株:12月23日 マーケットアナライズマンデーの岡崎さんのお話と鈴木さんのおススメ銘柄 キャノン

このnoteは素人の妄想の垂れ流しであり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、特定銘柄および株式市場全般の推奨や株価動向の上昇または下落を示唆するものでもなく、将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものでもない。
最終的な投資決定は読者ご自身で判断するっス。


今週のストラテジー

海外はクリスマス休暇が入る。
アメリカは24日は早引けして、26日から来年の相場が始まる。

(素人注釈: オーストラリアもそうでしたが、キリスト教圏ではクリスマス12月25日が一年の締めくくり。
日本人にとっての大晦日が12月24日。

日本人が大晦日前に今年最後に合う人に年末のご挨拶をするのと同じ感覚で、『クリスマス前に合うのはこれが最後ね?じゃあメリークリスマス&ハッピーニューイヤーね!』となる。

日本人は元旦に厳かになり、クリスマスは騒ぐ。
オージーはクリスマスにキャロルを聞いたりして厳かになり、NYEは花火で大騒ぎ。

キリスト教圏はクリスマスの翌日にボクシングデーのセールがあるし、日本は2日から新春大売出しが始まる。

なので、キリスト教圏的には12月26日からは気分的にも来年の相場になる)

日本は27日の金曜日だけなので薄商いでパッとしない展開になる。
なので、無茶なことをするよりは大掃除でもしていた方がいい。

先週の金曜のアメリカではPCEが予想よりほんの少し0.1%下がっていて好感されて買い戻しが入った。
日本株に関しては買いから入って戻った所を売って行こうと言うような。
消極的だが買いが有利になる展開になるかな。

アメリカは困った事になっている。

FOMCの結果、
来年も再来年も利下げ幅が小さいと言う事。
失業率が上がって行く。
インフレ率を下げるために多少の経済の減速もいとわない。

先週の木曜のSP500が2.95%も下がった。

2012年の1月に現行のフォワードガイダンスを出す2日間開催のFOMCが始まり、過去101回でこんなにSP500が下げた事はない。

過去101回には見られなかった下落。
これまでもみんなは、(色々な経済状況を)知ってる知ってるとは言っていたが、株式市場は折り込んでいなかった。

株式市場が何を折り込んでいなかったかは各自で考えてもらいたいのだが、もう一つ過去101回にない動きをしたのがアメリカの5年金利。
過去101回では3番目位の上昇を見せた5年金利。
25,26年は利下げをするがその後のどこかで利上げをするというのを折り込んでいるんじゃないか。

3年以上先にはまた利上げが始まってしまうのではないか?と言うような絵を5年金利はイメージしている。

5年金利は企業の調達コストに直結しているので社債の利回りも一緒に上がった。

総資産の半分を借りて運用しているリートや商業用不動産の収益にも直結する。

今回のFOMC後の波乱はここを反映していると思います。

大統領選挙が終わって最初のFOMCでこのメッセージは強い影響を及ぼす。

岡崎さんは今週も先週のナスダック売りの流れは続くと思う。

日銀金融政策は12月は利上げはしなかった。
植田総裁の会見でしゃべんのが下手だなと思った。
賃金の動きをもう一度細かく見たい、春闘の動きを見ないと言った。
と言う事は春闘までは利上げをしないんですねとなる。

岡崎さんとしても1,3月の利上げはない方がいいと思っているので日本の株式市場にはプラス。

植田総裁は経済学者なので公式めいたロジック、歯車を重視している。
日本がデフレのぬかるみの中で動けなくなってしまった原因は賃金だ。
これが回復しないとデフレ脱却できない、と学者らしく考えていただろう。

しかし、学者らしく考えた時に常識というモノが抜けていて、賃金が増えたからと言って消費が増えたわけではない現実。
賃金が増えても全部貯金したら、再びデフレの沼に戻る。
日本の消費者はデフレマインド、デフレ期待が多い。
あの時は安くて良かったよなぁと思う人が多い。
これでは所得が上がっても変わらない。

日本はいまだに年一回の賃金上昇、年一回の春闘型、親方日の丸的に経団連がこうやったからこうやるみたいな、いまだに4月入社とか、いまだにそれをやっている。

グローバルスタンダートが通用しないきわめてガラパゴス的な制度のある国でその象徴が103万円の壁。
あらゆるものが規制でコントロールされて、あらゆるものが中央集権的に決められてきた。
ゆえにデフレが固まってしまった。
そこのところを学者として現実を見ていなかったのではないか、と岡崎さんは思う。

まだあ一年目で諦めてはいけない。
2年、3年と賃金上昇を続けて、それでも消費が伸びないのであれば、これは本当に凍り切った島国なんだと思いますが、それぐらい待つつもりで覚悟を決めて利上げしないでほしい。

それでドル円160,170円になってもしょうがない。
それが経済というモノ。
いやだったら固定相場制に戻せばいい。
それくらい経済というか市場のメカニズムは強烈ですから。
強烈ですから、そこのところをちゃんと歯車が噛み合ったかどうかの判断は学者の仕事と言うよりもエンジニアの仕事。

日銀にも統計をずーっと細かく見ているエンジニアがいるので、彼らが『動き出しました』と言ってから次の利上げをやってもいいんじゃないかと岡崎さんは思う。


日本の株式市場はまだ8月5日に傷が癒えていないのでまだ1か月位は休んでいた方がいいと思う。

2013年以降の例でも大きく下落した後は戻るのに半年はかかっている。
今回は7月11日の高値からなので1月まではゆっくりでいいんじゃないか。
1月は雇用統計が2週目なので日本の大発会6日から始めてもいいんじゃないか。
12月の残りは大掃除などしてゆっくりしましょう。

鈴木さんのおススメ銘柄

先週、新しい会社四季報が出たが、四季報の予想数字と会社の出している数字の食い違いというか上振れの度合いを測っている。
そこのところを反映して株価急上昇している銘柄が見られる。

トヨタとホンダ、日産のようにここ3年の経営戦略の違いで大きく分かれてしまった企業がある。

月曜は今年一年の総まとめのような値動きをしている。

キャノン 7751

10月のQ3決算では売り上げが7%増えて営業利益が14%増える。
通期見通しは変更なしで21%増益。
進捗率は65%でちょっと足りないが通期の見通しは今のところ変えていない。
(素人:キャノンのIRより『第4四半期は、過去最高の売上高となった第2四半期および第3四半期の勢いを継続し、四半期ベースで過去最高の1兆3,000億円の売上を目指します』)

キャノンが戦略的大転換を進めている。

オフィス複合機、プリンター、カメラ、医療機器、半導体などを4つに絞ろうとしている。

ネットワークカメラ
防犯対策以外でも動物園、大学、地下鉄などあらゆるところで監視カメラが必要とされている。

デジタル商業印刷
先週、デパートなどの商業用ディスプレーで大阪万博で潤っている丹青社9743が決算を行ったがQ3で8割増益、通期の営業利益を40億→50億に引き上げて株価急上昇した。
10mx10mの大型商業印刷を工事現場の壁に貼ってみたり大阪万博のディスプレーに貼ってみたりと商業用印刷の需要がかなり大きくなってきた。
(同IRから『国際的な印刷機材展示会であるdrupaで受注した製品の出荷・設置が開始され、大型印刷機を中心に売上が伸びています。 第4四半期にはさらに増えることで、年間で本体は2桁成長を計画しています』)

3つ目がメディカル
(同IRから『中国の市況悪化や大型装置の設置遅延の状況を考慮し、年間の見通しは引き下げましたが、商戦期である第4四半期は、受注済みのCTやMRIの新製品の設置を着実に進めるとともに、市況が回復してきた米国での拡販を加速します』)

4つ目が半導体
日本の半導体は1,2世代遅れてしまっているが自動車に搭載する半導体はそれで充分。
(同IRから『半導体露光装置:需要は力強く、第4四半期は81台と前年を大きく上回る台数を計画しています。 すでに大部分の装置は出荷を終え、要員の手配も完了しているため、着実に設置を進めます』)

これまでキャノンをキャノンたらしめていたインクジェットプリンターや一眼レフは基軸として、それ以外の部分の強化に乗り出している。

PBR1.5倍くらい
配当利回り2.9%
ROE10%くらい
PER21倍







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