーを5番手以内で通過して3着以内に入ったのは2012年の2着マイネルストラーノしかいない。
他の8頭は全て1コーナーで9番手以下だ。
去年のホープフルSは600m通過が35.9秒でギリギリ35秒台だったが、上位馬の1コーナー通過はキラーアビリティ(3番手)、ジャスティンパレス(5番手)、ラーグルフ(7番手)と比較的前の位置取りだった事を考えれば能力の高い馬だと思う。
そのレースでオニャンコポンは外枠で多少は余計に走ったかもしれないが勝ったキラーアビリティと同じ3番手で1コーナーを通過して潰れている。
菅原明良騎手もレース後に
「思い通りの競馬で、馬の力を信じてレースをした。センスが良く、背中の乗り味もいい。やれると思ったが、これからの馬ですね」
と、述べているように不利はなくオニャンコポンの競馬をして負けた。
ホープフルSは600m通過以降も12秒台前半の厳しい流れだったが、今回は2コーナの出口からペースが13.0秒と落ちて息をつけることができた。
オニャンコポン自身の600m通過タイムはホープフルSと京成杯ではほとんど同じ。
しかし、一度ホープフルSの厳しい流れを経験した事と、途中でペースが落ちた事が最後の脚につながった。
しかし、走破時計で見ればホープフルSより0.4秒速いだけであり、今回は他のメンバーが弱かったとも言える。
今回の京成杯はレベルが低かった。
3,4着のヴェローナシチーとアライバルは直線で大きくカニ歩きをして約1mは余計に走ったし、6着のホウオウプレミアは度重なる不利でレースになっていない。
1着 オニャンコポン
レース経過
好スタートから前にでるも1コーナーまでに行きたい馬に前に行かせて6番手と自重した。
外にだしながら2コーナーを周り向こう正面では④の後ろに
ペースがそれほど速くなったわけでもないのになぜか3コーナーで後退し10番手で4コーナーを周る
4コーナーでは外に出して抜け出した。
小島茂之調教師のコメント
「前が残るから任せるぞとパドックでジョッキーに言ったのですが、ジョッキーは前に行きたいと言っていました。彼は乗れているから任せた方がいいと思っていました。位置を取りに行ったのですが、その後人気馬を行かせて一回下げました。そこは彼の度胸ですよね。
今日もメンバーは強いですが、前回はコテンパンにやられているので楽観はできません。まだまだだなと思いながらパドックを見ていましたし、まだよくなるかもしれません。今回は半信半疑でしたが、やることはできたのでこれでダメなら仕方がないと思っていました。来週一回放牧に出したいと思っています。重賞を勝ってクラシックに行けるのは限られた馬だけですし、今後も楽しみです」
ペースが速くなったわけでもない3コーナーでなぜ後退したのかはわかりませんが、結果的にはその判断は間違っていなかった。
外に出したのも正しかった。
ただ、調教師さんもおっしゃられているように楽観できるような内容ではなかった。
2着 ロジハービン
スタートは悪くなかったが馬群の後ろから1コーナーを13番手で
向こう正面の残り1000mで外に出して徐々に前に
3コーナーでは前にいた⑩の外に並びかけ、そのまま抜かして行った。
直線に入った時には先頭に並びかける勢いで先頭にも立ったが最後に⑩に差された
ハービンジャーxトニービン系で血統的に狙えましたがなぜかスルーしてしまった。
ワクチンのせいと言う事で。
残り1000mからロングスパートを仕掛けたのでゴール前で失速したがいい判断だった。
勝ち馬と力の差はほとんどない。
3着 ヴェローナシチー
後方待機から4コーナーで⑤アライバルの内側の内ラチ沿いギリギリを狙って突っ込んできた。
前壁で⑤と一緒に大きく外へカニ歩き。
4コーナーでは一番内にいたのにゴールでは外にいた⑩よりも外にw
どんだけ斜めに走っているのかと。
それでも3着よと。
最後の直線で⑩よりは1mは余計に走っています。
勝ち馬とは力の差はほとんどない。
4着 △アライバル
ルメール騎手のコメント
「超スローペースでしたし、エンジンがかかるのに時間がかかりました。広い競馬場が良いですね。今日はプラス16キロ。次です」
スローだったのは2コーナーから向こう正面。
そこで動けた2着馬と内で動けなかった馬の差。
そして3-4コーナーで外ではなく内を選択したミス。
3-4コーナーではまだ外にいた④の後ろから抜け出すという選択もあった。
内に進んだばっかりに前壁から大きくカニ歩きを強いられた。
広くて直線の長い競馬場でなら力をだせるだろう。
5着 ▲テンダンス
1-2コーナーでは⑤の後ろ
3コーナーで⑤の内側に入り前へ
3-4コーナーをうまく周り直線でインを突く
微妙に前の①と⑦が邪魔になったりもしたが何とか抜け出た。
うまく乗ったと思う。
少し足りなかった。
6着 ◎ホウオウプレミア
奥村調教師のコメント
「見てのとおりです。後手後手で競馬になっていません。それでも最後に来ているように能力は足りると思います」
酷いレースでした。
スタートは良く、2コーナーを周った時には⑤や⑩の後ろだった。
3コーナーから悲劇は始まった。
まず、前にいた⑩がなぜか後退してきたので後ろにいたホウオウプレミアもブレーキして後退。
3ー4コーナーで追い上げ、4コーナーではムチまで入れた。
しかし、直線では内から外にカニ歩きしてきた⑤に前に入られて壁にorz
いやもう、これなんて無理ゲー。
きっとどこかの逆神が◎にした呪いでしょう!
次回、逆襲のホウオウプレミアに期待。
14着 〇ヴェールランス
藤岡祐介騎手のコメント
「道中流れに乗って我慢もきいていました。3、4コーナーの馬場の悪いところで脚を取られているときに2着馬に行かれてしまって、そこから苦しくなりました。正攻法の競馬ではもっと強くならないとこのメンバーには厳しいです。使いながら良くなっていますが、さらに良くなってほしいです」
馬体が華奢なイメージがあった不安の方が当たってしまった><
前にいた①⑦③⑯が沈没しているのでやはり前半35.9秒というのは力が無いと先行勢は難しい。
現状では軽い馬場かせいぜい阪神の2000mの前半の2mの上り坂まで。
中山の5.3mの前半の上りはゆっくり上らないと体力が持たない。